「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となります」__リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー
という、おなじみのことばを掲げて、そして次にこんな記事の一節を紹介する。
「ドイツのデモは事前登録が必要で、当局は実施を規制できる。ベルリンでは11月20日までに60件超のパレスチナ寄りのデモが予定されたが、このうち20件が禁止に。警察の報道官は取材に『反ユダヤ主義や暴力が扇動される危険性があると判断した』と説明した」
民主主義国の中でも「自由の敵にも自由を与える」という考え方(アメリカなど)と「自由の敵には自由を与えない」という考え方があり、後者を「戦う民主主義」と呼んで、ドイツがその中心にある…みたいな話は、ざっくりしているけどまぁ周知の事実だろう。以前も何度も書いたので、ここでは略す
その結果として、なのだろうと思う。ドイツでは
・デモは事前登録が必要
・当局は実施を規制できる
・実際に今年『反ユダヤ主義や暴力が扇動される危険性がある』と判断したデモを
・ベルリンでは20件も禁止した
のであろう。この規制のスキームがあり、実際に規制がされている、ということをうらやむ人もいるのではないかな。
報道の判定では、禁止されたデモは「パレスチナ寄りのデモ」ともみなされるものだった、というだけで。
まずは紹介のみ。