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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

GONKAKU、F&Lが発売。「魔裟斗vsブアーカオ」「専門誌vs週刊現代」に注目

読むほうは大変な同時発売。これでも今回はkamiproを早売りでこなせたからまだ良かった。
注目なのはファイライことFIGHT&LIFE(なかなかこの略称が定着しねえ)では
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51230230.html

●[徹底解剖]K-1 WORLD MAX 2007
魔裟斗VSブアカーオ「540秒の真実。」

不朽の金字塔「江夏の21球」以来、”丸ごと”名試合を誌上再現しようという試みはあった。どのように、だれが、どんな形で記事にしているかが目次ではわからんが・・・


そしてGONKAKU
異様なまでに目をひくのが
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51229476.html

週刊現代』担当者が告白。
「PRIDEを潰した罪悪感? それは正直、ありますよ」

担当者はだれだったのだろう?
この見出しだと、PRIDEのプの字も知らないような、そういう人ではないようだが。
その肉声というのは初めて聞くのでじつに興味深いが、その前座として、毀誉褒貶はともかくインパクトでは戦後の雑誌編集長列伝に間違いなく名を残すであろう現編集長・加藤晴之の言葉を紹介しておこう。


PRIDEの問題というのは、ようは『格闘技界のイトマン事件』なんです。
裏世界の人間が、大きなビジネスに入ってきて金を儲けようとして、
テレビという表の世界がそれを利用した。だから取り上げるべきだと判断した

(「論座」などから、要約)


PRIDEは加藤(専務)を以って興り、加藤(編集長)を以って滅ぶ====そう、後世の歴史家は記したという。(いわないいわない)


しつこく繰り返すが、バララッパは高らかに「週刊現代民事・刑事の両方で訴えます!」と鳴り響いた。そこ、どうなってんのバラさん。かわいい娘の名誉を法廷で守ろうとは思わなかったのか。おれは実際のところ、加藤編集長体制の週刊現代をそう評価するつもりはないのだが、それでも貴方がキャンゆうてイモ引いた以上、週刊現代vsPRIDEは前者の勝利とジャッジせざるを得ないやんけ。

「広島の喧嘩ゆうたら、取るか、取られたのふたつしかあらせんので、
いっぺん後手 に回ったら死ぬまで先手は取れんのじゃけい。現にわしが
かっこうつけとったけ清は取られちょるんど。」
(「仁義なき戦い」シリーズより)

これ以上は編集長の話ではなく、この担当編集の言を読んでからにするべきでありますが「PRIDEのプの字も知らないような人じゃないらしい」という話で言えば、同じくスキャンダル追及で猪木”議員”のクビを結果的に飛ばした当時の週刊現代記者は超猪木信者だったな。
小さい紙プロの別冊「猪木とは何か?」に登場し、「猪木を介錯するのは俺以外にいない、という気持ちで追及した」と話していたのを覚えている。

ETV特集余波。「ライトノベルの歴史の流れはどう位置づけるべきか?」

昨日、おとといのETV特集に関する話にはいろいろと反応を頂いた。


その中で、1000日を超える当道場本舗のエントリの中で最も多くのブックマークをもらった
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070821#p2
■[読書][SF][漫画]ある出版関係者にライトノベルやSFのことで雑談した

やコメント欄にときどき登場する「某出版関係者」からお便りをいただきました。
内容は俺が書いた

・・・そういえばこういう小説(※筒井康隆時をかける少女」など)は以前、ジュヴナイルSFとか称されたけど、ここからいわゆる「ライトノベル」が生まれたのかね?そういう歴史認識でいいのかな。これはあとで調べよう。


ここのところははてなスターで、id:k-takahashi/さんも興味を示されていたが、正直どう手をつけていいか分からんかったので教示はありがたい。

メールより。一部改変

コメント欄に書くと長文になりそうだったのでメールにて

俺がライトノベルについていろいろ勉強する羽目にあった時に重宝したのが
ライトノベル入門」新城カズマ ソフトバンク新書


で。これが、この作者自身がライトノベル作家(最近ではハヤカワ文庫「サマー/タイム/トラベラー」の高評価で普通のSF作家としての知名度もある)で、かつ評論もやっているというありがたい人です。結構わかりやすかった。おかげでこの人の普通の小説もいろいろ読みましたです。


この人の話では、ライトノベルの起源は高千穂遥の「クラッシャージョウ」ではないか、と。
初出が1979年で、当時ガンダムで有名になっていた安彦良和がイラスト担当であった、ということで、「小説にアニメ調のイラスト」ということではこの作品が嚆矢ではないか、と。
問題は高千穂氏は「自分の作品はライトノベルではない」ときっぱり否定しているらしいことなんだけどw。

田中芳樹氏をはじめ、SF畑の人たちは、基本的にライトノベルを書いている、という意識はなかったと思うし、このあたりがライトノベルに含まれてしまうのは、「後付け」であって俺自身は非常に違和感を感じるところです。

ライトノベル」という言葉とともに認識された小説……としては富士見書房から出た神坂一の「スレイヤーズ」シリーズが最初ではなかろうか、と、そこでは言われている。


90年代(第一巻は89年)にアニメ化等がされたんだが、「このアニメの原作は漫画ではなく、イラストを多用した小説なんだよ」ということも含めて、世間への認知度を高めたんだな。
そういう意味でこの作品がメルクマールではなかろうか、ということだ。


スレイヤーズ」以降、「アニメ調のイラストがある小説がライトノベル」というおおざっぱな認識ができたことで、そこから過去のジャンルが「再定義」されたから話がややこしくなってくる。


つまり、その定義を結果的に満たしてしまう、元々は「少女向け」と認識されてきた講談社コバルト文庫だとかもライトノベルに取り込まれ、さらにはオタの女性(いわゆる腐女子)向け、と認識されてきたボーイズラブ(いわゆるやおい。男×男モノ)もライトノベルに取り込まれ、田中芳樹だとか、栗本薫だとか、微妙な線にいる方々も取り込まれ・・・という流れなのです。


また、「スレイヤーズ」以前に出ていた、まだライトノベルという言葉がなかったころに出版された富士見書房などのタイトルもライトノベルと認識され・・・と、どんどん裾野があいまいになって行き、結局ライトノベルの定義そのものが危うくなってしまう・・・というわけだね。


ふーむ「ライトノベル入門」か。
以前に当本舗が言っていた。「ライトノベルを世間に届かせる先兵、開拓者、通訳」
そういう存在になり得るのかな。

BSライトノベル夜話」……いやいや、それは難しいかな。CSならどうだろう。
あるいはロフトプラスワンで、その年一年の収穫を紹介し、賞を勝手に贈っちゃう「日本オタク大賞」的なやり方もできるよね。宝島社が成功させて以来「勝手にランキングつけて1年総括ムック」・・・「このXXがすごい!」系ムックはいろんなジャンルにあるけど、たしかこの業界にはもうあるんだよね。
書店で見たことある。
まあ、そんな業界活性化(十分活性化してるやろ)を夢想する前にこの業界の名作古典をお前が読んどけ、って話なのかもしれんが。

「ガンダム00」の内容を会社の上司から教えられる(笑)

上のつながりで最近のサブカル話をもう一本。
昨日、職場の上司と昼食を採っていて、「今後のIT、ネットメディア、それに伴う経済変動の将来」をいろいろと話した。おお、ビジネスマンのパワーランチらしい。
そこで、佐々木俊尚歌田明弘か、てな感じで、ITメディアは、広告対象を絞り込むことでより大きな費用対効果を・・・みたいな話になったわけだ。そこで上司。
「君は、GYAOを見たことがあるか?」
「いや、知ってはいますけど、まだ見たことないんです」
「この前見たんだけど、あれは年齢などを登録してそれにあわせてCMを打ってくるから確かに効果的だ」
云々。
いやあ、わざわざGYAOを見るなんてすごいな、と思って、なんで見始めたんですか?と聞いたら

それが地上波で、この前の『起動戦士ガンダム00』の初回を見逃してさ
待て。いろいろと待て。


まあ、とりあえずギャオでもこの作品を見られるという情報は、このブログの読者にとっても有意義だろう。

http://www.gyao.jp/

んでまあとにかく、彼の口から設定やストーリーを知ることになったんだが、
あらやだ奥さん、今回のガンダム00はなんと宇宙暦じゃなくて西暦。この地上世界の歴史が続いているっぽいのよ。
(゜д゜)<あらやだ!

そして地球上の国が、三勢力に分かれているらしいのよ。
今、公式サイトで確認しました。
http://www.gundam00.net/story/index.html

西暦2307年

化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。

3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。

そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング

ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。


ふむう。
個人的には、いったんシリーズを銘打ったら、後日兄弟が終結できるよう世界観はひとつながりにしなさい、とティガやらなにやらも含め言いたいところだけど、バグがたまってリセットしないといいものができないんですよ(ガメラ)、とか、今までの権利はタイの実業家が持ってるんですよ(ウルトラ)とかいろいろ理由があるんでそりゃあしょうがない。


ところで、今この要約をようやく読んで(←洗練されたジョーク)言うのもなんだけど、このストーリー自体はいい意味で陳腐で既出・・・・・・いや、こういう表現は良くないし本心でもない。きちんというと「SFの中で熟しきったアイデア」だね、ということです。


地球上の諸国家が、未来において今と違う勢力圏、新国家となり、その中でさまざまな対峙、駆け引きがある・・・というのは、鬼面人を驚かす、それこそ口をすっぱくして当本舗で言っている「SFの入り口」「初心者、子供向けの”SF教育”」にはぴったりだし、また、それを契機に、普段のニュースに接するだけでは見えてこない、別の視点から世界を見ることも可能となってくる。

たとえばここから、現実の戦略論である
「海洋民主国家連合」構想
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070531#p4
や、麻生太郎の「自由と繁栄の弧」、また、現実に動いている

上海協力機構」・・・大中華圏構想
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060627#p3

対中接近は米国に対する当てつけにもなれば、ある種の牽制、保険にもなる。
社会の組織、政治の統治、世界の秩序・安定の理念と構想をめぐる二つの考え方の間の葛藤でもある。
米国は「北京・コンセンサス」という中国のアイデアに脅威を感じ始めているのである。


などを考えるきっかけに……なっても困るのだが(笑)、要は頭を柔軟にして世界を見る動機付け、には少年少女向けにはなるんじゃないかと思うのですよ。


SFの先例では・・・「1984年」から何から、いうだけでキリがないから略。


そして、
沈黙の艦隊」でひとつの頂点を極めたともいえる
「絶対的な武力を持つスーパーパワーが、『世界の平和』を本気で実現するためにその力を振るい始める」という逆説のドラマを展開しようというのだから、「おやっ」と少し注目したくは、確かになるじゃないか。

沈黙の艦隊(1) (講談社漫画文庫)

沈黙の艦隊(1) (講談社漫画文庫)

これは非常に難しいところで、ことに日本では「それはいいことです、それは正義です」という全面肯定の書き方はできまい。そこでの自己矛盾や葛藤、自責などを描くと、ちょっとお手軽に深い人間ドラマが浮かび上がる。

「お手軽に深い人間ドラマ」という表現に(?)や(怒)を感じる向きもあるだろうが、まあ言いたいことは伝わるでしょ。皮肉半分、エール半分ということで許されよ。仮にお手軽な苦悩にしかならなかったとしても、何も描かないよりはいいんじゃないか、とも思うし。


そういえば豊田有恒、ごく簡単な短編として「核を満載した宇宙衛星の中で、世界中から集まったエリート青年将校が決起し、地球全体を脅迫して世界平和を達成する・・」・というストーリーを書いていたな。
彼らは速攻で腐敗し、世界平和の次には美女と美酒を地球に要求してたのがおかしかったが(笑)。
だれか覚えてる?


まあ、是非とも新ガンダムシリーズは頑張ってください。
自分は見るのかな。最初も見逃したし、GYAOもなんとなく加入したくないしで、多分見ないだろうな。


http://www.gundam00.net/

昨日のNHKスペシャル「ポアンカレ予想」とトポロジー・・・の、その前に微分だ積分だ

トポロジーとはどうも、従来の微分積分やら幾何学を超えたものらしいのだが、
その前に。
私たちは「微分」を覚えているだろうか?
そこで無差別テロを仕掛けよう。

この問題を解け(式を微分せよ)。学校で絶対やっているはずだ。

おっと、そこのモニターの前の君、これをみて「ふーん」というだけで考えもせず逃げているだろう。
なぜなら俺が通常はそうだからだ(笑)。
しかし逃げるな。解けないなら解けないで、問題を見て解法を思い出す努力をしなさい。
そして「やっぱり思い出せん」と打ちひしがれて今日一日を過ごしなさい(笑)。

ちなみに答えは・・・あれ?URLをたしかに記録していたのに。どこだっけ。


あ、ここだ。

http://www.geisya.or.jp/~mwm48961/kou2/d_general.html

(キーワード来訪者も多いので、まじめな「ポアンカレ予想」関連の感想、あとで書きます)

TBSの社長会見は11月1日。この会見、完全ノーカット生中継or全文掲載をどこかでよろしく

http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_10/g2007101915_all.html

・・・公務で北京に出張中の井上弘社長(67)は帰国後の11月1日に予定される定例会見で、どんなビジョンを示すのか

長い公務出張だなあ。
本当なら、定例会見じゃなくて緊急臨時記者会見でしょ。
もしくは「帰国の井上社長を成田で直撃!!」でしょ。
まあ、それが駄目でも、とにかく全文掲載や完全生中継、どこかでよろしくお願いしますよ。

この際は、「チャンネル桜」でもいい。


はてなダイアリーでも「井上弘」氏を作成した。
皆さんも「11.1 TBS井上会見」、これを忘れずに注目してください。

M-1グローバルがヒョードル獲得で疑問。「●-1」ってかぶるよね?商標登録したもん勝ち?

M-1の詳細は
http://blog.goo.ne.jp/hiroshi_nielsen/e/1444e221efabe451597ff5e2bd0b4ec4
http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/2007/10/post_71d6.html
http://omasuki.blog.drecom.jp/archive/1343
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51231671.html

で、ご覧ください。そして、他の真面目なニュースサイトは絶対考えないだろうから、うちだけが考えるのだが(笑)・・・・・・『もしM-1がこのまま大発展して、一部で噂のように日本の格闘技界と連携、進出したら、漫才大会「M-1」との競合はどうなるの?』つうことです。


どうなるんでしょうね(笑)。何しろあの超大企業だった旧WWFだって、キャラ(じゃないや略称)が被るとパンダを紋章に頂く秘密結社に脅されてWWEになった。

しかしさあ、●-1って要は26通りしかないんでしょ。
いっそ、K-1とかF-1とか、そういう定着したのは諦めるとして、その他は全部先んじて登録してしまえばたぶんいつかは大もうけよ。
たとえば「Q-1」。
・・・なんか犬には弱そうだな。


というわけで、格闘技のM-1に関するはてなキーワードを作ってみます。
たぶん「リンク不要」「参考にならない」の総攻撃を受けると思いますが、格闘ファンのはてなユーザーよ、オラにちょっびっと力を分けてくれ。