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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

遂に本格的な「ネットPPV」時代が到来?まずは皇帝ヒョードルvsファブリシオ

http://gbring.com/sokuho/news/2010_06/0607_m-1global_02.htm

6月7日(月)都内ホテルにて記者会見が行われ、・・・・・・テレ・プランニングインターナショナル株式会社(以下 TPI)のビジネス・デベロップメントマネジャーであるディビッド・アダムス氏も出席し、6月11日(金)より日本オリジナルの総合格闘技チャンネル『MMA Channel』がスタートすることを発表した。

 TPIは1976年にスポーツマーケティング会社として発足し、マスターズ(ゴルフ)の衛星生中継を皮切りに、NCAAフットボールNCAAバスケットボール、8カ国陸上、LPGA(日本女子プロゴルフ)公式戦などのインターナショナルイベントを企画・運営……昨年11月8日には『Strikeforce26 Fedor vs Rogers』のインターネットLIVE中継(日本国内)を行い、短いプロモーション期間で5万人を超える視聴者を獲得した。・・・6月27日(日)午前11時より『Strikeforce Fedor vs Werdum』をメインとする4試合のインターネットLIVE中継を行うことを発表。今回は「アメリカ・カリフォルニア州サンノゼからのHD放送を受信し、世界初の本物HDインターネットライブになります」と説明した。

この記者会見こそ、公式中継するべきだったな(笑)。うかつでしたな(やってたのなら失礼)
この話題はできれば格闘技メディア以外にも日経新聞とかエコノミストとか、現実経済の側やITビジネスの現場から分析して欲しい(ニコニコ動画のSF生放送のときもそんなん言ってたな俺。結果的にそういう記事は無かったようだが)

そういえばヒョードルのSFデビュー無料生中継のときアンケートがあって、「有料でも見ますか?」という項目に、わたし何しろ今後続くか心配で「有料でも見ます!」と下手に出た気がする(笑)。あのときもっと強気で押していたら、無料が続いたかもしれないすまん。ま、楽しみです。ファブリシオなら一回何かの拍子で上を取ればそこからノンストップで肩固めまでつなげるかもしれないし、ひょっとしてノゲイラが出来なかったスイープを決めて上になるかも。

参考・「ネットPPVはぐっとコストが安くなる」

http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-804.html

プロレス団体ROHがインターネットによるPPVで事業を建てようと試行中だそうだ。一回目のネットPPVは昨年12月に行われ、販売数は1000〜1200件程度であった。4月3日の大会で、第2回目のネットPPVを行ったが、前回を多少は上回りそうだとのことだ。

販売価格は14ドル95で、1200件だと総売上1万8千ドル、Gofightlive.com といったPPV業者の取り分を半分だとすると、ROHの売上は9千ドル程度であると思われる。ネットPPVのメリットはコストの低さで、実施に当たっては技術料1200〜1500ドル程度のコストしかかからない。200件も売れば収支トントンになる。
もちろん、この水準では大きく儲かる話ではないが、とりあえず堅く儲けは出るということらしい。

むかーし。たぶん15年ほど前かなあ。DDT社長の高木三四郎がまだ黎明期のスカパーに対してこういう「低価格でトントン」路線を考えていたのだった。「どんな物好きでも数百人単位でいる。1回500円のPPVを放送して、そういう人が買ってくれれば会場費ぐらいは稼げるんです」とね。


ところが結局スカパーの構造は、例えばDEEPや修斗パンクラスのビッグマッチもPPVからは「採算とれんわー」と撤退するぐらい損益分岐点が高いらしい。
さて、上にある「ネットPPVは1500ドルで整う」という話の真偽は。
それは今は、アメリカ限定の話かもしれないけど、かりにそうだとしてもその技術やインフラは多かれ少なかれ日本に入るし、それにこのコストは安くなることはあっても高くなることは無い(断言)。

これもプロレス・格闘技よりIT系・経済系のジャーナリストに周辺情報をさぐってもっと詳しく論じて欲しい、
というか、この技術やノウハウをいち早くビジネスとして持ち込んで「あなたのコンテンツ、有料化してみませんか?時代はツイキャスの無料配信から、広く薄くお金を取る有料化の時代!!」という、そういうネットPPVをやるビジネスが成功するかもしれない。
もちろんトークイベントでもなんでも可能だ。ロフトプラスワンの中継も有料時代に突入するかも。
少なくとも俺、この夏の「人生画力対決板垣恵介vs西原理恵子とか100円〜250円のネット配信があったら見たいものな。

菅直人内閣がすぐにできる、政権人気を上昇させるいくつかの方法。

官房長官会見の即時オープン化
・首相会見の常時オープン化
・官房機密費の使途調査(旧自民時代。暴ける範囲で)
・官房機密費の使途調査2(鳩山内閣時代、徹底して)
・官房機密費「これからは記者や評論家には払わない」との宣言
赤松農水相、もしく鳩山内閣口蹄疫拡大責任を認め謝罪(補償に繋がるとか国より県のほうが責任、といった議論は棚上げ)
東国原知事と会談して口蹄疫補償や対策の”お土産”をつける
・「菅本人が受けている企業献金は年数十万円程度。資産は2000万円ぐらい」をもっとしつこくアピール(演説に盛り込むとか)
・即時の企業献金禁止を打ち出す(難しいかもしれないが相対的なダメージの重さで図る。菅グループより自民党小沢グループのほうが打撃大)
・韓国の哨戒艇の撃沈現場にヘリで出向き花束を投下
・ガザ支援船拿捕で、強い調子のイスラエル批判声明を発表(米国との関係悪化はしらないが、日本国内では受けるはずだし中東人気も)
・自分の息子を民主党で公認、出馬させたことをあらためて陳謝、「もう二度とあの男を民主党が公認することは無い。予備選のあるところで勝ち残れば自由だが、私は応援演説はいっさいしない」

・「はやぶさ」の帰還・カプセル投下(成功であろうが失敗であろうが)に首相としてのメッセージを送る。カプセルは直接回収現場に行ってもいい。

・「わたしも弁理士だが現在、著作権が無制限に拡大して、それが創造性を妨げているのではないか。そういう問題を調査する委員会などをつくりたい」と表明する

※これらはその政策やパフォーマンスの善悪ではなく「それが受けるかどうか」のみから逆算しています。

ホワイトハウスの名物記者ヘレン・トーマス、"失言"の責任取り引退!どこから「批判」でどこから「暴言」なのか

日本にまで名前が伝わる「伝説の記者」だったのだが。
臨場感を出すため私のtwitterで再現してみよう。

ヘレン・トーマスホワイトハウス記者の引退に追い込まれた発言は以下の通り。
さてこれは傲慢記者の暴言か?勇気ある告発者が不当な攻撃を受けたのか?本人は謝罪したそうだが。
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201006070011.html

問題にされているのは、トーマス氏が情報サイト、ラビライブ・ドット・コムのインタビューで「イスラエルユダヤ人は)パレスチナから出て行け」と述べた発言。インタビュアーから「もっといいコメントはありませんか」と促されると「あの人たちは占領されている。あれは彼らの土地だ」と話し、ではイスラエルユダヤ人はどこへ行けばいいのかとの質問には「ポーランドでもドイツでもアメリカでも、どこへでも帰ればいい」と語った。

トーマス氏は4日に自身のウェブサイトでこの発言について謝罪したが、その後も批判はやまず、ユダヤ人団体の名誉棄損防止同盟(ADL)は「十分な謝罪になっていない」と強く反発。トーマス氏との共著書があるクレイグ・クローフォード氏もブログで「もうヘレンとの共著は手掛けない」と宣言した。

トーマス氏はハーストのコラムニストとしてホワイトハウス記者会見室の最前列に専用席を持ち、報道官に鋭い質問を投げ掛けてきた大御所記者…(略)

ヘレン・トーマスの公式サイト謝罪文は以下の通り。(一部文字化け?)

Helen Thomas issued the following statement today:
deeply regret my comments I made last week regarding the Israelis and the Palestinians. They do not reflect my heart-felt belief that peace will come to the Middle East only when all parties recognize the need for mutual respect and tolerance. May that day come soon.

ヘレン引退を報じる記事(英文)
http://thecaucus.blogs.nytimes.com/2010/06/07/white-house-blasts-reporters-remarks/?src=twt&twt=nytimes
ヘレン・トーマス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9
http://en.wikipedia.org/wiki/Helen_Thomas

高島俊男は白川静の漢字学を「いたって程度が低い」と批判(「お言葉ですが…別館3」)

昨日のコメント欄で、「お言葉ですが・・別館3」について書きたかったが時間が無くかけなかった、という一言を書いたあと。

盗塁王赤星 2010/06/07 22:02
>お言葉ですが・・・別館3
これについてはぜひ gryphonさんのご意見を伺いたいです。
個人的には、あんまり悪い話を聞いたことなかった(私が不勉強なだけかもですが)白川静を高島先生がけっこう酷評してたのが面白かったです。


gryphon 2010/06/07 22:56
人脈どうこうもあるでしょうがそれ以前に氏は比較的「音」を重んじる傾向があるようだから、白川学が学問的に相容れないのは事実でしょう。私は孔子伝ぐらいしか白川氏のものは読んでいませんが。

では高島氏はどう論じたのか。

お言葉ですが…〈別巻3〉漢字検定のアホらしさ

お言葉ですが…〈別巻3〉漢字検定のアホらしさ

【参考部分を「あとがき」から抜粋】
「人にえこひいきと思われるのはイヤだから、(※本文では)白川・藤堂両人の言い分を均等に紹介してぼく自身の評価はさしはさまなかったが、率直に言って白川氏の書いたものは二つ(※岩波新書「漢字」と「文字学の方法」)ともいたって程度の低いものであった」

これは単独では意味が通じないでしょう。
本文に収録した文章の中に「両雄倶には立たず−白川静藤堂明保の『論争』」という一節があるのです、あとがきの一刀両断はあくまでもその補遺のようなもので、たしかに本文のほうは両者の議論をあくまでニュートラルに紹介したものです。

では高島氏は何をもって白川の漢字学を「程度の低いもの」としたのか。実はここでは「なぜなら…だからである」にあたる部分はまったく書いていない。これはどこかの編集者がおっとり刀で彼のうちに行き、「白川静批判を書いてください!」と頼むべきなのである。
それを待ちたい。といっても上に書いたとおり、自分は白川静は「すごい人だ」という伝説や評価を(主に呉智英ごしに)聞くだけで彼の漢字の本は読んだことないっす。

呉智英氏はこれらの書で白川を褒めたり、引用したりしている。

読書家の新技術 (朝日文庫)

読書家の新技術 (朝日文庫)

大衆食堂の人々 (双葉文庫)

大衆食堂の人々 (双葉文庫)

別冊宝島ではインタビューの聞き手にもなり、その文章はここに収録されているそうだ。
回思九十年

回思九十年

一方で呉氏が高島俊男を褒めた文章や対談はいくつか読んでいるが、収録されているものはあったかな。


なお、高島氏は東大で中国文学を学んだ。そこで上述の「えこひいきと思われるのはイヤ」といった話が出てくるのだが、まあ最終的に白川批判ということになったらそういう解釈をする人も中には出てくるのでしょう。
高島氏自身の漢字論はこういうすっごく面白い本もあるのだが、当然ここにはその性質上、古代中国における漢字の成り立ち…といった話は出てこない。

漢字と日本人 (文春新書)

漢字と日本人 (文春新書)


お言葉ですが…」シリーズの中??には「宝」と「包」には、おなじく大事なものを囲って守る、という意味があり、だから音声もパオ、と似ている。そういうふうに、漢字は音も理解しないと共通点がつかめないよ・・・といった話があったはず。これは藤堂氏の解釈と共通しているのかな?
推測です。

【追記】コメント欄より

AWG-9 2010/06/08 05:24
高島俊男では無いのですが、白川静の学問的?批判で、こんなの
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/02/post_23.html
がありました。
ご存知でしたらすみません。