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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

【仮説】大事件現場にいる記者は、深く「取材」するより「スマホで現場映像をひたすら配信」するほうがいいのか?

今回の韓国戒厳令の報道(特に日本メディア)への評価で思ったこと。



そう、国会の中に入った記者もいた。
門の前で軍と市民の攻防を見た記者もいた。


ただ……これはどうしようもなく、昔の「新聞記者」なら、そこで手当たり次第に人に話を聞き、要人を捕まえて深く背景を取材し、写真を撮りまくり、メモを必死でとり……「よし!夕刊(死語)に間に合わせねば!!」と腕によりをかけたルポ文章を執筆、それを本社に送信すればよかった。
更に昔は「勧進帳(電話で記事の通りになるような文章を言葉で伝え、受け手がそれを筆記して本社で原稿にする)」とかへちまとかもあったんだろうけど、それは略する。


しかしだな……もちろんそういう取材が有効なことも多々ある。ふつうの世界スキャンダル記事も、経済の大型企業の合併記事もそうだろう。


だが、今回の戒厳騒ぎの様に、とにかくある現場で大きな事態が起きたと。そういう場合…
そこに、新聞記者…にかぎらずメディアの記者、フリージャーナリストらがおっとり刀でかけつけたと。


その場合、まさに国会内に入れたとしたら、取材より、そのままスマホの配信機能(があるとします)で、「ここからスマホでお伝えします、電池の続く限り!」とやってれば、それは…

そして新聞は公式サイトのトップページに、「現場を取材する記者の『スマホ映像』をそのままライブ配信中です」と固定したほうが…

誠に残念なことに「現場を目撃した記者が送る、腕によりをかけたルポ(夕刊掲載)」より、その時においては報道価値があったんじゃないか???


実際、自分は特番がないことに業を煮やして検索したら、ニコニコニュースで、国会の門前(だったかな?)をリアルタイムで流す画像をとりあえず見ていた。あんがい、絵面は変わらなかったけど(笑)
m-dojo.hatenadiary.com


ああ、まだ残ってて見られるな。
live.nicovideo.jp





ぶっちゃけ、これまで昭和や平成の新聞記者が現場映像を流さなかったのは、「現場を生中継できるカメラも放送機材も持っていなかったから」という、物理的な制約にすぎない。

しかし、いまスマホを持てば、中継カメラ・放送機材を「否応なく持っている」ということになる。

今回のような歴史的現場に駆けつけることができた、内部に侵入できた…という記者がいたら、それはそれで、それ自体が確かにスクープに値する、称賛すべきことだ。


だが、その後………今後もこんな「現場」が出た時、

スマホでひたすら撮影したり、生配信したほうが、ある意味通常の昭和的取材よりも、客観的に役に立つ報道なんじゃないのか?」
 
「それを新聞社も、公式サイトのトップページに張り付けて『ただいま、韓国ソウルの現場、しかも国会の中から配信中!』と大宣伝すべきだったんじゃないか?」
※本社のほうで、その映像に合わせて解説の文章コメントでも、こちらも動画の解説トークでも自由につけられるわけだし


・・・・・・・・まあこれはあくまでも仮説。そうではない、が正解かもしれない。
その、こたえは。

大配信時代
電波の城