今回の韓国戒厳令の報道(特に日本メディア)への評価で思ったこと。
今回の韓国での戒厳令騒動。
— nobu akiyama (@nobu_akiyama) December 4, 2024
オールドメディアは報道してないという批判をXのタイムライン上で見かけるんですが、朝日新聞の太田記者は、海外のメディアとしては異例の国会の中に入って取材しているし、朝日の速報タイムラインも有用だった。
批判する人たちはただの情弱なのではという疑念が… https://t.co/g2iWRcxfc6
その話はもっとですけど、ただ突き詰めると
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年12月5日
・大事件の時、記者がその現場に行ったら…
・あちこちで話を聞き深く取材、ノートにメモし、それを後で記事に書く
・現場映像をスマホから垂れ流す(実況中継する)
だと、後者が話題的にも実質的にも報道価値が高いのでは、という嫌な論点が…
そう、国会の中に入った記者もいた。
門の前で軍と市民の攻防を見た記者もいた。
ただ……これはどうしようもなく、昔の「新聞記者」なら、そこで手当たり次第に人に話を聞き、要人を捕まえて深く背景を取材し、写真を撮りまくり、メモを必死でとり……「よし!夕刊(死語)に間に合わせねば!!」と腕によりをかけたルポ文章を執筆、それを本社に送信すればよかった。
更に昔は「勧進帳(電話で記事の通りになるような文章を言葉で伝え、受け手がそれを筆記して本社で原稿にする)」とかへちまとかもあったんだろうけど、それは略する。
しかしだな……もちろんそういう取材が有効なことも多々ある。ふつうの世界スキャンダル記事も、経済の大型企業の合併記事もそうだろう。
だが、今回の戒厳騒ぎの様に、とにかくある現場で大きな事態が起きたと。そういう場合…
そこに、新聞記者…にかぎらずメディアの記者、フリージャーナリストらがおっとり刀でかけつけたと。
その場合、まさに国会内に入れたとしたら、取材より、そのままスマホの配信機能(があるとします)で、「ここからスマホでお伝えします、電池の続く限り!」とやってれば、それは…
そして新聞は公式サイトのトップページに、「現場を取材する記者の『スマホ映像』をそのままライブ配信中です」と固定したほうが…
誠に残念なことに「現場を目撃した記者が送る、腕によりをかけたルポ(夕刊掲載)」より、その時においては報道価値があったんじゃないか???
実際、自分は特番がないことに業を煮やして検索したら、ニコニコニュースで、国会の門前(だったかな?)をリアルタイムで流す画像をとりあえず見ていた。あんがい、絵面は変わらなかったけど(笑)
m-dojo.hatenadiary.com
ああ、まだ残ってて見られるな。
live.nicovideo.jp
「日本のオールドメディアは駄目だ」というチャットが結構あったけど、やろうと思えばできたはずなんだよなぁ。今回の事案が起きてすぐ韓国の記者たちはスマホだけ持って現場を中継した。日本の記者も現場に駆け付けた方はいた。それを地上波かネットで放送するかの問題。韓国はそれをしてるだけ。
— Dr. Japanese Studies(日本学) 【Goal=Writing Book】 (@drjpstudies) December 3, 2024
ぶっちゃけ、これまで昭和や平成の新聞記者が現場映像を流さなかったのは、「現場を生中継できるカメラも放送機材も持っていなかったから」という、物理的な制約にすぎない。
しかし、いまスマホを持てば、中継カメラ・放送機材を「否応なく持っている」ということになる。
今回のような歴史的現場に駆けつけることができた、内部に侵入できた…という記者がいたら、それはそれで、それ自体が確かにスクープに値する、称賛すべきことだ。
だが、その後………今後もこんな「現場」が出た時、
「スマホでひたすら撮影したり、生配信したほうが、ある意味通常の昭和的取材よりも、客観的に役に立つ報道なんじゃないのか?」
「それを新聞社も、公式サイトのトップページに張り付けて『ただいま、韓国ソウルの現場、しかも国会の中から配信中!』と大宣伝すべきだったんじゃないか?」
※本社のほうで、その映像に合わせて解説の文章コメントでも、こちらも動画の解説トークでも自由につけられるわけだし
・・・・・・・・まあこれはあくまでも仮説。そうではない、が正解かもしれない。
その、こたえは。

