INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今まで大晦日興行、11月上旬に1試合も決まってないって例あったっけ?

しらべてみました。

【2003年】
2003年はちょっとわからんかった。
【2004年】
http://www.angle-j.com/archives/2004_11.php?page=6
エミリヤーエンコ・ヒョードル vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ ▽金メダリスト対決  吉田秀彦 vs ルーロン・ガードナー が11月1日段階で決定済み。
【2005年】
10.23段階で、自動的にトーナメント決勝戦としてダンヘンvsブスタマンチ、五味他の利vs桜井”マッハ”速人が決定済み。
【2006年】
11.21にエメリヤーエンコ・ヒョードルvsマーク・ハントが発表。
【2007年やれんのか!】
11月28日に ▽青木真也vsJ.Z.カルバン ▽長谷川秀彦vs桜井マッハ速人 が決定

Dynamite!のほうも検証する必要が有るだろうケド、とりあえず
「11月9日で一試合も決まってなくても全然珍しくないッス。余裕ッスよ」
ということは分かりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・ある意味、やっぱり凄いんだなあ。

どんなニッチにも競合業種が生まれる。それが市場という神の残酷さ。

http://ameblo.jp/syu-create/entry-10161864855.html

http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-336.html

http://www.kamipro.com/news/?id=1226048400


にありますように、不良の格闘技大会、女子格闘技、リアリティ・ショーと大会のコラボ…など、既にあるものに対して一工夫加えて別の興行が立ち上がりました。それぞれ。
成功した情報・娯楽産業には「スペイン語圏(ヒスパニック)向け」という別の市場を自動的に作れる可能性があるアメリカ(ある意味ブッシュ大統領もこの”市場”の活用者で、あの人英語はあまりうまくないが(笑)、スペイン語を日常会話レベルではあるが喋れる初の米国大統領ということをアピールして、ラティーノからの支持も得ていた。余談)はまあいいとして−でも成功するかなあ?―、日本の場合はどうなることか。

ジョシカクのほうは8日、ヴァルキリー旗揚げ戦で王者や名の知れた競合が躓くこともなく、順調に強さを見せてこの続編をお楽しみに、となった。ジュエルズのほうはフジメグしなしさとこらが参戦する。


不良格闘技(というくくりでいいのかどうか)「GRACHAN」は、社長が「やんちゃしてたときの人脈」で選手を集めるという。
THE OUTSIDERは3大会連続で、見事に超満員札止めだったわけで、ある程度の推測ではそういう時は200万−400万円ぐらいの純益がでるという。これは選手のギャラや会場警備費など、さまざまな特殊事情があるOUTSIDERの場合あてはまるかどうか分からないけど、たしかにこの成功を見たら「俺たちがやっても同じように上手くいくんじゃね?」「いっそ俺たちでやってみっか」と思う人がいてもおかしくない。
なるほど、こうやって団体は増えるものなのか。
特許や商標で保護される範囲じゃない限り、タコヤキ屋が繁盛しているその隣に同じタコヤキ屋が立っても、推理少年マンガが人気なら別の雑誌に推理少年マンガが始まってもだれも止められない。
問題のような気もしつつ、そうやって競争が始まるのは仕方ない話だし、だからこそいいものが生き残る−−と考えるのが自由市場か。

でも、ほぼ一社独占を保っているUFCのように、先行は先行のブランド力などもある。
はたしてどうなるか。

ネットトークショー「公武堂TV」より。そしてしつこくネット放送再論

NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

http://blog.livedoor.jp/koubudotv/
要約
【11月4日付】
青木真也の大晦日の相手って聞いてます?」
「知らない。揉めてたってことは知ってるけど」
「おいおい」


「XX選手(映像中は実名)は、さりげなくスパッツに彼女の名前入れてるからね」
「また怒られますよ」


「北岡選手、光岡戦ではいきなり内がけヒールホールドでで秒殺でしたね」
「ええ、どこかで見たような展開で(と語るのは、DEEPのバンタム王座決定戦で今成に同じくヒール秒殺された梅沢寛選手)」


http://blog.livedoor.jp/koubudotv/

・・・ここでしか見られないムエタイの秘蔵映像満載です。
WBC世界ムエタイフェザー級チャンピオンのジョムトーンのミット打ちや、日本でもおなじみのサムランチャイ、ムアンファーレック、センチャイVSセンティアンノーイの試合映像などムエタイファン必見です!
(略)
11月10日月曜日23時から・・・


11月2日の特別編では、こども柔術大会の模様を映像で紹介。
けっこういろんな技術が見られます

http://www.stickam.jp/video/178497252


以前、アマチュアの大会とかは、その動画をyoutubeとかにUPするだけで少なくとも関係者は喜ぶんじゃ?と書いたことがあったが、しょうしょう違う形で実践してくれた。
出場者と縁が無い第三者の私が見ても、なかなか面白いものだ。
特にポニーテールの子を三角締めで切って落とした子と、そのあとタックルを何度も決めたテイクダウン・マシーンの子は、興味を持った。
もし俺が彼らと戦ったら、なかなかのタフ・ファイトになるだろうとは思うが、適切なトレーニングと戦略、そして神のご加護があればなんとか勝利できるだろう。やつが三角締めを狙ってきたら、ランペイジばりのスラムでKOしてやるさ。
まあ、キャッチレスリングならば柔術に十分対抗できることを見せてあげるよ
(って、何で小学生に勝てるかマジに検討してるのよ。)


そういえば「放送コストは安くなっているのだから、顔出し可能で話術のある人は格闘技をテーマにしたネット・トークショーもできるようになってくるのでは」という話もここに書いていたが、何気にあっさり実現しているよな。名古屋発ということで、こっちには伝わらない地方情報というのに逆に新鮮味やニュース価値もある。

そういえばkamiproがやっている「ミミプロ」って(というかポッドキャスティング全体が)、俺は「Ipodがないと聞けない」と思っていたのだが、これがどうも誤解らしいと聞いた。あとで実際に聞けるか試してみよう。
しかしコンテンツがこうもあらゆる角度から増えていくと、結局「一日24時間」、しかもそのうち娯楽に浸れる時間を各種コンテンツが奪い合うわけで、これもまた市場の残酷な闘争だな。
そういう点では、毎回多少なりともこのブログを読むために時間を割いてくれる皆さんにあらためて感謝です。
もうすぐ400万ヒット。

おまけ

◆顔出しOKの覚悟(まあ覆面とかもできるだろうが(笑))と、あとは話術・論理に個性があれば、既にYOUTUBEを通じて「トークショー・ホスト」として反響を呼ぶことができるというのはこういう実例で証明済み・・・だが、後続はいるのだろうか。自己主張の文化があるアメリカや欧州でも、こういう人は例外に属するんだろうか。


◆例えば夢想だが、名古屋からなら、月3万円、いや2万5千円で評論家・呉智英(愛知在住だぎゃ)を1時間拘束して、上の放送の所を間借りして、UP TO DATEの時事問題・マンガ評論を呉智英に語ってもらえれば、将来的にも貴重なアーカイブになる。
この、アーカイブになるってのが凄いところよ。
どこに住んでいるか分からんが、高島俊男なんか地元図書館で喋っていて、しかもオファー時に「月にX回、XX時間でいかがでしょう」といわれたら「それでは喋り足りない。もっと喋っていいんならやります」といったという。
彼がネットTVで語ったら、俺は見るよ。

カール・ゴッチをめぐる、ある家族の風景

はてなキーワードカール・ゴッチ」経由で見つけたブログ。
母が骨折しました
http://blog.livedoor.jp/tic/archives/52081013.html

短文で、ほんの少し引用して面白さを伝えることは不可能なので、行ってみてぜんぶ読んでほしい。
素晴らしい家族です、としかいいようがない。
また、微妙に事実と異なる伝説が入っているところもポイント。
さて”真実”は、ここにある?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081031#p2

ついでにこの前載せられなかった、列伝のコマを。
本当に体験したら怖い、「背後から迫るゴッチ」。ホラーだよ!

技術者はSFを基に研究開発の方針を決める?

わたくしごとですが、今うちのHDDレコーダーの残量残り僅かで、どんどん消すか、ディスクに落とさなければならない。
んで、週末に今週の不要ファイルを消すか、と見ていったら、先週はNHK BS「マンガのゲンバ」はお休みで、時々やるアニメ批評特番になっていた(BSアニメ夜話の一篇かな?途中からなのでわからん)。
これを消そうかと思って、念のためにちょっと確認したら「電脳コイル」という作品の話で、ストーリー紹介とかをしていました。
これはなんちゅうか、メガネとかに進化したパソコン・ネット機能が内蔵され、それで子供たちはバーチャルリアリティーと日常の現実が融合した世界で遊ぶようになった世界・・・らしいのですけど。
、その批評で岡田斗司夫が、ゲスト出演した技術者?と、かくのごとく話していた。

■研究者
「やはりその、SFとしての設定は非常に興味深いものを感じましたね。ご存知のように工学系の研究というのはアニメやSFの世界に影響を受けていることが多々ありまして、私がはじめに研究室に所属した時も、一番初めに渡されたのが「攻殻機動隊」で(スタジオでみな驚く)、「まずこれをちゃんと読んでから議論に参加するように」と言われまして。実際その後、研究で攻殻機動隊役立っているんですよ。このように今後、この「電脳コイル」も非常に今後の研究の流れ自体を変えていくのかと思いました。」
岡田斗司夫
「案外、研究の現場って言うのは『何を研究するのか』っていうのはSFとかからイメージ取ってくることが多いんですよ」
■研究者
「またそれが世代によって微妙に違ってきておもしろい」
岡田斗司夫
「ぼく15年か20年ほど前に、当時コンピューター一杯入れた画像処理の会社見学にいったんですけど、みんな「ブレードランナー」その当時は見てたんですよね。で、ブレードランナーの中で写真を自由自在に拡大縮小できるエスパーの機械(?よく聞き取れず)出てくるんです。 それを見てみんな「これを俺たちがやりたいんだ」と一生懸命いってたんです。その前は「2001年宇宙の旅」・・・だからSFというのは子供の夢であると同時に、世界の工学者や科学者に現実可能な目標を与えてくれるんです。」

何かいろいろな人が、いろいろなところでダメ人間だっ!!
・・・まあ今更驚くことでも無しで、ツィオコルフスキーもゴダードもヴェルヌの「月世界旅行」で宇宙飛行研究を始めたわけで。
だいいち、それで世界が実際に便利になっていくのだから凄いじゃないか。


ある意味、SF作家やライトノベル作家がイメージすれば、理系にすすまなくても現実の技術に役立てるのだ。
ウルトラセブンの影響力がまだ足りなかったので、携帯電話は腕時計形にならなかったのである。

そろそろ、SFのイメージに触発されて「くりまんじゅうが10分ごとに倍になっていく」技術も実用化されるはずだ。
また、いくらSFでも、入ってきた諸星大二郎を渡す研究室が無いことを祈る。


この番組はそこしか結局みなかったので論評不可能ですが、紹介作品は少し面白そうでしたね。この作品のことは全然知らなかったのであとで調べよう。あ、宇野常寛ゼロ年代の想像力」で紹介されていたかもしれない。

故筑紫哲也氏を語る。ジャーナリストではなく政治プレーヤー(フィクサー)としての。

追悼記事がいろいろと出てくるところで、論評をせざるを得ない。

朝日新聞記事から

http://www.asahi.com/obituaries/update/1107/TKY200811070401_01.html

・・・雑誌「週刊金曜日」の創刊に携わり、市民運動などにも深い理解を示した。辻元清美衆院議員(48)は96年に社民党から立候補要請を受けた日を思い出す。引き留めてもらおうと自宅を訪れたが、開口一番で「やれ」と言い切られた。「泥船だからこそ乗れ。市民の政党に変えろ」
 その後、ジャーナリストの領分を逸脱しているとの批判もあったが、「おれには政治家辻元清美の製造元責任がある」と言い続けた

 「平和や平等に強いこだわりを持って、戦後の一つのともしびのような役割を果たしてこられた」


辻元氏の評価は、置いときたくないがひとまず置いておく(笑)。
問題は、「引き止めてもうらおうと」云々の真偽はさておいて、「開口一番で『やれ』と言い切」る時点で、筑紫哲也氏はジャーナリストであることをやめ、政治のプレイヤー、フィクサーに変身していたということだ。
はい、昨年空芝居に終わった「大連立騒動」というのがあり、そのフィクサーが読売新聞の渡辺恒雄ナベツネ氏だったわけだが、やってることはスケールの差はあれど、同じことである。
もともと、筑紫氏はそういう形で政治にジャーナリストが関わることに以前からかなり肯定的で、朝日新聞時代NY支局長になったのは、、当時の「無党派市民連合」というミニ政党立ち上げに関わったことが問題視されたからだ。その前は正式に停職三ヶ月の処分を受けた。

余談だが、同じように政党からの候補者選定にあれこれ関わったジャーナリストとして、筑紫の次の朝日ジャーナル編集長の…名前忘れたな、彼も同じようなことをやっていた(佐高信「葬送譜」に記述がある)。

「ワシが育てた」辻元清美を公正に報じられたか?

辻元の製造物責任とやらがあるのなら、引き取ってほしかった気もするが(笑)、製造した会社が欠陥品の欠陥をなかなか認めないのもよくある話でして(笑)。
実際、こういうフィクサー活動をしていた人が、その後金銭スキャンダルで逮捕にまで至った辻元氏をジャーナリストとして報じる時に、公正な論評やニュースの取捨選択を行っていたか、疑われても仕方ない。というか実際に公正じゃなかったと思うが、単なる能力不足だったかもしれないので保留する(笑)
辻元氏逮捕時の「多事争論
http://www.tbs.co.jp/news23/old/onair/taji/s30805.html

簡単に「ダメ」とは言わん。ただフィクサーであるとは認識せよ

実はここでひとつ言うべきなのは、実のところ「政治にもかかわり、その傍らジャーナリストとしても活躍?する」というのじゃ果たして絶対によくないのか−−−これに関してはそう簡単にいえない部分もある。だから朝日新聞は別に批判の意味ではなく、この辻元擁立のフィクサー活動を追悼記事にしたわけだ。ナベツネにしても無条件で、「ジャーナリストが政治に関わるのがけしからん」と断言したところは実はあまりない(どこの社にも、遡るとそういうミニナベツネが存在するということももちろんある)。
まあ「”市民”の側ならオッケー。”権力”はいかん」というよな謎の区分けをしている人もいるようだが、それなら何ももはや言うことは無い。


ただ、2点言っておくと
辻元氏初出馬の時、社民党は閣外協力与党。つまり権力側だ。反権力じゃなかった(笑)。
あと筑紫氏は70年ー80年代の政治ジャーナリストで、ロッキードやダグラス・グラマン疑惑を論じることが多かった。んで、司法の場で有罪判決を下され、のちに確定した佐藤孝行氏がその後も政治活動を続けることに極めて批判的だった。あとは言うまい(笑)。

佐高信

例によって佐高信氏はそういう仕分けもせず、敵に対しては江藤淳の政治活動を「文学者のくせに権力の使い走りをしている」と批判したし、ナベツネの連立騒動もしかりだ。自分のお仲間もやっていたことを自分の本に書いているのに、彼の場合最初の「敵」「味方」で最期の結論を定めるから「同じ論法が、例えば自分の陣営にも当てはまらないだろうか?」とか考えることをしないんだな、いつものことではあるが。


新聞掲載記事の論評上、喪が空ける前の批判になったのは故人と家族には申し訳ない。
あらためて哀悼の念を表したい。