ジャンプでは2週目に入ったので最近恒例の「宣伝のため新連載第1話はジャンプラ公開」も始まった。
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まずこの作家さん…筒井大志氏は、正直名前を聞いてもピンとこないが…ジャンプの連載漫画なのに、前作で最終回を何パターンも描く「マルチエンド」を行い、物語とは何か?に一石を投じた人である、と気づいた。
その時にここでも話題にしたのに、名前がインプットされてなかったんだ。
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まあ、前作もちゃんと読んでなかったからね。…あくまでもnot you me。
ああ、あと「少年漫画で勉強ができる主人公」を一覧化した時にも名前が出てたな
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ただし!
今回、「シド・クラフトの最終推理」である。推理・探偵ものである。
この場合、
この衣装をご覧ください。
鹿撃ち帽(ディアストーカー)
虫眼鏡
インパネコート…
冒頭の絵では「パイプ」も持っているが、令和のジャンプコンプラじゃあ煙草は吸わないんだろうな。
すなわち、どれもこれも探偵とは直接関係が無いのに、一人の人物によって探偵のアイコン、必須アイテムとされたものだ。
シャーロック・ホームズによって。
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この格好をしているシドニー・パジェットの挿絵があるのは…「踊る人形」か「白銀号事件」か、とぱっと思いつく程度には
小生のシャーロキアンさもまだ錆びてはいない。
で、あるから、この格好をさせている時点で、筒井大志は「筒井先生」になり、作品の点数には「ホームズ加点」として500ポイントがプラスされる。
※じっさい「ノケモノたちの夜」とかはその加点が入った
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それがお気持ち表明。
さて、ではそのホームズの、文字通り衣鉢を継ぐであろう主人公が挑む難事件とそのトリックとは…
…
………
………………だが、ホームズのトリックもいい加減だよね!と言われれば、それもそう!!「奇妙な味」という便利な言い方もある!!(いや、奇妙な味か、これ?ある意味無味無臭に近いかも…)
あとふたつ、論じるべき話がある。
筒井大志先生の新連載シド・クラフトの最終推理、初読第一印象としては「ちょっと前に少年サンデーで連載していた保安官エヴァンスの嘘に似てる」でしたね。https://t.co/ywq38L6KJW
— T (@FUNDOSHIMASK) November 17, 2024
シド・クラフトの最終推理、1話目は実際に面白かったんだけども、「アイテルシーも1話読んだときはわりと期待してたんだよなあ……」という危機感も実際ある。連載はどう転ぶかわからないからね……。https://t.co/d5oaW3a4sv
— T (@FUNDOSHIMASK) November 19, 2024
これから、毎回それなりの「トリック」を考えなきゃいけない(かもしれない?)、という点がねえ。
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年11月19日
まあ第一話でぐっとハードルを下げてる、とも言えなくもない(笑)https://t.co/6SbMMyfh7m
まあこの作品はミステリ要素よりラブコメ部分の方が読者は気になってるでしょうから、「ぼくたちは勉強ができない」の「勉強」要素に過ぎないかもしれませんけどねw
— T (@FUNDOSHIMASK) 2024年11月19日
「僕たちは勉強ができない」の「勉強」の描写ってたしかに…なんか…気になる…(あまり読んでないんです)https://t.co/zY78sAeD84
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年11月19日
あと、お書きになった「保安官エヴァンスの嘘」との共通点は実に然り。「エヴァンス面白いけど、まぁこの一回しかできないコンセプト…ワンアンドオンリー、或いは出オチだな」と当時は思ったけど、そうではなかった!
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年11月19日
※気になる人は読み比べ!https://t.co/CSCbXRrz7Lhttps://t.co/vzAAwbAufi pic.twitter.com/UnfTz94mSf
上のポストで語ったことでだいたい述べているんだけど、少し前まで少年サンデーで連載が続いていた「保安官エヴァンスの嘘」と…批判でもないしパクリとか盗作とか言ってるんじゃないぞ、「コンセプトが同一」だと。
「本当はもてたいとか恋人がほしいとか、それで頭が一杯なんだが、仕事上(キャラ上)クールで硬派なイメージを保たねばならず、そのために上手くいかない」
という…これも上ポストで書いたけど、エヴァンスの時点で「まあ面白いけど出オチな設定だな」と思ったんだが、あにはからんやそれで別作品、それも漫画界のマジソン・スクエア・ガーデンたる少年ジャンプで連載可能な設定であったと。
それが予想外でした。
まあ、もっと広く取って「本当に好きなことを、自分の立場やキャラが邪魔して大っぴらにはできない、その葛藤や『取りつくろい』で笑わせる」という設定自体は、オタク趣味とかをテーマにした漫画とも相性がよく、広く描かれているともいえる。
というかエヴァンスが西部劇の時代、シド・クラフトがコマに描かれているように「ガス灯時代」なら、この二人は大西洋を挟んで、同じ世界に生きている可能性がある。
西部劇はペリー来航(1853年)の直前当たり、ホームズは明治憲法発布あたり(1889年)と考えてもらえばまぁ間違いじゃないかと。老保安官エヴァンズと若きシド・クラフト探偵ね。
どっちも保安関係の仕事だし、どこかで会う機会があるかもだ。
そんなことが「シド・クラフト」の感想・・・・・・・と思ったら、同じ作者・筒井大志先生がらみで、はてなが騒然とする話題があった!!
もう、何がなンだか、読んでもわからンのだけど、その「熱量」だけで圧倒されるんだよ!!これは詩だよ!!! いや「呪」だよ!!!
聞けば、これは初投稿とかじゃなく、何度もこのテーマでの増田投稿があったらしい。
自分史上最低のラブコメ漫画家、ジャンプに帰還 https://t.co/1jK1OmMQAM
— T (@FUNDOSHIMASK) November 24, 2024
で、出たー!! 武元うるかは冷遇されている論の頭のおかしい増田の人!! 自分もうるか派でぼく勉終盤の内容には否定的だけど、この手の陰謀論者にはなりたくないと思ってます。
有名なかただったのか なんというか熱に圧倒された
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年11月24日
連載中からずっとこんな感じでしたね。
— T (@FUNDOSHIMASK) 2024年11月24日
まあ、ホームズの作者…いやワトソン博士の出版代理人コナン・ドイル氏も、ライヘンバッハの滝にホームズが落ちたという原稿を発表したら、喪服をずっと着続けるようなヤバいファンに悩まされたそうですしね。
【創作系譜論】※準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めます
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