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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか 」(ロジャー・コーマン)が、ハヤカワ文庫NFで復刊されるそうです

2024年5月に98歳で亡くなり、『アッシャー家の惨劇』など数々の低予算映画を成功させてきたコーマンが撮影手法と人生哲学を語る


いま、値段が2200円と書いてあるのを見てくらくらするんだけど、そういう時代だね。

過去の本はこういう感じの。


今年亡くなっていたんだ。
ja.wikipedia.org



本の内容はこのやたらめったら長いタイトル通りなんだが、・・・・もう数十年前に読んだ本なのでうろ覚えで書くと、この人物は

・すごいB級映画を撮りまくる
・もちろんB級だから、低予算にするための苦労をあれこれとする。
・たとえば一つのセットで、設定を変えて何本も撮影するとか、実際の火事が起こると行ってカメラを回して、そのフィルムを後日の作品に使うとか……おいおい
・ハリウッド映画といえば俳優の出演料にカネがかかる。だから超無名の俳優、これから俳優を目指すようなルーキーばっかり起用する
・ところが目利きなんで、そういう安手のロジャー映画に安いギャラで出演した人間が軒並みビッグスターになる。彼ら彼女らには黒歴史になる(笑)
・大物監督のような「雲が理想の形じゃないから撮影中止!」なんてことは絶対にない。早い安い巧いの撮影と脚本!
・外国の映画を安く買い付けて、「アメリカ人好み」に魔改造して提供する。日本沈没も、風の谷のナウシカも・・・・・・ 悪の所業かもだが、だからアメリカ人が見ることができた外国映画もたくさん
・こういうことをやった結果、表題通りどんな安っぽいB級映画でも「損をしなかった」という、伝説の映画人。




・・・・・・・・・・と、こんな話なんです。そりゃ数十年の時を経て文庫復刊されるわな。
興味ある方はどうぞ。