家族がスラダン開始3分で「あ、これあかんやつや・・」ってなって姿勢を正して見始めたので、わしも背後から一緒に見る。そして泣く。いやこれアニメとかの枠を超えてスポーツ映画の歴史に残る傑作やでホンマ。
— 椎名高志 (@Takashi_Shiina) June 15, 2024
椎名高志
@Takashi_Shiina
『ロッキー』とかスポーツ映画には競技や物語展開にどっか寓意的なものが入るのだけど、スラダンは本物にしか見えないのがヤバい。「カットバックや得点表示の変化だけ見せて展開を飛ばす」という定番表現とかないし。そのくせあの試合にキャラの青春全てが込められてるのが伝わる。
椎名高志
@Takashi_Shiina
普通に考えればどんな映画にも俺の居場所なんかないわけだけど(笑)、スラダンで「俺めっちゃ居場所ない」って思うのは、あの青春の切り取り方の美しさにあるのではなかろうか。
椎名高志
@Takashi_Shiina
繰り返し見たくなる漫画や映画にはジオラマ的な作り込みの緻密さがあると思う。そういやわし『茄子』なんかも繰り返し見てるな。あれも試合再現シミュレーション的な完成度高い。
椎名高志
@Takashi_Shiina
けど、完成版が見えない状態で制作中に「コートにいる全員の全瞬間の動きに殺陣をつける」「ボールがくぐったときのゴールネットの動きもリアルでなければならない」とか言われたら普通は正気を疑うんじゃなかろうか。これを本当にやれちゃうのはどうかしてる。神か。
椎名高志
@Takashi_Shiina
「架空の試合を徹底的に本物に見えるように映画の中に構築する」って発想と手腕、黒澤とかキューブリックのそれに近くないか。
ネトフリに、独占配信とられちゃったんだってね!チクショー!!!なU-NEXTとアマプラとabemaTV利用者。くやしいねぇ
しかし、これ初見なのかな、家族が見始めたからの再見なのかな。…いや4回目だったのか(笑)「俺の居場所がない」という感想がすごい(笑)
スラムダンク4回見た。あの映画のどこにも俺の居場所なんかないのに。
— 椎名高志 (@Takashi_Shiina) June 13, 2024椎名高志
@Takashi_Shiina
「観客席があります」とおっしゃる方がいたが、私の同志は私と同じ乾いた笑顔で涙を流すであろう。ないんだよ、本当にどこにも(笑)。
椎名高志
@Takashi_Shiina
原作の山王戦も凄かったが、その映像化として完璧な解のひとつだと思う。大勢が同時に動くバスケの試合が本物に見えるってのは凄まじい。そして輝くキャラクターたちと自分の居場所のなさにめっちゃ泣いてる。
どちらも1990年代に日本漫画の枠を拡大した雄だが、自分で言うように青春スポーツ漫画のイメージは椎名氏にはない。ある意味対極の場からの評ともいえるだろう。