UFCのニック・ディアスvsカーロス・コンディット、ご存知の通りの結果となりました。
いちおうざっと言っておくと、ニックが常に前に出て、ノーガードやおしゃべりで挑発するものの、コンディットはどんどん下がって距離をキープしながらローキックやパンチをあて、金網につまるとすぐ回転してオクタゴン中央に脱出する…てな展開でした。
自分は実はディアス兄に、そんなに思い入れがあるわけではないので終始テンションもあげず、ふつーに見てました。寝技が上手い選手をひいきにする傾向が自分にはあるが、最近はディアス兄はヘタウマパンチに頼り過ぎて、単なるストライカーな感じなのでね。
2Rあたりから「有効打はコンディットのほうが多いっぽい」と感じていた。
あ、あと高柳アナの実況が、まるで亀田家の試合を報じるTBSアナウンサーのような一方的なものなので、それに対して「?」と思ったのも理由だな。
twitterより
プレッシャーはともかく、有効打の数はどうだったかな? #UFC #UFC143 #MMAJP
posted at 14:23:12実況では、コンディットが一貫してポイントをとられているという見方をしてるけどねえ #UFC #UFC143 #MMAJP
posted at 14:27:42そうか、5Rだったか #UFC #UFC143 #MMAJP
posted at 14:33:53
有効打の数をカウントしたら面白いかもしれないが、前に出るのと後ろに出るのを優劣とどれだけ見るのかにもよるかな #UFC #UFC143 #MMAJP
posted at 14:36:05
あれ−−、コンディットが有利としてもえんちゃう? #UFC #UFC143 #MMAJP
posted at 14:38:54
もともとディアスが「決闘」「一本勝ちか負けか」の日本的志向なんだよね
posted at 14:39:55
ディアスがテイクダウンを「仕掛けている」と見るか「失敗した」と見るか。
posted at 14:41:30
アリスターvsファブリシオ的に見ればディアスか。でも自分から倒れてはいないけど posted at 14:42:48
有効打の数(たぶんコンディットのほうが多い)が今後数字で出ると、逆算でプレッシャーの試合の中での意味が分かりそうだな
posted at 14:49:00
高柳さんとイナガキンスキー涙目(笑) #UFC #UFC143 #MMAJP
判定がらみで、MMA IRONMANは4連続エントリが出来てる(笑)それぐらい語られる試合、ともいえるかもしれない。KO勝利よりもつれあっての判定のほうが視聴率が高い、というのにも通じるか。
http://sadironman.seesaa.net/article/250564257.html
http://sadironman.seesaa.net/article/250572997.html
http://sadironman.seesaa.net/article/250619204.html
http://sadironman.seesaa.net/article/250643779.html
別に、この試合でディアスの勝ちと主張する側にも、十分な理由はあるとは思う。ただ「現行判定基準の中でディアスの勝利だった」か「現行判断基準に異議あり!こういう試合でディアスが勝ちになる基準に、改めるべきだ」か。
そういう「決め方の決め方」をどこに置くか、という問題でもあるのだなあと思った。
DREAMでしょっちゅう話題となる「今成判定基準問題」にも通じたり。
過去例
こうつぶやいた
ずんずん前に出てくるAと、アウトボクシングでいなして、手数で上回るBの試合の判定が物議を醸したというと…
【そこで出た例】
バンナvs澤屋敷、
小見川vsUFCの誰か、
アリスターvsファブリシオ
エドガーvsBJペン1st
リョート対ランペイジ
フランシスコ・フィリオVSセルゲイ・イバノビッチ
チャモアペットvs 村浜
……もちろん、それぞれディテールは違う。K-1とMMAじゃ判定基準はまるで違うしね。それにダウンで明確なポイントを奪いつつアウトボクシングをやるとか、危ないときにアウトボクシングファイターは勝ったり負けたりだ。
■永遠の謎か初歩問題か。猪木アリ状態は「逃げ」?どっちが?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051030#p1
■アリスターvsファブリシオは”神学論争”を生んだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110620/p1
■今成正和の試合を見て思ったこと。三味線で偽ダウンした選手がいたら、ジャッジはどう評価するんだろ?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110603/p1
■今成正和はワンアンドオンリー。されど…
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101025/p1
■所英男vs今成正和、あらためて今成タイプという「突然変異」への判定基準は(小見出しです)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110720/p1
と、寝技の猪木アリに話をもってくとテーマが広がりすぎるけど。
最後のエントリは別の小見出しで
『「コーナーにがっちり押し込む」のって判定でどう評価されるの?』
と、宮田和幸vs高谷裕之を論じている。あの試合も、例えば北米基準でだれかにあらためてジャッジしてもらったら面白いかもね。
今思い出したことをtwitterに書いた
gryphonjapan (MMA) 思い出した。ずんずん前に出るA、Bはさがってアウトから打撃・・・で物議といやー、青木真也vsシャオリンあるじゃん!勝者が最後に一回テイクダウン奪われてたのも含め/ただヒット数は明白に勝者だが、その後「私は腕でブロックしたのに」「その腕を狙う蹴りなんすけど」なんて面白い議論もあったな
その「面白い議論」
■「私は蹴りを腕でブロックしたのに…」(シャオリン)、「腕を蹴ってダメージ蓄積させたんすけど…」(青木)。実際の判定基準は?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090819/p2
堀江ガンツツイートまとめ
horie_gantz 堀江ガンツ
https://twitter.com/#!/horie_gantz
判定が正しいとか正しくないとかより、GSP vs ニック・ディアスという夢のカードが消滅したのが、ただただ残念。本当に残念。IWGP決勝で猪木vs前田ついに実現か!? という直前で前田がマードックにリングアウト負けしたようなやるせない気持ち。
それにしてもコンディットの戦法、KAMINOGE MoveでTKが予想してたとおりだったな。今週末更新分であらためてニック・ディアス×コンディットをTKに解説してもらおう。
あの闘い方で判定勝ちして「世界チャンピオンです」って、正直、把瑠都の変化どころの騒ぎじゃないよね。
ニックvsコンディットは、松井の5打席連続敬遠みたいなもんだってことで、自分を無理矢理納得させよう。殴り合いに強すぎるニックに対するコンディットの作戦は敬遠だったんだ、と。
(「@Hassy0924 チームは負けたけど松井の株は上がったよね 」への返信)
ファンからしたら、戦わずして松井の甲子園を終わらせたのは罪。そして戦わずして、ニックのUFCを終わらせるたのだとしたら、もっと重いと思う。