ブクマもにぎわい
[B! アニソン] YOASOBIの「勇者」をフルで聴いたら「これはメロディ付きあらすじか?」と思ったが「この歌はアニメと全然合っとらんやんけ」を経た世代なのでありがたい
この議論はこの前もあった
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さて、動画がありますかねこの歌の…あった
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作品を同時期、リアルタイムで視聴してたわけじゃなかったんでこの話題にはかなり遅れて……最近聞いて「あ、言われてる通り『そのまんま』だな」という感想を持てり。
こちらは未視聴だが(原作は8巻ぐらいまで読んだんだっけかな?)「推しの子」の主題歌「アイドル」もそのまんまっぽいと言われたとか
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作品解釈と「解像度」そしてそれをダイレクトに書くか書かないかということで米津玄師と比較されることも多い気がする。
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ただ、今回このまとめで「そもそもYOASOBIはそういうものなんじゃい」との意見を知った。生まれがそもそも「小説を音楽化するプロジェクト」だったと。
どゆこと?ウィキペさんにあるか?
あった
YOASOBI(ヨアソビ)は、日本の音楽ユニット。メンバーは、コンポーザーのAyaseとボーカルのikura。
2019年に、ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を楽曲化するプロジェクトから誕生した[6]。以降、同サイトに限らず様々な小説、タイアップで新たに書き下ろされた小説をもとに楽曲制作を行っている[7]。
概要
結成のきっかけは、2019年「monogatary.com」のスタッフが「小説を音楽にするユニットをやりたい」と、ボーカロイドプロデューサー(ボカロP)として活動をしていたAyaseに声をかけたことによる
いや…そもそも、『ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」』なんてなものの存在を初めてしったよ。皆さん知ってましたか?
自分はこういう小説・イラストの投稿サイトの興亡史、何が生き残り何が滅びたか、世界的にはどんな勢力図なのか…に以前から興味があった。
けっこう労力を使った調査記事もこしらえている。
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そのうえで、はーすげーな、と思ったのは、いわゆる「二次創作」と言っていいのか悪いのか迷うけど「他人の作品にインスピレーションを得て、いわゆる『イメージソング』を(勝手に?)作っちゃう)」という在り方。
もちろん著作権が終了してる古典的名作と、著作権を別の人が保有する現在進行形の作品はちょっと違うだろうが、そもそも音楽のインスピレーションをそういうものから得るのはムソルグスキー「展覧会の絵」なども含め、普通の在り方だ。
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ただ、以前へぇと驚いたのが、「ちはやふる」が2022年に完結した時、出版社が公式に「イメージソングの一般公募」という企画をやったことだ。
驚いて記事にしている
━━━━*\結果発表/*━━━━
— Eggs公式 (@Eggs_music) December 13, 2022
講談社×Eggsコラボ
『ちはやふる』イメージソング
━━━━━━━━━━━━━━━━
👑最優秀賞 林奈緒美
👑末次由紀特別賞 ゆま
👑優秀賞 シマヌキ
👑優秀賞 夜更かしさんは白昼夢を見る
👑優秀賞 かなまるhttps://t.co/4OKxHgn9lo
再引用
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あー--なるほど、これはいいアイデアだ「ちはやふる」ぐらいの超超大ヒット作じゃなくても、中堅ぐらいに人気になった漫画…いや、漫画に限らず小説でも、スポーツ大会などのイベントでも、グッズやキャラクター商品とかでもいい。
一時創作より二次創作のほうがとっかかりがあるように、「〇〇をテーマにしたイメージソングを作ろう」のほうが、オリジナルソングより作りやすいってことはあるんじゃないかな。
そしてボーカロイドなどで、オリジナルの音楽を作る層も広くなった。こういう形で作者を巻き込んで「〇〇のイメージソング募集」というのをもっと頻繁にやれば、音楽方面と、その対象の方面を繋げるような、隠れた才能がいろいろと発掘できるんじゃないでしょうかね。
(略)
有名な漫画が「イメージソング」を募集すれば、確かに隠れた才能が発掘される…というのはいいアイデアなんで、漫画雑誌とか毎年恒例でやってみればいいのに、とか思った。
「少年ジャンプ」とか「コミックビーム」とかのくくりでね。
まぁ、今は「イメージアルバム」なんてめったにつくられませんけれども。
「批判的なイメージソング」とかだって、非公式には出来る訳で、たとえば「安倍晋三のイメージソング」を募集するとしたら、オリジナルであれ既存曲のピックアップであれ、賛否両論のほうからいろいろ生まれるだろう。
中島みゆきは「伝説」という歌を忠臣蔵小説「四十七人の刺客」をモチーフに、自主的に書き下ろした…と聞いていたが、なんか資料によって細部がちょっと違うな?
映画「四十七人の刺客」のために書き下ろされた
『伝説』は、1994年公開の市川崑監督映画「四十七人の刺客」(主演・高倉健)のために中島みゆきが書き下ろした曲。
主演の高倉健が推していた曲だったが、主題歌がすでに別のものに決まっていたことなど、制作サイドの行き違いにより、この曲は映画の中で扱われなかった。
後の1997年に公開された熊井啓監督映画「愛する」のイメージソングに起用され、予告編で流された。「四十七人の刺客」は、赤穂藩藩主の浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけたことが発端となったいわゆる赤穂事件(「忠臣蔵」)を描いた映画である。
⇒高倉健への提供曲『あの人に似ている』の記事はコチラ
『伝説』に込めた中島みゆきの歴史観
1994年の小説新潮10月臨時増刊「別冊四十七人の刺客」へ宛てた寄稿文の中で、中島みゆきはこの映画の題材となった「忠臣蔵」への思いを語っている。
「忠臣蔵」は、吉良上野介と対立する義士たちを、美談として描く勧善懲悪ストーリーとして捉えるならば見ごたえがある。
だが、中島みゆきは、この歴史上の出来事を事実として見た場合、一筋縄ではいかないということを説く。「実在した人間たちは、だれも神でもなく悪魔でもなく、一個一個の人間だった」
歴史とは、語り継がれる中で、思わぬ加工がされるもの。
寄稿文の中では、歴史を「記録」と言い換えている。「あらゆる情報・記録は、それを伝達する者の都合によって脚色される」
主家の滅亡した家臣は、もはや無にすぎず、彼らの口から語られることはない。
それゆえ、伝える者たちについても偏りが生じる。「生き残った人々の何通りもの都合に従って、何通りもの物語は好みどおりに描き出された」
その情報として残ったものを、我々は疑いもなく事実として受け止めてしまう危うさがあると、中島みゆきは説く。
記された文(ふみ)だけがこの世に残ってゆく
形ある物だけがすべてを語ってゆく
叫べども あがけども だれがそれを知るだろう
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まあ、どちらにしても、実力さえあれば、YOASOBIのように世界的な評価を得るわけだし、NHKが五輪の公式応援歌に採用する。
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そういう点では、むしろもっと、各種の作品に対して「(勝手に)イメージソングを作る」という二次創作?があっていいし、「ちはやふる」のように企画として募集するのもいいんじゃないでしょうかね。
座って作業し続ける漫画家や作家は「音楽が作業のお供」な音楽マニアも多い。
SNSでダイレクトに募集すれば出版社とかテレビ局を抜きにしても「僕のマンガ『○○○』のイメージソングを募集しまーす。ハッシュタグ #○○○曲 をつけてUPして!」「こんなの作ってみました~」「いいじゃん、公式イメージソングに認定!」なんてこともできるのではないでしょうか.
逆方向で、たしか「よふかしのうた」が…
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて絶賛放送中のアニメ『よふかしのうた』。原作は『週刊少年サンデー』で連載されているコトヤマ先生の同名コミックスで、主人公の夜守コウと美しき吸血鬼・七草ナズナによる真夜中のボーイ・ミーツ・ガールが描かれています。
そんな本作と同じ名前のED曲『よふかしのうた』を歌うのは、R‐指定さんとDJ松永さんによるヒップホップ・ユニットCreepy Nuts(クリーピーナッツ)。アニメのために書き下ろした楽曲なのかと思いきや、実際はその逆。Creepy Nutsの『よふかしのうた』からインスパイアを受けて、コトヤマ先生が生み出したのがマンガ『よふかしのうた』なのです。