INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

拝啓、中央日報様。この秋山記事は単に誤報です。

中央日報
私は日本の格闘技ファンのブロガー、Gryphonといいます。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=95382&servcode=600§code=600

について考えを申し述べます。
まず、格闘技を一般的な興味を引く記事として扱ってくれたことに対し感謝申し上げます。その上で、貴紙の意見や論評とは別次元の、事実関係の異なる誤報部分が多いので指摘いたします。

秋成勲が試合前に保湿クリームを塗った場面をとらえたビデオが公開され、桜庭の主張が通った。

これは事実誤認です。この映像は多くの報道陣の要求にもかかわらず谷川貞治K-1プロデューサーが拒否し、いまだに未公開です。(検証時に審判団や主催者らは見たそうですが「公」「開」とはとてもいえません)
この記事の執筆者にお尋ねします。もし公開だというなら、執筆者はその映像を見たのでしょうか?それとも下の描写は、取材の結果の伝聞でしょうか?
というのは

『「かっこいいだろ」とふざけた。 』

というのが、私が伝聞で聞いた話と台詞が少し違うからです。
この部分はまあ、こちらも伝聞ですから取材の結果なら結構です。ただし、「映像が公開された」は単純に事実かどうかです。公開はされていない、すなわち貴紙の誤報であると言わざるを得ません。

彼は半月後に抗議書を提出し、

抗議書の提出は1月3日です。大晦日から半月(15日)後では「やれんのか」のルール上抗議が認められません

「柔道は最高だ。 韓国人は強い」と叫んだ秋成勲の勝利セレモニーを真似て

秋山の総合格闘技の全試合を見ていますが、「韓国人は強い」と語ったことは一回も無いはずです。一番似ているのはデニス・カーン戦後のアピール「わが大韓民国最高!」ですが韓国人は強い、とは大きく意味が異なります。

秋成勲は頭を下げたり、日本選手と交わったりしない。

毎回の入場シーンで秋山が手をつなぐ相手は誰でしょうか。日本最大のプロ格闘家を擁する一大勢力「慧舟會(GCM)」の選手(門馬秀貴など)です。そこが秋山の主な練習場所です。打撃は名コーチ山田武士が指導する幅広い格闘家グループ「チーム黒船」で桜庭戦のスキャンダル発覚まで練習していました。

秋成勲は英雄を尊敬しない‘反骨’扱いを受けた。

これは同じ漢語でもニュアンスがアジア各国で違うという興味深い誤解の例でしょうが、そもそも秋山の「反骨の柔道王」という異名は、彼をヒーローとして応援していたテレビ局TBSの命名です。
実は日本では、「反骨」はいいイメージなのです。日本最大の辞書サイトを見てください
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C8%BF%B9%FC&kind=jn&mode=0&kwassist=0

不当な権力や世俗的風習に反抗する気概。
「―精神」「―の士」

繰り返しますが、私は貴紙の論調や意見に賛否を申しているのではありません。
単に事実の間違いをお伝えしているだけです。
これが実際の紙面に印刷されたかは存じ上げませんが、いずれにしても訂正記事が必要だと思われます。
上記の記事が真実であるという反証の無い場合は、訂正記事をお願いいたします。


※実はこれ、正式に中央日報記事につけられるコメント欄に寄せようと思って書いた文章だが、なぜか登録はできた?のに一向に投稿できないのだ。
なので換わりに書いた。もし投稿できる人がいたら、このへんからの転載ご自由に。


こういう意見もある。
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-46.html

・・・結局のところ、この記事に突っ込みを入れるのは簡単なんですね。問題はそれをして何の意味があるのかということ。だって韓国人はこう信じておるわけだから。(略)こんなレベルで日韓対決だと萌えてみるのも気が乗らない。なんというか、どこまで行っても浄化も昇華もされない絶望感があって。ただの空しい言い争いなら、しない方がましかもしれないとか。

修斗について思うこと

この前の大会は行きたいけど行けなかった。
ちなみに本日のパンクラスも行けず、次のケージフォースも日程的に行けずで冬の小団体興行に行けません。

それはそれとして観戦記がいくつか出ている。

http://zenzen.jugem.jp/?eid=1384
http://blog.livedoor.jp/usiwotaose/


上田と山本は良かったようだし、前にも書いたけど「総合の中の総合」ともいうべき万能型・日沖発が初期の他流試合的一芸を持つ戸井田カツヤを破ったのは時代の流れを感じてさびしい部分もあり。
ところでYahooニュースから

第4代世界フェザー級チャンピオン・外薗晶敏が引退を発表。保持する世界王座も返上する運びとなった。

 外薗は引退決意の経緯について「…今は格闘技以外の目標ができ、そちらに情熱を注いでいきたいと思い、引退を決意しました」とリング上で説明した。
 (略) また同イベントで行われた、元世界ミドル級王者・菊地昭の引退セレモニーでは、チームメートである山本KID徳郁から花束が贈られた

20代30代で、青春のよき思い出としてプロスポーツを引退、社会人としてその経験を生かしつつ新しい目標に打ち込む。あらゆる中規模の・・・いやメジャーであればあるほど2軍などの制度もあるから、枚挙にいとまなくこういう人たちは出てくる。ある意味、それが当然だといえる。
ただ、やっぱりせんないこととはいえど、ついこう思うのだ。


修斗のチャンピオンが、ファイトマネーで年400万円稼げていたら、彼らの引退時期は多少変わっていたのだろうか、と。

連載15年の高橋由佳利「トルコで私も考えた」が今年2月で終了。

昨日の朝日新聞に「トルコで私も考えた」の作者インタビューが掲載されていました。
その中で「今年2月に、連載をいったん終了する」という一文があったのでご報告する。

いやあ惜しい、惜しい。以前、こう書きましたね

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070524#p2

最後にトルコの話に戻すけど、「イスタンブールに置かれた日本の目」こと

トルコで私も考えた 1 (YOUNG YOUコミックス)

トルコで私も考えた 1 (YOUNG YOUコミックス)

この作者は今でも連載しているのかな。


外務大臣麻生太郎閣下にお願いする。

国際的な「漫画のノーベル賞」もよろしいが、日本の情報機関がエッセイ漫画家を組織的に養成、世界各国に送り込んでレポートを漫画で描かせる・・・というのはいかがでしょうか(笑)

でもマジ、こういう人が一人いるといないで大違い

これに付け加えるようなことは無い。実際、外務省の連中がワインだ国会議員の接待だに税金を使うなら、高橋由佳利への原稿料に機密費から上乗せして、連載を続行させてほしいよ。


いま、トルコは新興Bricsのあとを追う経済成長を見せているし、これも以前書いたようにイスラム政党が与党として支持を得た結果、蓋世の「啓蒙専制大統領」ケマル・パシャが築いた「近代としてのトルコ」が大きく変わる気配を見せている。
それは、イスラーム原理主義による近代からの揺り戻しと、ケマルがある意味無理を承知で作った近代が、さらに洗練された「第二次近代、新近代」になろうかという二つの運動の狭間・・・。
しかも、それが期せずして同じ方向を向いている・・・・という、実に思想史的に面白い時代なんである。



いやこの漫画はそういう大状況に関しては意識的に?距離を置いているようだが、賢者は門を出でずして天下を知る、てなもんである。
トルコの人はたいてい普段の礼拝をしないが、ラマダンには参加する」という一こまの情報が、どれだけ国際理解の助けになるか。住宅事情、電力事情、人気歌手・・・すべてが楽しく、驚きの教養となる。

連載終了は、まことに残念だ。しかたないので、これまでの残り部分の単行本化を待とう。

トルコについてじきに書きたい


実は例の「政治と宗教」「自由と不自由」「近代と非(「前」ではない)近代」があまりにも複雑に絡み合う「スカーフ問題」がトルコで今、また大きく変わろうとしているらしい。
これも含めてトルコ関連資料をいろいろと集めたのだが、まだ怠慢ゆえに書いていないのが現状だ。
近いうちに、一回ぐらいは書いておきたい。

呉智英にトルコを旅させたい。 俺も行きたいけど

このへんの宗教と、近代の逆説というのは呉智英が初期から書いていたもので、自分の論も口真似みたいなものだけれども、SAPIO編集部当たりで旅費を出して、先方の保守派・進歩派(この区別もそうやりゃいいんだか)知識人との対話の場もセッティングして彼に見聞させてみたいものだね。今以上の逆説を、社会のあちこちに見つけることができるだろう。


それとは別に自分も、いつかトルコに行ってみたいものだ。上のような問題を自分でも見てみたいというのはあるが、アタチュルクの霊廟に参拝したいし、戦跡であるダーダルネスも見てみたい。もちろんオスマン帝国の遺産もこの目で見たいし、トルコ料理の本場ものも食べてみたいし。

人間が水の上を走るのに必要な速度。(バキ、刃牙、バシリスク、ダーウィンが来た! 烈海王)

この前のダーウィンが来た!新春特番についてまだ書いて無かったけど、あの水の上を走るトカゲ、バシリスク
あの映像は大人気のようで再度放送された。

そして、この前聞き逃した、そこから科学者が計算した
「人間が水の上を走るのに必要な速度」も再び教えてくれたのでメモしておきます。

体重80kgの人間の場合、(水の上を走るには)時速106km必要

とのこと。
当然、本来ならここに烈海王の画像を張りたいところなんですけどね(笑)


しかし!!その人間の限界を破る裏技があった!!
実は

でんぷんなどを溶かしたねっとり水なら、その上を走れる」のである。
今回37歳のおっさんとそのがきが、実際に実演、成功させた。おお、神の奇跡よ。
でんぷんじゃなきゃいけないのかどうか知らんが、同じような粘度を高める物質を使って、どこかのプールのアトラクション施設として今年の夏、やってほしいものだ。

ニコニコ動画とかにないかな、この映像。
探してみたら、あそこのユーザーはこの番組にはあまり興味が無いみたいだねえ。
見つかった関連画像はこれだけ。

■高速で水の上を走るトカゲ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm332092

NHKダーウィンが来た!テーマ曲 - Voyagers [ピアノで弾いた]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2131710