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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ボブ・サップ、MMA全米デビューで秒殺負け。「金持ち喧嘩せず」を証明


http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20080224#1203836703
とまあ、こんなオチでした。相手がノルキヤだというところが泣けるじゃないか。

この前冗談で書いた話だが、ほんとに
「試合でます、すぐ負けます、どれほど評判落ちてもギャラ持って無事に帰れば俺の勝ち」ぐらいの、「ひとり山猫ストライキ」じゃないだろうか。それなら「15試合契約した」とかいう話も納得いく。

これでDREAM参戦は無しかな。一応TKO後、大会の予定日から逆算すると20日程度しか間が空いてないのだから。

そういえば、気づけばいまだにDREAMはカード発表が進まず。
決定がぎりぎりになるPRIDEの悪癖は、治すつもりさらさら無い様だな。

GONKAKUからいくつか

GONKAKU買うた。

GONKAKU (ゴンカク) 2008年 04月号 [雑誌]

GONKAKU (ゴンカク) 2008年 04月号 [雑誌]


メイン的な扱いとなる吉田秀彦三崎和雄はあまりべしゃりが面白くないのと、DREAM発足の記者会見はネットで相当発言趣旨が分かるので、周辺部位というかその他の通好みの記事が面白かった。

マーク・コールマン「ルール無用(頭突きあり)なら、今でも俺が最強だ」

58P。
ブロック・レスナーはデビューの頃の俺のようだ」と目を細めています。
その後、今後の去就なども語っていますが、この話を。

今のUFC?俺の頃とはずいぶん変わった。俺のせいで頭突きが禁止になった(笑)。途方にくれたよ。何をすればいいんだって。また頭突きがしたいよ。だけど気付いたんだ。頭突きはないほうがいい。MMAがもっと広まってほしいから頭突きを許すとその足かせになってしまう。

でももしルール無用の戦いだったら俺が最強だけどね

たしかに一理も二理もある。いや石焼き芋(十三里半)ぐらいある。(※元ネタ分からない人は各自調査。)

MMAのルールは今後も紆余曲折あるだろうが、まあ基本線は今の主流興行の中で調整されるだろう。だが、もし全局面でのパッチギがOKなら、ノゲイラのような魔術的サブミッションもミルコのごとき切れ味するどいハイキックも不要。
アマレス(だけ)を極めた猛者がテイクダウンをかまし、相手がスパイダーガードだろうがハーフガードだろうがごつごつとおでこをぶっつけての血だるま地獄。
やっぱりアマレスが最強でした
・・・・・・・・・・・・・・となるかどうかはホーリーランドの作者に聞いてくれ、ってなもんだが、まあ全てがそうはならずともかなりの決まり手になっていきそうな気もします。


また、現行ルールはルールで割り切りつつも、「もし…なら俺が最強だ」というプライドだか思い込みだかを胸に抱きつつ、まだまだトレーニングにいそしむ熟年オヤジ、という図も味があってよろしい。



以下はNHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

ダナ・ホワイトUFC の日本放送は当分無いだろう」

http GONKAKU 58P
「日本での放送?答えは同じさ。
腐った取引がゴマンとあるから当分ナシだろうな」

「ザイエンスみたいな」と繋げたとか繋げてないとか。

修斗】 引退の菊地昭、来年は宮城県で接骨医開業 < Gryphon
http GONKAKU 151P
「・・・今はちょっと開業のために勉強しているんで。1級免許を持ってるんですけど(略)、来年でも地元(※)で開業をする方向でいます」

※地元が宮城県だと別の箇所に書いています


また、柔術や柔道の試合にも出ないのか?との問いに
「実はちょっと怪我してて、もうできないんですよ。」
と答えています。


そういえばこのインタビューではキラービー(現KRAZY BEE)に入り「自分もタトゥーを入れようと一瞬思ったことがある」という衝撃発言をしている(笑)。
あんなごっつい、タトゥー入れた接骨医がいたら怖くて面白かったのだが。

多くの証言を時系列で編集する手法の有効性について

ところで修斗関係者が過去を振り返る記事が各誌で目立つ
それは修斗が節目の年だから当然なのだが、その記事をあれこれ読んで情報を蓄積していると「なんで佐山聡修斗の運営から離れたのか?」の謎が見えてくるような、来ないような。UWF崩壊の謎はだいぶ証言が体系化され、検討が進んでいるが謎の大きさでは勝るとも劣らないこの事件については未知の部分も多い。



こういう謎を解くひとつの手法として、こんなのがある。

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080224ddm015070143000c.html

今週の本棚:池内紀・評 『ヒトラーとは何者だったのか?』=阿部良男・著
 ◇池内紀(おさむ)・評

 (学研M文庫・1365円)

 ◇選び抜かれた引用のみごとな集成

 アドルフ・ヒトラーは二十世紀が生み出した「妖怪」だった。おそろしく謎にみちた人物である。当然のことながらヒトラーをめぐり、また「第三帝国」と称したナチス・ドイツをめぐって無数の本が書かれてきた。

 ここでは「厳選220冊から読み解く」とうたってある。一冊ごとに三頁(ページ)をあててエッセンスが紹介してある。ヒトラー早わかり。手っとりばやくナチス・ドイツを知るための「あんちょこ」−−。

 いや、ちがう。そうではない。まるきりちがうのだ。この「厳選」には特別の意味がある。220冊は背後に十倍、二十倍もの膨大な書棚を控えてのこと。三頁の要約があざやかに元の本を代理している。本文七百頁は、選び抜かれた220冊分とひとしくズシリと重い。

 著者の阿部良男氏は研究者でも歴史家でもない。神戸在住の一人の銀行員であって、定年まで実直に勤め、現在は閑職に身を置いている。軽い脳梗塞(こうそく)から回復したばかり。

 銀行勤めのかたわら、自分の興味の赴くままにヒトラー関連の文献を集めてきた。定年まぎわに『ヒトラーを読む3000冊』を刊行。そののち『ヒトラー全記録 20645日の軌跡』(二〇〇一年)を著した。

 とりわけ『全記録』は瞠目(どうもく)すべき本である。ヒトラーの誕生から死までを、クロニクル(年代記)のスタイルで歴史的事項の注釈を組み合わせながらたどっていった。研究者でも歴史家でもないからこそできた大仕事であって、いかなる学説にもイデオロギーにも惑わされることなく、公平無私な目で歴史が再現された。そこからナチス・ドイツが呪うべき合理性のもとに成立したことが、ありありと見えてくる

 その上での「厳選」なのだ。エッセンスのまとめ方、選びとられた引用がみごとである。

 「ヒトラーは臆病(おくびょう)で総統などという柄じゃない」(ハリー・ケスラー『ワイマル日記』)

 ケスラーは当代きっての知識人であって、その日記は両大戦間の貴重な証言である
(後半部略))


証言記事を膨大に集め、時系列に編纂する。
UWF分裂劇も、PRIDE買収・崩壊・復活劇もこういうふうにやっていくとさらに分かりやすいのだろうが、kamipro変態座談会などの関係者らがやってみないかな。実際にやると膨大な手間隙がかかるだろうが、言うのは只なのでアイデアだけぶちまけておく。

モサド長官が書く「中東スーパースター列伝」

同じように本日の毎日新聞書評欄から。山内先生の文章だ。本の内容も紹介もあまりに素晴らしすぎる。
新聞社サイトの記事が数ヶ月後に消えることを惜しむ。

今週の本棚:山内昌之・評
 ◇『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」−−中東現代史を変えた驚愕のインテリジェンス戦争』 (光文社・1890円)

 ◇イスラエル、アラブ首脳の人物像を公平に


 モサドとはイスラエルの諜報(ちょうほう)特務機関である。モサドといえば、「誘拐、暗殺、破壊工作などを展開する秘密工作機関」という印象が強く、世界最強の陰謀組織と考える人も多い。しかし、モサド勤務を二十八年半も続け、四年半にわたってモサド長官を務めたエフライム・ハレヴィの回顧録を読めば、外交官以上に冷静さが目立ち…(略)。

 まず何よりも自他の活動について公平な筆致に好感がもてる。サッダーム・フセインが過激なイランのシーア派からアラブ世界や西欧社会を守ったのに、アラブを「破滅から救った英雄」に対して債務の免除を認めなかったクウェートこそ「恩知らず」だったと手厳しい。また、フセイン国王は湾岸危機が起きた時点で、イスラエルパレスチナに歩み寄らないとパレスチナ民族運動が自壊を始め、中東全体が大混乱に陥ると警告していた。
(略)。

 イスラエル首脳間の葛藤(かっとう)の具体的な描写こそ、本書の圧巻といってよい。労働党ラビン首相とペレス外相は折り合いが悪かった。揺るぎない自信と情報分析能力をもつラビンは、安全保障上の利益に厳格であり、この点をなおざりにパレスチナと交渉する危険を理解していた。他方、ペレスは大衆の人気を集めることが大事で、警戒や熟慮といった要素を忘れがちであった。ペレスが秘密の人脈を使って既成事実を重ねていく手際に、経験豊富なラビンでも太刀打ちできなかった。専門家の声を無視したオスロ合意は、ラビンによれば「一片のチーズのように、穴だらけでほとんど中身のないもの」だったというのだ。果たして、オスロ合意の実現は暗礁に乗り上げていく。

 著者が仕えた首相では、リクードシャミルが慎重で功を焦らず大衆に迎合しようともせず、自慢やうぬぼれと無縁の人だったと好意的である。著者が機密保持にずさんなペレスを嫌いなのは理解できるが、ネタニヤフの聡明さを評価するのは意外なほどだ。ネタニヤフのメディア利用術、複雑な情勢を瞬時に解析する能力は秀でており、作戦失敗を含めて自ら責任をとるタイプだというのだ


 クリントンと和平を進めたバラクは「指折りの天才」であったが、周囲の人間には疑い深くなり、部下とも距離をおいて接していた。シャロンは、「経験豊富で老練な実務家」であり、「あちこちに潜む危険をほとんど知りつくしていた」と評価は高い。アラブの指導者では、フセイン国王がいちばん高く、まるで上司のような尊敬心を払っている。他方、アラファトへの評価は最悪である。アラブ首脳間でもその嘘(うそ)や金への執着は嫌われており、その非凡な才能は「いともたやすく巨額の資金を集められる」ことだけにあったと痛烈きわまりない

 著者は、アルカイダのような国際テロ組織を絶滅させるために、共通の目標と利益が確認できるなら、ハマスヒズボラとも協力できると語る。これは「空想」でなく、現代の中東では「想像可能な範囲」の選択肢はかつてないほど拡大しているからだという。諜報の凄(すご)みだけでなく、究極の政治リアリズムの哲学と実践を学ぶ上でも最適の書物といってよい。(河野純治・訳)

毎日新聞 2008年2月24日 東京朝刊

同じような、政治家に近く接する官僚による人物月旦としては

がある。こやつも一応内閣調査室長だったか。

また

官かくあるべし―7人の首相に仕えて (小学館文庫)

官かくあるべし―7人の首相に仕えて (小学館文庫)

という本もある。

沖縄二題、強制自決関連で

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/124796
産経新聞で「宮平秀幸」と言う人から新証言が得られたということで再び話題になっている。 なんか今までも聞いた話のように聞こえるのだが、同じ状況を証言するべつの人の証言が出て一致したということなのかな?
沖縄タイムスはこの問題についてどう話しているのだろう。
しかし、それ以上に重要で驚くべき記事がこの前のAERAに掲載された。
またうっかり次号の発売後に「あ、書かなくちゃ!」お思い出してタイミング遅れだが、まあ図書館にけっこう置いてあるからすぐ読めるだろう。

http://opendoors.asahi.com/data/detail/9145.shtml

沖縄 
現在
少女と米兵「隠れ性被害」
示談・泣き寝入りで表面化しない「犯罪」、塾近くのナンパスポット


歴史
63年前の集団自決
軍命令あったか「現場検証」


問題は後半の特集。まず注目なのは、これを書いたのは元朝日新聞編集委員で、今、退職後にフリー記者となっている「長谷川煕」記者だということだ。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050308#p2
■[時事][漫画][北朝鮮][読書]長谷川煕・・・光を浴びない貢献者


という記事を書いているが、まあここにあるとおり、ものすごく当時はタブーの壁があった「朝銀信組」問題報道の第一人者であるのだ。



だから、「ああ、朝日の中で思想的に珍しい(大雑把に分けると)”右”の人間で、今回の記事を書いたんだな」と単純化してはイケナイ。
右派政権ともいえる安倍政権崩壊のきっかけになった松岡農相の金銭疑惑と自殺を、この人は一番徹底的に追及したのだから。


それで今回の記事だが・・・手元には無いので大雑把な印象論で言うと「両論併記だが、『命令なし』側により説得性を感じさせるような描き方をしている」という形か。

http://jp.youtube.com/watch?v=Z7ioKgwuF4w
チャンネル桜の解説である。なんか語り口がアレだけど、まあ内容的にはこの人たちの喋ってる通りの記述だったな。

それ以上に、今回問題で驚いたのが−−−
そのyoutubeでも触れられているけど「沖縄の住民の自決には、その雰囲気作りに、先行して起きたサイパン島の集団自決を賞賛した『当時の新聞』の責任もあった」と書き、当時の「朝日新聞」の記事を引用していたことだ!!!

何でこれが驚きなのか。

今、集団自決問題に関しては「いや、確かに自決せよとの命令があったよ」という主張のほかに、「直接的な命令の有無の問題じゃない。全体的な雰囲気を生み、『自殺やむなし』という空気を作ったこと自体が『軍が住民に自決を命じた(軍が住民を殺した)』ということになる」という議論があり、むしろ今はそれがメインストリームとなっている。

こので「新聞も雰囲気作りには加担した」となったら、イコールで「新聞が住民を殺した」と書いても仕方なくなる、のだ!!(もちろん「新聞も強制的に書かされた被害者」という議論もできるが、それは別の話になる)
その際、歴史が戦前から続き、また戦前も一定の影響力が沖縄であった朝日新聞や読売新聞、琉球新報が具体的な名前として出てしまう。
沖縄タイムスは戦後発足。産経新聞も創刊時期の関係で意外や(?)創業社主の経歴などは兎も角、戦争責任とは無縁だ)

このような議論を生みかねないインパクトのある記事だったのに、あまり反響はないみたいですけど。

「人志松本のゆるせない話」

コメント欄の貴重な情報

Tonic 『どうも。本日深夜25:25〜26:25 人志松本のゆるせない話 やりますよ。http://www.fujitv.co.jp/suberanai/index2.html


【メモ】岸井成格復帰、斉藤文彦も復帰