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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「波よ聞いてくれ」102話で「個人がスマホで配信可能な時代に、ラジオ局って存在意義あるの?」に返答あって面白かった

その時に描いた方が良かったのか、もう雑誌が店から消えたあとで書いたほうがいいのか。
現物回はこれ、1話80円、9月25日無料公開予定だ
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波よ聞いてくれ 大配信時代のラジオとは

以前から重要人物として名前が挙がっていた「シセル光明」が、ミナレと話す場が生まれたのだが、そこで語られる話が、実は自分がこの作品を読んで、全体的な大テーマ(への疑問)として感じたことに触れられていたんだ。

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(略)……内容は、非常に面白い。
特に、酔っぱらっての失恋の愚痴を、飲み屋で偶然に出会ったラジオプロデューサーに喋り倒した女性がその才能を見込まれて、ノセられる形でラジオのパーソナリティーになる……というのが、「なさそでありそなサクセス・ストーリー」として、夢とリアリティの両方がある。そして、そんな展開を通じて「ラジオの舞台裏」という、ちょっと気になる世界を垣間見せてくれる。

一部の
スキもない
舞台装置です。


だけど・・・・・・・・このブログ記事のタイトルの通り、なんですよ。
いや、わかるわかる。まだまだまだ「ユーチューバー」の99.9999%は、この漫画の主人公のような地域ローカル放送局の深夜放送DJよりステータスは下だ。知名度も影響力も、金銭的にも。

DJの才能、そしてそれが持つ社会的な影響力、それを活用して救える人の数も比べ物にならない。
それは最終回の舞台であった災害報道の時には、さらに発揮される。


…ではあるけれど、やはりメディア企業のみが、「放送」が可能で、その舞台に進めたものだけが自分の才を世に問えた時代代と、だれもがやる気さえあれば、全世界に自分のトークの面白さを問える時代では、「ラジオDJ」の持つ重みは異なってくる。0.0001%は、ユーチューバーがそんなDJよりよほど広い知名度や影響力を持つことができるのだ。



(略)


「そんなにすごい才能があるなら、ネットで発表すれば高く評価されてるよね?」→「いま無名だってことは、やっぱり才能が無いんじゃない?」
となる可能性がある。そのへんをどう匙加減していくか。すくなくとも「凄い才能なんだけど、周辺の理解者にめぐまれず(無能な編集者や上層部などのせいで)、ただいまは無名の存在である」というのは、表現の場においては、ちょっとネット時代はひと工夫が必要だ、となるのでしょうかね。

そういえば同作品では放送作家が、小説家として遅咲きのデビューをしそうで、放送の現場を離れる寸前…という挿話が描かれているが、いまや
「かつては放送作家を目指したであろう才能の持ち主が、現在では最初からyoutuberを目指す」…と、ほかならぬ伊集院光が憂いているのだ。


90 話台にも「スマホ配信時代にラジオの意義って?」をめぐる「激論回」があり、そこでは懐かしの、新興宗教を作った元テレビマン、いまは受刑者である男が、ディベートの相手役として登場している

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波よ聞いてくれ 配信時代のラジオの意義は
波よ聞いてくれ 配信時代のラジオの意義は


では結局、102話ではどんな回答を用意していたのか。これは或る意味、リングで戦うんじゃなくてリングをひっくり返すような話で……

配信時代のラジオとは
配信時代のラジオの意義は 波よ聞いてくれ
配信時代のラジオの意義は 波よ聞いてくれ

ふむ。

過去の「波よ聞いてくれ」をドラえもんオバQを絡めて書いた記事
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