INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日マクレガーvsポワリエUFCで/Noahは丸藤vs杉浦(abemaTV無料配信)


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abema.tv
NOAH「CROSS OVER 2021 in SENDAI
格闘チャンネル


7月11日(日) 14:30 〜 19:00

白鵬vs翔猿、相撲でK-1以上の『間合い地獄』が発生


もう、「間合い地獄」なんて言葉が通用しないかな。勃興期だか全盛期だかのK-1で珍しく?、前評判は良かったものの、両者あまり積極的でないために盛り上がらず終わった試合を「格闘技通信」が表紙で『いや実はすごい試合だったんだよ』、的にフォローした時に作った造語。

その後、それなりに使われたこともありました。今回久しぶりに、その言葉を思い出した。だが、相撲の取組でこれを実際に見ると、良くも悪くも面白い”見もの”であったことは間違いない。







横綱 白鵬 写真集

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12日「アンタッチャブル」BSテレ東で放送。えっ、また?と思ったら『若山弦蔵さん追悼』との由

2021.07.12(月)夕方6時54分「アンタッチャブル


暗黒街の帝王アル・カポネ摘発に命を賭けた男たち。名優陣が火花を散らす不朽のサスペンス巨編!さらばショーン・コネリー、ありがとう若山弦蔵さん!(1987年/アメリカ)


Storyストーリー
1930年、禁酒法下のシカゴ。密造酒を巡るギャング同士の抗争が激化、一般市民にまで犠牲者を出していた。財務省特別捜査官のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)は、暗黒街の帝王アル・カポネロバート・デ・ニーロ)摘発に乗り出す。しかし情報がカポネ側に漏れていて、最初の密造酒摘発は失敗。信頼できる仲間が必要だと思い知ったネスは、偶然出会ったベテラン警官のマローン(ショーン・コネリー)を特捜班へ誘う。さらに警察学校内の射撃の名手ストーン(アンディ・ガルシア)、財務省から派遣された経理の専門家ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)も加わり、4人チームの捜査が始まる。買収に応じず正義を貫く彼らは“アンタッチャブル”と呼ばれるが、カポネは部下を使い、彼らの家族にまで脅しをかけてくる…。


また?と思ったけど、この前放送されてブログで扱ったのは4月の地上波でしたわ。
俺のブログのテンション低下はいたしかたないところだが(笑)、公平に見ればBSでやるのと地上波とじゃ、カット量なども違うだろう。そして今回は、コネリーの声を当てた「若山弦蔵」さん追悼だそうだ。


自分はこの方をよく知らない。
興味のある人向けに。自分も録画をしたい気持ちはあるが、BSPでの再放送「映像の世紀」と同時間なんだよね…

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南野森氏「電話の集団的抗議は、民主主義社会に危険」~「表現の不自由展」論・後編

分量的に書ききれなかった「表現の不自由展」話つづき。こちらが本題。

本題に至る前の前編はこちら
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この記事内で、憲法学者の南野森氏がコメントを寄せている
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表現の自由をめぐる問題に詳しい南野森(しげる)・九州大教授(憲法学)の話 

……主張に反対する「敵対的聴衆」が押しかけてくるというだけでは、施設の管理上支障が生じるとはいえず、それで表現や集会の自由を制限できるわけではない。電凸(でんとつ)と呼ばれる電話による集団的な抗議などで、気に入らない言論や表現活動を封じ込めようとする行為は、民主主義社会を極めて危険にする。行政のトップが威圧的な妨害活動には屈しないという毅然(きぜん)とした姿勢をとらなければ、そうした行為をする人たちに「成功体験」を与えてしまう。違法でなければどんな抗議も良いかのような吉村洋文大阪府知事の発言は、電凸を許容しているようなメッセージに受け取られるのではと危惧する。東京展のような民間ギャラリーの場合も、電凸などで抗議する人たちに成功体験を与えないために…(後略)

注目、ちゅうもーく。
電凸(でんとつ)と呼ばれる電話による集団的な抗議などで、気に入らない言論や表現活動を封じ込めようとする行為は、民主主義社会を極めて危険にする」

電凸」「電話による集団的な抗議」は「民主主義社会を極めて危険にする」のよ、紳士淑女諸君。
「今回の」話ではない、普遍的な話として。

こういう意見は、たとえばこういう主張と対立する。

このツイートは何に関してかというと、2018年に、いまだに名前を憶え難いあの…ああ「RADWIMPS」のHINOMARU という歌が物議を醸した時の話だ。「廃盤にして、二度と歌わないと表明を」とかなんとか。


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というか、「抗議が殺到」したとかの話で言えば、最近のネット界隈をにぎわしたものを、ザーッと記憶をたどってランダムに…
・ろくでなし子講演
百田尚樹講演
竹田恒泰講演
香山リカ講演
会田誠アート
・「人工知能掃除ロボット表紙
ガルパン展示
・宇崎ちゃんポスター
キズナアイNHK登場
・駅の車いす問題
・呉座勇一発言
毎日新聞「万能川柳」
NIKEのCM
岡村隆史発言
あーめんどくせー
togetter.com
とかで。

で、これに関係する議論を2019年に、同じ憲法学者の木村草太氏が語っていた。どっちが学問的業績があるかとか、論文が引用されているかとか、知名度があるかとかは知らぬ。

その重要部分…というか「抗議と表現の自由」に関連した部分を当方が既に論評しているので、そこを再掲載しよう。もう元記事は、普通には読めない。当時注目して保存していた俺のセンスのよさよ。

・さて、今回の目玉はこれ。記号を便宜上ふっておく

A:電話での抗議についてはどうか。今回、多数の抗議電話により、事務局や愛知県の業務はパンク状態にあったという。通常、一人一人が電話で意見を伝えること自体は、脅迫などを伴わない限り、禁止されるべきものではない。
B:しかし、今回、抗議電話をした人たちは、抗議メッセージを伝えることを超え、不特定多数の力によって、展示会を中止させようとする意図があったのではないか。

まず、先に「B」だが……こりゃいわゆる「ゲスパー」論で、「…という意図が有ったのだろう」だったらねえ、たとえば上の100田さんの話でも『抗議メッセージを伝えることを超え、不特定多数の力によって、百田氏の講演会を中止させようとする意図があったのではないか』となりますしねえ。


そして「A」が今回、わざわざ記事を書いて紹介する理由である。こう、非常に重要な見解を述べている。

 ■抗議を拒否できる正当な理由とは

 法律家たちは、個人による意見表明の自由を確保しつつ、展示主催者や行政機関の業務遂行を妨げないようにするにはどうするべきかについて、新たな理論を提示せねばならない。例えば、抗議を受け付ける方法を手紙やメールに限定したり、匿名での抗議を拒否したりしても正当と言えるのはどのような場合なのかを、理論的に整理する必要があろう

そう、つまり、「抗議の電話、ファクス、メールがじゃんじゃか寄せられてくる」ことに関して、それが表現の自由を脅かすかどうか、どうも憲法の専門家の中でも、まだ未整備未議論の状態だ、と木村氏は認めたのだ。
ここが重要。頑張って論じてほしい。そして「憲法学」は、その結果をあなた方の上司である「法哲学に伝えて、法哲学の側もフィードバックしてほしい。

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ということで、木村氏が「新たな理論を提示せねば」「理論的に整理する必要」と慎重だった「抗議」についての問題を、ゴルディアスの結び目宜しく、まとめて「民主主義社会を極めて危険にする」と一刀両断したのが南野森氏。ここ覚えときましょう。

なお
「違法でなければどんな抗議も良いかのような吉村洋文大阪府知事の発言は、電凸を許容しているようなメッセージに受け取られるのではと危惧」というくだりだが、大阪で今回、会場を主催者に貸し出すように命じた(つまり表現の不自由展側に配慮した決定)地裁の判断では、抗議に関して

抗議活動も表現の自由の一環として保障されるべきで、一定の限度で受忍するしかない

としているそうだ。



しかし、実際、「電話などで抗議する行為」が危険……もう一度正確に引用しよう、【電凸(でんとつ)と呼ばれる電話による集団的な抗議などで、気に入らない言論や表現活動を封じ込めようとする行為は、民主主義社会を極めて危険にする。】という命題が真なら、これは以後、いろんなところに反響がいくわいな。

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この問題、自分ももう少し端的に考えたことがある
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厄介な部分は、幸福の科学朝鮮総連が組織的に行うもの…」たとえばこういう例…
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とは別に、「結果的に」驚異的な数の批判、抗議、異議申し立てが殺到したら…である。これについての考察は、以前これらを参考にした。

kensuu.com


上のCDB氏のツイートは、キズナアイに関するものだった。一応ツリー全体を紹介しようと思ったが、なんか途中で枝分かれしてしまって、どこが着地点で上のツイートにつながるのかわかんなくなった。
消すのも惜しいので、一応保存しておこう。

※このへんから、上のツイート(5RTと5万RTは違ってくる)に至るはずだったのに、遡っていたら途中で枝分かれが起きてしまい、なんか違うルートに入ってしまったようです(※twitterのツリー形式は、実はこの問題があるのです)


その他、ちょっと興味深い「表現の不自由展」に関する記事
news.yahoo.co.jp
news.yahoo.co.jp
www.sankei.com


※クリックすればツリー形式になってテキストが読めます

この夏のブラジリアン柔術大会の予定

小学館「女性セブン」が「日本製ワクチンを待て!」特集

dマガジンにもあるのかな?あとで一応読んでおくか…読んだ

f:id:gryphon:20210709104952j:plain
女性セブンのワクチン記事

どの雑誌の医学記事がいいかも、慎重に見極める必要がががが

「表現の不自由展」妨害事件について(前編)~あるいは「トリカエナハーレ」との”同時開催”について。

 8日午前9時半ごろ、名古屋市中区栄4丁目の市施設「市民ギャラリー栄」で来場者が避難する騒ぎがあった。ギャラリーでは、6日から国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止された企画展「表現の不自由展・その後」出展作品の展覧会が…(略)捜査関係者によると、この日、ギャラリーの職員が郵便物を警察官立ち会いのもとで開けようとしたところ、爆竹のようなものが破裂した…

まず、関係者にお見舞い申し上げ、警察に犯人の逮捕摘発を強くお願いしたい。最初につけたブクマと同じ

「爆発物を送り付けての実力行使だから、明確にテロだろう。警察の奮起による容疑者特定と摘発を強く願う。」

表現の不自由展会場に爆竹?入り郵便物 破裂し避難騒ぎ:朝日新聞デジタル

爆発物を送り付けての実力行使だから、明確にテロだろう。警察の奮起による容疑者特定と摘発を強く願う。/南野森氏のコメントは「集団的な抗議」についての危険性を語ってて、だいぶ踏み込んでるな。

2021/07/08 12:53
b.hatena.ne.jp

ただ100字なんで盛り込めなかった留保をここで述べておくと、精神状態が正常でない人間の行為の場合はこの限りでは無い。アリゾナ上院議員狙撃事件、厚労省幹部刺殺事件、アンネの日記破損事件など。ただ、それに類する有力情報がない場合は、当然、精神状態が正常な人間の自由意志による行為との前提で話す。
この辺の話も何度か書いてるんだが、ちょっと枝葉の話なので無視してくれていい。一応リンクを

厚生省元幹部・家族連続殺害事件。いつ犯罪を「テロ」と見なすのが正しい態度なのかhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081121#p6
「元厚生省事務次官連続殺人を、当初テロ扱いしたことを反省せよ」と青木理氏(週刊現代http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090112#p6
アリゾナ下院議員銃撃事件、被告に「責任能力無し」…当時の「憎悪を煽ったからだ!」論調の是非は。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110622/p3
アンネの日記」破損犯、鑑定留置…昼間たかし氏の2月記事は、ジャーナリズム史に残るスクープだった! - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140417/p3
アンネの日記」破損者、心神喪失状態が認定され近く不起訴か(読売、NHK) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140619/p6

なんにせよ、規模や人的被害の大きさとは別に令和の「狼煙を見よ」であり「テロルの決算」である。


さて、本題に入ろうかなと。本題で語るコメントはこっちの記事だった

www.asahi.com

ここで語られる話は、個別にすべてが議論の材料に値する。

…「エル・おおさか」は府が所有している。その指定管理者が6月25日に突然、「安全を確保することは極めて困難」との理由で利用承認を取り消し……脅迫めいたものは確認されていないが、抗議の電話やメールが約70件寄せられ、街宣活動も加わったため……吉村洋文知事は「行政として表現内容に立ち入って評価するつもりはない」としつつ、「安全な施設管理運営が難しい」との理由で利用承認取り消しは「賛成」の立場だ。「違法でない限り、展覧会を不快に思う方々が様々な活動をすることもまた自由だ」と抗議活動に理解を示した。

 名古屋市では7月6~11日、市の施設で同様の展覧会が予定されている。一方、9~11日には向かいの展示室で、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)元会長が「党首」を務める政治団体の関係者らによる実行委が、「トリカエナハーレ」と題する別の展覧会を開く。この団体が過去に開いた展覧会は、大村秀章・愛知県知事が展示内容を「明確にヘイトに当たる」と指摘した。

 施設を管理する市文化振興事業団は双方の主催者と協議し、「現状で差し迫った危険はない」として予定通りいずれの開催も認める立場だ。2019年の不自由展に激しく反発した河村たかし市長も「公金でなく自分の金で主催するなら表現の自由を認めないといけない。公共施設は多くの人に使ってもらいなさいという法理がある」と、市事業団の判断を支持……


これだけで、本題前なのに論点が多いな。

・まず、「内容には立ち入らないが、安全確保が危惧され、保障できないので中止する」という話、これは一言でいえば「成り立たない訳ではないが、八方努力して努力してそれでもどうにもならない時だけ認められる最後の手段」のはずだ…ってことで判例的にも間違いじゃない筈。
提訴された時のブクマにもそうかいたっけ

表現の不自由展実行委が提訴「会場使わせないのは憲法違反」大阪 | 毎日新聞

プリンスホテル日教組拒否事件(ホテル敗訴)てのあったよね?そういえば「混乱が予想され、警備が過大になるので中止」のロジックは百田尚樹講演中止でも使われたな。同論法は基本、最低限のみカバーすべきもの

2021/07/01 03:06
b.hatena.ne.jp

そして大阪で使えるようになったとか(施設側は控訴)
www3.nhk.or.jp


あ、ブクマにも盛り込んだが、百田尚樹氏の大学講演が中止になった時の理由のひとつもコレだったわけだ。

……実行委員会の男子学生(20)が産経新聞の取材に応じた。言論の自由を重視し、反対派とも話し合いを重ねて開催の道を探ったが「何かあった場合に責任をとれるのかと迫られ、何も言えなくなった。講演を聞いてみたい個人の思いは、大学祭成功のため封印した」
(略)……席上で「講演開催の事実や内容にショックを受け、自殺する人が出たら賠償責任を取れるのか」「講演をきっかけにヘイトクライムが起きて負傷者が出たらどうする」などと詰め寄った。「責任を追及されると、もう何も言えなくなってしまった」


・「トリカエナハーレ」も再度やるのか。偶然というか、この記事を素直に読むと「内容に立ち入らないのが吉村・河村。(トリカエナハーレの)内容に立ち入ってるのが大村。」という構図になってしまってる。……
togetter.com


なんというかな、「元在特会」の関係者だそうだから、爆竹や(大音量・攻撃的な)街宣などに相当するテロ行為も過去に関係していたと思うが、今回「自分達も”展覧会”を開き、同じ構図を作る」という手法を取ったのはかなり ”狡猾” だと言わざるを得ないし、提起された問題はすべて厄介な難題になるはずだ。はっきり言って、今回朝日の編集委員氏も加わった大型記事なのだろうけど、その記述や取材したコメントも『これ、トリカエナハーレに関しても適用されますか?』と問われると混迷しそうな記述ばかりなんですわな。
たとえば志田陽子氏はこう書いた。

不快で、常識に反すると感じるものもあるだろう。だが、作品に違和感を持つ人も含めて議論が起きることは、市民社会を活性化し、強めることにつながる。見たくないものを封じることを繰り返せば、社会の弱体化を招き、社会自身にとっての損失になる。批判は作品を見た上でないと成り立たない。

このコメントが、【一緒の会場で元在特会関係者もかかわる展示会「トリカエナハーレ」も開かれてる】という前提で、そちらにも適用されるんですか、という前提で読むと……あれれ……とな。

トリカエナハーレの狡猾性は、2019年にも記した。
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【本題】は後編で書きます

分量と時間の関係で、そこだけ独立で書いた方がよさそうだと判断し、そっちは後半で書く。
憲法学者・南野森氏の

電凸(でんとつ)と呼ばれる電話による集団的な抗議などで、気に入らない言論や表現活動を封じ込めようとする行為は、民主主義社会を極めて危険にする

という意見について。