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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

PRIDEの未来はこれか?自前イベントが一番人気になった韓国

もうすぐ今月号が並ぶ季節なので、できる限りこれまでの雑誌の話題を消化しておこう。
まず、この前も紹介したkamipro110号の「インサイド・コリア」(隊長こと大川義之氏)についてだが、もっと話題になるべき情報がぎっしり詰め込まれている。
箇条書きでいこう。

韓国TV局とK-1、PRIDE。そして放映権料が!

XTM(註:スポーツ専門ケーブルTV)はこれまで数年間にわたって『PRIDE』の生中継をして人気を得てきた新興のテレビ局だが、今年になって「PRIDE」からK-1に鞍替えし、2010年までのすべてのK-1系大会(GP、MAX、HERO'S、Dynamite!)の放映権を総額310億ウォン(39億円)で買い取った。

3年で約40億円。日本のTVコンテンツが海外市場で売れた例としてはかなりの上位といってもいいのではないだろうか。k-1は(PRIDEも)アメリカ進出に関しては「アメリカでは凄いんですよ〜」というのをプロモーションにそのまま活用するくせに、韓国に関してはその人気ぶりのアピールっちゅうのが少ないよな。

ねじれ現象

これはちょっと要約して説明させてもらうが、韓国の人気総合団体スピリットMCは、例のジョーク連合・・・じゃなかったK-1中心のアライアンスに加盟するようなしないような、って感じなのは周知の通り(というか、このコラムがスクープして周知の事実となった)。

これはそのXTMが、スピリットMCやそのリアリティーショー「GO!スーパーコリアン」を放送していて、既にスピリットMCはXTMの親会社に株を売っているとの説もあるそうだ。だが一方で、これまでスピリットMCはデニス・カーン参戦のようにPRIDE志向。系列グループと自分の方針とのねじれが、態度のぶれになっているとの推測。

国産大会が海外メジャー大会に完勝!!日本が逆に学ぶとき?

今回のエントリで一番いいたいのはここ。

(GO!スーパーコリアンなどの力で)一般層からの支持も多く受けるようになった。
とくに07年3月11日に開催された大会では、デニス・カーンの保持する無差別級のタイトルマッチや各階級の挑戦者決定戦などを売りにして、スピリットMC史上最高の視聴率を獲得した。驚くべきは、このときの視聴率が同時期にあった2月の「PRIDE-33 」ラスベガス大会の2倍近い数字を記録したことだ。いまやスピリットMCは韓国で「PRIDE」と肩を並べるコンテンツに成長しているのだ


驚きのようでいて、驚きではない。
今、自分の書いたエントリを思い出したんで、前半部分だけ再録する。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070326#p1

世界のPRIDEから「日本(アジア)のPRIDE」、実はいい結果を?

・・・・UFCとPRIDEが関係を強化(婉曲表現)した場合、超一流選手の多くがオクタゴンをベースに闘うようになる、ことは大いにあり得るでしょう。

だが、それがむしろいい結果を出したりしないでしょうか?



まあお茶でも飲んでじっくり話しましょう。ズズズ。



最近、2試合ほどWOWOWUFCを見ていて思ったのですが、やっぱり縁もゆかりも無いというか、予備知識一切無しでアメリカ人同士の試合を観てもやっぱり印象に残らないってえ部分がある。(その試合内容がものすごくよかった時はともかく。)しかし逆に言えば、アメリカのファンはアメリカ人同士の試合を、ある程度ゲタを履かせて楽しむことが出来るわけですな。

逆に、アメリカ人がPPVでPRIDE見ても、日本人で見て楽しめるのは全盛期のサクラバとか、ゴミやアオキぐらいなもんで、某や某などに対しては「何でこいつがPRIDEに出てるの?」と思ってたでしょう、やっぱり。

ここでナショナリズムという厄介な話を持ち出すとややこしくなるが、日本なら日本、アメリカならアメリカのご当地味付けはやっぱり必要なのでしょう。

もちろん「ヒョードルへの声援>コールマンへの声援」で全業界に衝撃を与えたPRIDEラスベガス大会や、すっかり定着したK-1GP、決勝が4人全員外国籍でも盛り上がったPRIDE無差別GPもある。超一流同士の試合なら、その国や地域に関係なく人気を呼ぶのだろう。しかし。

ここでPRIDEの最近の傾向を見ると・・・・・五味隆典がいるからまたそれは例外としても、ミドルなんかでは、なかなか日本人が結果は出ないでしょう。マウリシオ・ショーグンヒカルド・アローナパウロ・フィリョに日本人の誰が勝てるというのだ。

こういう人はUFCにお引取りいただき、ほどよい相手と日本人エースがメインイベントで戦って、日本人が快勝。

それで中村和裕当たりが調子に乗ってマイクアピールして大会を〆る。

こっちのほうが、マス・リングとしては盛り上がりませんか? なんか憂鬱だけど。



こういう構造が出来たとき、「面白いけど、やっぱり本場はXXなんだよな・・・」となってしらけるかどうか。

これは分からん。Jリーグとワールドカップや、イチロー松井流出後のメジャーと日本プロ野球となるかもしれない。

韓国で、自前選手の興行がPRIDEの2倍の視聴率。やはりこれは、謙虚に学ぶ必要があるのではないか。というか、むしろ修斗パンクラスですらここに何かしら学ぶものがあるかもしれない。後一つは、やはりリアリティ・ショーは飛び道具っぽいね、ということ。いまのご時世でテレビ局と組んでショーを放送、というのも言うほど簡単ではないだろうが、成功すればやっぱり実入りは大きそうだ。

ところでスピリットMCは4月22日にも大会を開催したとの事。
どんな感じだったのだろうか?

FACTAブログから 「おもしろい順に検索されるサグール」?

ひさびさにFACTAが自分のアンテナの上位に上がってきたので読み逃したエントリもまとめて読んだ。
日本の会社で、新検索ソフト「サグール」を開発、産経新聞社と連動したブログ「iza!」も作った会社の社長がインタビューされている。
日の丸検索ソフトの未来、というのは個人的にも興味があるし応援したいが、googleを使えば使うほど、このソフトはヴァンダレイ・シウバよりも小橋健太よりも絶対王者で、この天下をひっくり返すやつんあて想像もつかん・・・と思うのだが。


http://facta.co.jp/blog/archives/20070510000412.html

阿部 チーム・ラボが開発した検索エンジンの「サグール」は次世代型検索エンジンと呼ばれていますが、Googleアルゴリズムとはどう違うのでしょうか。

猪子 今の検索というのはランキングそのものなんです。ネットではGoogleYahoo!が表示する検索結果の並び順が情報の価値基準になっています。そんな中で、もう少し違った価値基準の検索エンジンがあってもいいのでは、という思いがありました。それで、主観的な検索エンジンを作ろうと思ったんです。
(略)
Googleページランクなどでは、より大きな会社や媒体が出している情報が上位に表示される傾向がありますが、サグールでは、もっとコアでエッジのある情報から順番に表示されるようにしたいと思っています。

(略)
阿部 被リンク数を基準にしたページランクであれば、何となくイメージできますが、エッジのある情報を見つけ出すアルゴリズムなんて想像がつきません(笑)。そういったファジーなものをどうやって計算式にしているのでしょうか?

猪子 システム自体はまだ発展途上の段階ですけれど、ぜひ一度使って頂いて、エッジのある情報が表示されるか試してください。

阿部 そうしましょう(笑)。

サグールの考え方は、人間が情報を連想したり、記憶を呼び起こす仕組みに非常に近いようですね。人間の脳と同じような判断をする検索エンジンを指向されているのでしょうか?

猪子 (略)よくサグールを知らない人に、「サグールの検索結果はおもろい順に表示されます」と説明すると、「おもろいの定義って何? 人によって違うでしょ」と言われたりしますが、友達同士の会話では「おもろいの定義はこうなんだけど、あの映画おもろいよね」とは言わないじゃないですか。実際はそんなに定義化されていなくても意思疎通はできますよね。そういった感覚をテクノロジーにしていきたいんです


なーんか、ちょっとハッタリも入ってるような気が率直にはするし、あと「ムリヤリに差別化した?」って感じも見え隠れするのは事実。だがまあ、使ってみて判断しますか。
ここ↓
http://sagool.jp/

実験
「PRIDE 闇」の検索結果↓
http://sagool.jp/s?q=PRIDE%E3%80%80%E9%97%87

まあ「サグール」のはてなキーワードつくったんでご勘弁を。

日本国憲法を厳密に解釈すると、天皇は参議院選挙を施行できない(おおやにき)

http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/archives/000417.html
アクセス履歴から逆にたどって、このエントリを再読。それで、コメント欄が増えているのよ。

日本国憲法については制定プロセスの問題からそのような配慮が十分になされておらず、技術的には非常に欠陥の多い法文になっているので文言をストレートに読み取ってはいけない部分がかなりあります(いろいろ過去に説明したことがありますが、7条4号が天皇の国事行為として「国会議員の総選挙の施行」の公示を挙げているので、素直に読むと参議院通常選挙の公示が行なえなくなることはその一例です)。


ちょっとしたトリビアで、おもしろうございました。
参議院は3年ごとに半分ずつ改選するから、「参議院の総選挙」って存在しないものね。
うっかりマッカーサーくん、の巻。
しかし逆に、「だから参議院は国民の名の下に選挙を行う。王の力はここに及ばず」となると、俄然マグナ=カルタっぽくなってくるのだが。

NHKスペシャル「パンダ子育て物語」

http://www.nhk.or.jp/special/onair/070521.html

2007年5月21日(月) 午後10時〜10時49分総合テレビ

不思議いっぱい パンダ子育て物語

中国にしか生息しない希少な動物ジャイアントパンダ。今回、中国最大のパンダ保護研究センターで、専門家チームが長年かけて成功した人工繁殖と人工飼育、さらに、野生化の試みを、世界のメディアとして初めて長期にわたって克明に取材した。それは、去年の夏、世界に例を見ない17頭の赤ちゃん誕生から、その17頭が親元を離れて成長していく今年2月の様子まで、そしてセンターで誕生したパンダを野生に帰すという世界初の試みである。

四川省にある中国パンダ保護研究センター(臥龍)では、パンダの第一線の研究者と飼育員合わせて108人が、野生で保護したり、人工繁殖させたりして世界で最も多い52頭を飼育している。“パンダのミミは お母さんに抱かれ 星を数えている♪ 私はあなたと同じ空気を呼吸している 同じ世界に生きている♪”。1983年、中国全土でパンダの主食の竹が枯れ、パンダが絶滅の危機に陥った時、パンダを救おうと作られたのがこの歌。飼育員たちはいつも口ずさみながら愛情を注いでいる。
番組は、世界自然遺産の地・臥龍で、絶滅が危惧されるパンダの保護と、人工繁殖の記録更新を達成したセンター独自の工夫、その活動を受けてすくすくと成長するパンダの日々を記録する。