役者志望として丹波哲郎氏の元に弟子入りしたばかりの宮内洋さんが師匠の付き人としてついて、撮影の合間に師匠から「宮内洋、お茶持ってこい!」「宮内洋、チョコを置いとけと言ったろ!」などと大声で呼ばれるのに「先生、そんなに大声でなくとも聞こえます。しかもなんでフルネームで」と聞いたら
— 更科悠乃@小説「快傑令嬢リロット」ただいま連載中!@空想科学小説作家 (@yuno_sarashina) September 30, 2025
「こうしていたら周りの撮影スタッフが『あああのシュッとしたのは丹波哲郎の弟子の宮内洋っていうのか』と名前を覚えて、役者が足りない時に端役で使ってもらえるかも知れないだろ」と弟子の役者デビューに気を遣ってもらっていることに感動した話がとても好き。 https://t.co/69pwJD7B18
— 更科悠乃@小説「快傑令嬢リロット」ただいま連載中!@空想科学小説作家 (@yuno_sarashina) September 30, 2025
この話を受けて思い出したことを、自分もポストした
植木等は、弟子の小松政夫を売り出すために、架空の失敗談(エピソードトーク)をあちこちで披露してそれが受けてしまい、そのためいまやこの架空の『誕生秘話』が定着してしまった…云々と。https://t.co/N2G5E3N3nnhttps://t.co/yNQrVwRkvh pic.twitter.com/lIUClK24na
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2025年9月30日
「お呼びでない」誕生秘話と、植木との師弟関係
植木は、自身の代表的なギャグ「お呼びでない」について、多くのインタビューでは次のような趣旨の発言をしていた。
小松が植木の付き人時代、『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ)でのショートコントの最中に勘違いをして、出番前ではないのに「出番です」と植木に言ってしまい、植木がつい舞台に出てしまった。当然、周囲は植木の場違いな登場に唖然としたが、その瞬間に植木は機転を利かせて「お呼びでない……? ……こりゃまた失礼致しました!」とアドリブを放った[23]。傍で見ていたプロデューサーはこのアドリブに大笑いし、以後、「お呼びでない」は毎回のように使われるギャグとなった。
青島幸男も引用していたこのエピソードについて小松自身は、「自分は(付き人になる以前の)サラリーマン時代にあのギャグで大笑いしていた」[24]「あの聡明な植木等が、いくら私に言われたからといって、自分の出番を間違えるはずがありません」と語るなど、小松の名を売り出すために作ったエピソードを、何度も語っているうちに植木本人も信じ込んでしまったものだとしている。植木の「お別れの会」での弔辞でも、以下のように発言をしている。
「『お呼びでない』は小松がきっかけだとオヤジさん(植木)はおっしゃっていたようですが、私はオヤジさんの出番を間違えるようなことはしていないと思うのです」[25]
その上でこの様に締めくくっている。
「事実でなくても、自分のため(小松を売り出すため)に作ってくれたエピソードであり、本当に感謝している」[25]
これに類する挿話を、もうひとつだけ読んだ記憶がある…のだが曖昧なんだよね。というか、この話を聞いて「そうか、弟子や後輩を売り出すためにはこういうことをするのか」と感心して、その連鎖反応で上の小松政夫ー植木等の話が印象に残っているんだ。
○○という大物芸人が、友人だったか弟子だったか付き人だったかのXXという人を売り出すために、人気番組(人気コーナー)に■■という役(役割)を設定する。
その役は不要と言えば不要だが、まあ確かに一種のアクセントになり、面白いものだった。
首尾よく、計画通りにXXは「■■の人」と顔が売れ、人気が出るようになった…という。
誰だったかなあ。「立川談志と毒蝮三太夫(笑点の「座布団運び」誕生秘話)」である可能性はもっとも高いんだけど、「ハナ肇と誰か」だったような記憶もある……。
漫画界でもこうやって「弟子の名前を売ってあげたい」と師匠は心配りする。
たとえば

これとか。

※じゃっかん違うものが編集の過程で紛れ込んでしまいました。お詫び申し上げます