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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「官房機密費、政権末期に大量引き出し」これ(月額公表)は面白い手だ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091120k0000e010050000c.html

・・・共産党塩川鉄也衆院議員は20日の衆院内閣委員会で、自公政権時代の今年9月1日に河村建夫官房長官(当時)に内閣官房報償費(官房機密費)2億5000万円が支出されていたことを示す政府資料を公表した。塩川氏によると機密費は毎月1億円支出されるのが通例といい、「通常の2.5倍もの機密費を、どうしてこれからやめていく内閣が必要とするのか」と、自民党の下野が決まった衆院選(8月30日投票)2日後の支出の不透明さを指摘した。


官房長官の公表ではなくて、最初は共産党の指摘だったっけ?ちょっと最初の記事を覚えていないが、それならまだ協賛の情報網は衰えず、だ。
それを受けてのかどうかしらんが「月額公表」はなかなかいい線をついている。詳細が出てくるわけでは無いが、今回のような形で、「この月になんでこんなに出るんだ」というような指摘も可能になる。もともと、同じ自民党政権であっても内閣交代時には数回の例外を除き、機密費はみな空っぽになっていた・・・という噂があった。もともと官房長官の一存で扱うのが普通とも聞き、首相自身がどこまで関われるのかはしらんが、麻生首相にせよ河村官房長官にせよセンスが皆無というか、ちょっとでも政権交代ということに想像力を持っていれば、新政権が今回のような公表か、でなくともリークはし得るということを想像するべきなのだ。
もともと政権交代や二大政党制というのは三国志でいう「二虎共食の計」なのであり、両方がお互いの汚いところをさらしあって泥仕合をして、それで透明性が高まるというのが基本コンセプトだ(笑)。今回のことで官房機密費の政権末期の使いきり、も抑制がかかるだろう。

岡田外相の「日米核密約」調査も形になりそうだ。
以前、新政権は「スモール・アーリー・サクセス」が必要だと書いたことがあったが、どうも今現在の政策ではそれが難しそうというかスモール・アーリー・ミステイクが目立つので(笑)、こういった「過去の問題」で点数を稼いでいくのは政権側から見れば悪くない。
ちょっと時期が6年目とか7年目になってうまくいかないが、次に「政府のイラク戦争支持」(2003年)を閣議で正式に取り消す、というのはどうだろうか。あれは閣議決定なので、同じく閣議で取り消しもできるんじゃないだろうか。国会決議に格上げするという手もあるか。