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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

専門誌が一斉発売。連立もあるが「レフリー問題」各誌どう論じた?。

まあ、発売日に全部読めるわけがないんだが、まだゴン格を半分も読んでないよ。
前半では「無期限休養」を宣言した北岡悟の自己分析と、パパイ・リョートことと町田嘉三氏の息子分析が面白かった。
北岡悟

その(アーティスト=すごい試合でお客をひきつける)要素が強くて勝負師(何が何でも、どんな形でも勝つ)の部分が抜けすぎていたから、そこを主軸にするわけじゃないけど、もう一度ちゃんと勝負師の部分を差し込みたいと行ってたんです。そう思っていたのに、結局考える前に体が動いてああなっちゃった感じで。


■町田嘉三

(リョートは)写真を見ても、腰が前に出ないで、後ろにひいてしまっていましたね。
(略)今回は本当に作戦負けでした。


−−試合結果では負けではないですね


あ、そうですね(笑)。倒せなかったということですね。目標は倒すこと、それが成しえなかったから、負けたということなんです。

レフェリー問題では座談会。

まずは要点、トピック紹介のみ
・綱川慎一郎氏が提言
「ダウンした選手に、ちょっと歩かせる。そこでヨロっとしたらアウトという基準を作るべきだ」
こんな発言も「リングドクターを今年で引退するといっていたが、選手を含め反響が大きいので引退を撤回したい(笑)」(朗報!)


高島学
「桜庭vsゼルグ弁慶は、伝説の四番打者はなぜか5ストライクまで認められて、そこまで待っていたらホームランを打てた、というようなもの」
「DREAMではラウンドごとに、サブジャッジが負けてる選手のセコンドに『ポイント取られているよ』と告げている。これは試合を作ろうとしているので問題だ。ならばオープンスコアにすればいい」
「『ギャラ』ということばをやめて、『ファイトマネー』と書くべきだ」(これはブログにも当てはまるか。私も今後そうしよう)
「不良の喧嘩大会と名乗っているアウトサイダーは、格闘技ではないし、専門誌が扱うこと自体間違っている」


・熊久保秀幸氏
「今回一番言いたかったことがあるんですけど、レフェリーが止める前にセコンドが止めるべきだと僕は思うんです」


茂田浩司
「ずっと格闘技を撮ってきたカメラマンが、あの試合(武田幸三引退試合)を見て寒気がしてきたというんですよ。”これは絶対に事故が起きる”と。」

桜庭vsゼルグを裁いた大城レフェリーは直接インタビューに答えていた

詳細は同誌で。

UFC106は22日午後10時、WOWOWで

11月22日(日)よる10:00 再 11月24日(火)深夜3:00

ティト・オーティズが1年6ヶ月ぶりに復帰する!!

元ライトヘビー級王者のティト・オーティズが1年6ヶ月ぶりにオクタゴンに復帰する。対戦相手は、フォーレスト・グリフィン。シーズン9を WOWOWで放送中の「ジ・アルティメット・ファイター」のシーズン1優勝者で、こちらも元ライトヘビー級王者だ。かつて頂点に君臨した元王者同士が雌雄を決する。

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宇野薫(日本)vsファブリシオ・カモエス(ブラジル)も。

正直中だるみのカードだが、まあこんな回もあるか。宇野はがんばってほしい。

セーム・シュルトの練習パートナーが前蹴り受け死亡(※削除線部分は、現在確定せず)

http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-1951.html


痛ましい事件だ。ルーマニアでの格闘技の受け取られ方や大本命シュルトへの精神的な影響が5日の決勝大会に与える影響なども気にならないでは無いが、まずこの青年を悼みたいし、ご両親の悲しみもいかばかりか。
【補足】(リンク先では夜までに、シュルトは関係ないのでは?という指摘があり現在は未確定状態。元はテレビニュースのルーマニアの言葉を翻訳した英語文章に頼っているが、そこが違うのでは?という声が上がっているのが現在)

いしいひさいち氏が病気療養で連載漫画を休載。

http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112101000260.html

いしいひさいちさん休養へ 漫画家、朝日新聞ののちゃん

 漫画家のいしいひさいちさん(58)が病気療養のため、朝日新聞連載中の「ののちゃん」などの執筆を中断することが21日明らかになった。療養期間は未定という。

 いしいさんの事務所は「命にかかわるような病気ではないが、療養が必要と診断された。体調の回復を待って復帰したい」としており、夕刊フジでの「スコン!」、サンデー毎日の「お笑い・いしい商店」などの連載漫画も休みになる可能性が高いという

訃報や病気をここで知ることも多いのだが、
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1254248024/l50
まさにここの、647の書き込みどおりだ。
まだ年齢的に、枯れる年ではないし、4コマの歴史を一人で塗り替えた天才ではあるが、次は2コマ漫画(夕刊フジの「スコン!」)の定着という使命もあるし、政権交代した日本を、オバマアメリカを、プーチンのロシアを切り取る「時代の定点観測者」としての使命はまだ続くはずだ。
完璧に体調を整え、復帰して欲しい。「働きマン」の作者も休養を経て復帰の道筋にめどがついたそうだし。

「官房機密費、政権末期に大量引き出し」これ(月額公表)は面白い手だ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091120k0000e010050000c.html

・・・共産党塩川鉄也衆院議員は20日の衆院内閣委員会で、自公政権時代の今年9月1日に河村建夫官房長官(当時)に内閣官房報償費(官房機密費)2億5000万円が支出されていたことを示す政府資料を公表した。塩川氏によると機密費は毎月1億円支出されるのが通例といい、「通常の2.5倍もの機密費を、どうしてこれからやめていく内閣が必要とするのか」と、自民党の下野が決まった衆院選(8月30日投票)2日後の支出の不透明さを指摘した。


官房長官の公表ではなくて、最初は共産党の指摘だったっけ?ちょっと最初の記事を覚えていないが、それならまだ協賛の情報網は衰えず、だ。
それを受けてのかどうかしらんが「月額公表」はなかなかいい線をついている。詳細が出てくるわけでは無いが、今回のような形で、「この月になんでこんなに出るんだ」というような指摘も可能になる。もともと、同じ自民党政権であっても内閣交代時には数回の例外を除き、機密費はみな空っぽになっていた・・・という噂があった。もともと官房長官の一存で扱うのが普通とも聞き、首相自身がどこまで関われるのかはしらんが、麻生首相にせよ河村官房長官にせよセンスが皆無というか、ちょっとでも政権交代ということに想像力を持っていれば、新政権が今回のような公表か、でなくともリークはし得るということを想像するべきなのだ。
もともと政権交代や二大政党制というのは三国志でいう「二虎共食の計」なのであり、両方がお互いの汚いところをさらしあって泥仕合をして、それで透明性が高まるというのが基本コンセプトだ(笑)。今回のことで官房機密費の政権末期の使いきり、も抑制がかかるだろう。

岡田外相の「日米核密約」調査も形になりそうだ。
以前、新政権は「スモール・アーリー・サクセス」が必要だと書いたことがあったが、どうも今現在の政策ではそれが難しそうというかスモール・アーリー・ミステイクが目立つので(笑)、こういった「過去の問題」で点数を稼いでいくのは政権側から見れば悪くない。
ちょっと時期が6年目とか7年目になってうまくいかないが、次に「政府のイラク戦争支持」(2003年)を閣議で正式に取り消す、というのはどうだろうか。あれは閣議決定なので、同じく閣議で取り消しもできるんじゃないだろうか。国会決議に格上げするという手もあるか。

アジア・太平洋賞決まる「後藤新平と日露関係史」「竹島密約」

http://mainichi.jp/enta/art/news/20091117ddm010040131000c.html
竹島密約」を田中明彦氏が評した文章が興味深いので引用する。

◆「竹島密約」=ロー・ダニエル氏
 ◇日韓交渉現場、生き生きと描く

 日韓関係を正常化した1965年の日韓基本条約には、竹島も独島も出てこない。竹島についての日本の領有権主張に対する、韓国内での近年の反発の強さを見るとき、よくこの問題に触れないですんだと思われるかもしれない。

 しかし、現実の交渉過程では、日本側が領土問題についての言及を求め、韓国側がこれに反対した。よくよく考えてみれば、これは当たり前である。竹島・独島は韓国が実効支配しているわけで、言及しないことによって韓国に不利になることはない。言及していないのは領土問題が存在しないからと言えるからである。

 今となってよくわからないのは、なぜ日本が竹島に触れない日韓基本条約を受け入れたかである。もちろん、基本条約の付属文書である日韓紛争解決交換公文に触れられている「紛争」に領土問題が当然含まれているということはできる。しかし、明示的にできれば、日本の立場が強くなったことは明らかだから、依然として謎が残る。

 この問題について本書の与えた解答が「密約」である。条約締結時の佐藤内閣の国務大臣であった河野一郎と韓国の丁一権(チョンイルクォン)国務総理との間で、竹島・独島問題は「解決せざるをもって、解決したとみなす」、「両国とも自国の領土であると主張することを認め、同時にそれに反論することに異論はない」などという合意があったのだという。

 たしかに盧泰愚(ノテウ)政権までの日韓関係は、この密約のとおりに推移してきた。金泳三(キムヨンサム)政権になってこの問題が再浮上したのは、著者によれば、この密約の原文が焼却され、韓国における民主化などによって、この密約を可能にした時代の「精神」が喪失されたからだという。原文はすでに焼却されてしまったため、著者の説は、あくまでも有力な仮説にとどまる。しかし仮説の当否にもまして本書の価値を高めているのは、日韓交渉をめぐる政治的雰囲気を的確に描写していることである。最近機密解除された韓国側の交渉記録と日韓双方の当事者の回顧録やインタビューなどの資料を的確に引用しつつ、今となっては、なかなかわかりにくい日韓関係の「浪花節」的雰囲気を本書はわかりやすく活写している。【評・田中明彦


こちらのほうの”密約”の存否も、政権交代で出てくれば面白いのだが、イッシューになるかならないかだな。
岡田外相の定例会見はフリーもミニコミも入れるのだから、だれか聞いてみない?
わたしが面白いと感じたのは、ちょっと外交史を読んでいると、要は「外交とは職人芸であり、選ばれた専門家ギルドが、あちらの専門家ギルドとやってこそ良い結果が出る」という専門家主義(それが貴族的な、贅沢な外交文化をつくった一員である)と、とくに民主主義における民意の圧力、それもナショナリズムを伴った・・・ものとの対立があるということ。
案外、外交の場では交渉そっちのけで「うちのえらい政治家(or民衆)は、ナショナリズムに振り回されて何もわかっとらんのです」とお互いに愚痴を言い合っているかもしれない(笑)。

竹島問題を「解決せざるをもって解決となす」という密約があったとしたら、それは売国的な妥協か、賢明なる相互抑制の賜物か。そして目的が仮に正当だたっとして、それを”密約”として処理していいのか悪いのか?

核密約問題と絡めると、興味が2倍にも3倍にも増す。