石破茂首相の戦後80年談話にこの人の名前が出てきた。
彼のウィキペディアに、氏が詠んだ漢詩がある。なぜなら俺が加えたからね(笑)
反軍演説で除名処分を受けた後、「第七十五帝国議会去感」という一編の漢詩を残している。
吾言即是万人声 (吾が言 即ち是れ万人の声)
褒貶毀誉委世評 (褒貶毀誉は世評に委ねん)
請看百年青史上 (請う看よ 百年青史の上)
正邪曲直自分明 (正邪曲直 自ずから分明なるを)
ja.wikipedia.org
演説があったのが昭和15年、今回談話で引用されたのが85年目(昭和百年)のことしだから四捨五入して百年と言ってもいい。なかなかの因縁だ。
ところで、ウィキペディアでも磯田道史がこれを紹介した文章をもとに「第七十五帝国議会去感」と書いたのだけど
2012年のブログ記事でこれを紹介したら、コメント欄でこんな声が寄せられた。当時のやり取り。
大嶋
第七十五帝国議会「去感」
これは管理人の読みでしょうか? それとも磯田先生でしょうか?
いずれにしてもオリジナルをご覧になってますか? 色紙では確かに「去」に近いのですが、でも点がひとつ多くありませんか?
去感なんて言葉ありません。
これは「志感」です。「感ヲ志ルス」です。『三国志』の「志」と同じです。
齋藤隆夫先生に失礼ですのでご訂正ください。
同書(2012年10月、初版)ではやはり「去感」ですね。「達筆すぎてすぐには判読できなかった」「…と読めた」などの記述もあります。実物を確かに見ていないので、仰る内容を確認できませんから、いま現在はコメントを記事に盛り込み注釈をつける形にさせていただきます。
これ以上どうしようもないのだけど、13年が経過し、ネット上での画像資料もいろいろ増えてきた。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.city.toyooka.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/630/34.pdf

小さいし、こういう字は結局俺は読めない(笑)
読める人が実際にこの字を見て、また漢詩・漢語の用語的には「去感」でしょうか、「志感」でしょうか。分かる人からこの機に、お知恵を拝借したい。