落合博満の異世界転生漫画が連載スタート ドアラが転生のカギを握る(オリコン)-Yahoo!ニュース https://t.co/mwbCTz0fPx
— のもとけ (@gnomotoke) March 27, 2024
3度の三冠王に輝いた「野球界のレジェンド」落合博満氏を題材にした新連載『落合博満のオレ流転生』が、28日発売の青年漫画誌「週刊モーニング」17号にてスタートした。 pic.twitter.com/p3tJcM2QTc
【新連載】来週のモーニングから『落合博満のオレ流転生』始まります。球界の歩く伝説こと、落合博満さんの異世界偉人譚を『昭和のグラゼニ』川さんによる超絶画力でお届けします。3月28日からオレ流が炸裂します、ぜひ。#オレ流転生 pic.twitter.com/FwV3vtXB8L
— 宮川サトシ@3/28『落合博満のオレ流転生』連載開始 (@miyagawa_sato) March 21, 2024
いや、これはこれでいいというか、いわゆる「斜め上」過ぎて論評や批判の域を超えている気がするので、もう何も言わない(笑)
ただ…それをやるくらいなら、いや、この作品で再度「落合ブーム」が来て、その波に乗ったら、でもいい。
この傑作インフィクションを、連続ドラマにしませんか。モーニングなんだからコミカライズでもいいんだけど。
もう、評価は固まっていますよね。
なぜ 語らないのか。
なぜ 俯いて歩くのか。
なぜ いつも独りなのか。
そしてなぜ 嫌われるのか――。中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。
それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、
マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。
そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、
異端の名将の実像に迫る。「週刊文春」連載時より大反響の
傑作ノンフィクション、遂に書籍化!
以下は、実際にドラマ化したらこんな感じでどうですか、の企画案です。
第1話 「開幕投手」
2003年秋。中日ドラゴンズの新監督は元3冠王で球団を渡り歩いた「優勝請負人」落合博満と決まった。しかしかつてのカリスマ星野仙一にファンが浴びせた熱狂や忠誠心はどことなく感じられない。俺流と呼ばれたドライな野球スタイルが常に賛否両論を浴びていたのだ。そんな中落合は、いきなり前代未聞の宣言をする。
「キャンプ初日2月1日に全員参加の紅白戦をやります」これから基礎体力を作る、その初日に実戦形式?…選手たちは困惑や反発をしつつしぶしぶ準備をしていたが、その一人に、4年8億円の大型契約で中日入りしたものの肩を痛めて3年間1軍で投げられない川崎憲次郎もいた。
その彼の携帯に、突然落合監督からの電話が入る。「開幕投手は川崎、お前だ」__
第2話 「レギュラーを奪え」
監督2期目を終えた2005年の秋季キャンプ。落合は控え選手としてくすぶる森野将彦に声をかける。「立浪から、レギュラーを取る覚悟はあるか?」
そして立浪の聖域、サードの守備練習に森野は入り、落合自らがノックを行う。
そのノックは「限界だと思ったら、自分でグラブを外す。そこで終了する」という、一見、選手を尊重する俺流のルールだった。しかし、見た者はすぐに知る。そのルールだからこそ、いちばん激しく、苦しい練習になるとーー。
そんな後輩の「挑戦」を受けた立浪とは、天性の打撃センスを持つ、中日不動のリーダー。彼のポジションを競わせることで、チームに奇妙な緊張感が走る。
第3話 「バットマンの系譜」
結局、森野に立浪はレギュラーの座を奪われ、代打の切り札のポジションに。その場でもドラマチックな活躍を見せる立浪に同情があつまり、チームに不穏な雰囲気が満ちる。
しかし、首位打者の福留孝介は、そこから泰然としていた。「この世界、好きとか嫌いとか持ち込んだら損するだけだよーーー」福留だけは、バッティング練習のあと、数語の言葉を落合と交わす。逆に、それ以上の濃密な関わりは互いに求めなかった。その落合からの、福留へのアドバイスは「前田智徳を、見ておけ」。…広島カープの、である。そして福留は広島戦の試合前となると、オーナーたちの観戦ブースにこっそり入り、じっと前田の打撃練習を観察していく。
実は落合も現役時代、そんな存在がいた。現役15年、ホームランは通算でも44本、引退後はゴルフ場に勤める土肥健二ーーー。自分を「落合の打撃の見本」と言われて取材などがくるたびに本人は恐縮し、首を傾げたりするが…。そんな系譜に立つ福留はリーグ制覇のかかった試合、一打勝ち越しの場面でバッターボックスに立つ。
第4話 「三冠王の魔法」
落合野球は、じわりと相手の嫌なところを衝く、地味な力があった。彼が監督になって以降、チームは毎年450個のフォアボールを相手投手から奪った。どんな強打者にも「低めを振るな」と徹底させ、静かに追い詰める。計算できない打線より、計算できる投手力を重視する。それを指揮する打撃コーチが「ホームランか三振か」、そしてエラーまで豪快で愛された宇野勝だった。話は2011年に飛ぶが、それでも「歩いて海は渡れない(四球を選んで出塁しても、海外メジャーと契約はできない)」という言葉が体に染みついたカリブ海のドミニカ出身トニー・ブランコは、どうしても長打を狙って力みがある。落合は一計を案じ……
第5話 「ひとつの条件」
2007年、落合監督は2年の契約延長時に球団から「日本一」と「ナゴヤドームを満員に」という要請を受ける。落合はコーチを実に5人入れ替え、本気の態勢を構築。リーグ制覇は2位で逃したが、なんとこの年から「クライマックス・シリーズ」が始まり、そこを勝ち抜いて日本シリーズに。
メディアは、優勝したら落合監督の手記を、と要請したが、監督からの「一つだけの条件」は、報道にとっては爆弾だった。本当にそれでも手記を要請するか、あきらめるか?その真意は?
第7話 「悪役」
日本一の座を獲得した落合だったが、完全試合目前の投手を替えた采配は賛否両論を呼ぶ。
2008年正月三日、落合は別荘のある紀州で記者たちを囲んだ懇談会をする。世間の評価に「そもそも万人に認められようと思ってねぇよ」という落合。一泊した記者(筆者)は、落合と共にチャーターバスで帰るが、車中で映画をじっと見続ける落合の人生を、その映画(エアフォースワン)に重ねて思いにふける。名古屋に到着した落合は「休暇は終わりだ。やはりリーグ優勝して日本一にならないとな」
だが、そう語る落合は「即戦力」を求め、10年先を見据えた獲得を求めるスカウト(中田宗男)との溝が深まっていく。そして、WBCの監督を辞退した上に、中日選手が4人とも代表を辞退ーー。
第8話 「終わりの始まり」
落合が監督として優勝から遠ざかった3年は、そのまま原辰徳・巨人の3連覇の時代だった。落合の中日選手が”ボイコット”したWBCでも優勝し、リーグも制覇した原巨人は「善・光」で、落合中日はそれを引き立てる「悪」。そんな中、親会社の雰囲気も変わり、球団社長も交代…それが「落合も退任するのでは」という憶測を呼ぶ。記者が、その噂の真偽を確かめるべく、ひとりで自宅を直撃しようと考える。
彼の脳裏には、かつて取材に行った時に落合が語った言葉があった。
「お前、ひとりか?__俺は、ひとりで来るやつには、しゃべるよ」
しかし…
第9話「禁じられた走塁」
2011年9月22日。「落合、監督退任」は、不思議なことに優勝争いの山場、1試合を争う中で発表された。
それを聞いた荒木雅博の胸には、さまざまな落合の言葉が去来する。
ヘッドスライディングが売り物の荒木、そして選手全員に「どんなことがあっても頭から飛び込むな。レギュラーは1年間すべての試合に出なきゃいけない。怪我したらお前責任とれるか?勝敗の責任は俺。お前らは給料の責任を取るんだ」
「俺はお前が好きだから試合に使ってるわけじゃない。俺は好き嫌いで選手を見ていない」
「でもな…この世界、そうじゃない人間のほうが多いんだ」
「だから監督から嫌われても、使わざるを得ないような選手になれ」そんな荒木は昨年定位置のセカンドをはずれ、しかも球界最高の二遊間とうたわれたショート・井端弘和とのコンビをそっくり入れ替えるコンバートを落合から命じられ、エラーを重ねていた。「お前らボールを目で追うようになった。このままじゃ終わるぞ」という、なぞかけのような言葉を受けて…。
そんな中で監督退任が発表された翌日。荒木は同点で迎えた8回裏、二塁打を放ち、次の打者はコンバート相手の井端。巧打者の井端の安打で、荒木は三塁を回って疾走。だがタイミングはあまり良くない、暴走か…その時荒木が選んだのは、監督が禁止していたヘッドスライディング___
最終回 「自分のための野球」
「監督退任」を前打ち出来ずにスクープを逃した記者が、その退任の年にリーグ優勝をほぼ決めた落合に、事前の優勝インタビューを行うことになった。
しかし、その様子は全てに丸みを帯び、闘いの匂いが消えていた。演奏を終えた指揮者のように。
「で、お前は何を聞くんだ?」
ひとしきり、退任や逆転優勝のことを尋ねたあと、記者は問う。なぜこうも満ち足りているのか。
落合の答えが
「荒木のヘッドスライディング」_____「俺がここの監督になったとき、あいつらに何て言ったか知ってるか? 球団のため、監督のため、そんなことのために野球をやるな。自分のために野球をやれ、ってそう言ったんだ。勝敗の責任は俺がとる。お前らは自分の仕事の責任を取れってな」
自分の個を育て、個を確立せよ、という監督。その育った「個」が、監督の命令を個の判断として無視する。そのパラドックスに到達した、恍惚……。
そして前代未聞の荒木ー井端のコンバートの理由を明かす「あそこに絵があるだろ。おれは選手の動きを一枚の絵にするんだ。その絵の頭や手や足が
ズレたら、何かがおかしいんだ」
「あいつらは足でボールを追わなくなった。眼で判断して途中であきらめるようになったんだ」
「契約が全ての世界・・一人で生きていかなきゃならないとあいつらは分った。だったら俺はもう、何も言う必要ないんだ」
その4日後、チームは優勝を決める。
祝勝会でビールまみれになった落合は、最初で最後の言葉を選手にかける。「お前らのこと、認めてやるよ!」
===完===
ちなみに、
こういうふうに「ドラマ化してはどうかな?」と妄想して、勝手にシリーズ構成をする記事は、過去に何本か書いています。
立川談春「赤めだか」
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コンピュータ対棋士の物語
m-dojo.hatenadiary.com