ちょっとおどろいた小ネタ。
まず、「ヤングエースUP」という漫画サイトがあると、最近気づいたんすよ。
いや、漫画サイトを網羅的に把握して、読み逃さないようにしようと思ってた自分がこれとは情けないが、気づかないものは気づかないままだ。
「服を着るならこんなふうに」「衛宮さんちの今日のごはん」って作品、一応知ってたし、どうかするとブックオ…なんとか経由で実物を持ってたりするのに、元となる掲載サイトは気が回らなかったりするのも情けない。
だが反省は反省として、じゃあどんな作品があるじゃらほい、と、ざっと見てみたら…
こんな作品がある。ぶっちゃけタイトルだけでnot for me、な感じがすごくするが
え、「からかいコメディ」???
この前、そのモンスターが静かに眠りについたばかりじゃん!!!
からかい青春コメディー、ついに最終回......!
— ゲッサン編集部 (@gessanofficial) October 11, 2023
本日発売の #ゲッサン 11月号にて、『#からかい上手の高木さん』完結!
ふたりの関係の「ひとつの区切り」を、ぜひ見守ってください。#高木さんめ #西片め pic.twitter.com/U3uIldmWtQ
m-dojo.hatenadiary.com
ずっとこの、暴れ方に警鐘を鳴らしていたのだが……
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「あのゴジラが最後の一匹とは思えない」、のように「あの『高木さん』が、最後のからかいコメディとは思えない」だったのか…!!!!
そもそも、誰が呼んだか「コメディ」でも「ラブコメ」でもなく「からかいコメディ」。
いや、そう呼んだのは「ゆずチリ」先生だ。
「赤門を捨てて漫画界にきた男」こと、ゆずチリ先生が、恐ろしい回想を描いている。( 第35話 「ラブこめ」より)
https://www.sunday-webry.com/series/980www.sunday-webry.com
ゲッサンで、連載トライアウトに参加するチャンスを得た彼。
そのコンピューターのごとき頭脳を生かし、ゆずチリ氏はサンデー…ゲッサンの傾向を検討し、こう結論付ける。その結論は…
しかし!!!
ただ、どう考えてもワンアンドオンリー。
高木さん去りて、からかいコメディという一代の芸風は、後継者もなく、風と共に去っていく…
…ものなのだろう、と思ったところに!
上のように、サイトの作品紹介に堂々「からかいショートコメディ」と銘打ち、後継者に名乗りを上げている作品があった、とはとは。
闘魂伝承。
ブルーザー・ブロディが天に召されたあと、ノード・ザ・バーバリアンが、ザ・プレデターが、真壁が、コピーレスラーとして頭角を現した。
そういうものなんだろうかね。
まあ、上の話はやや大仰にすぎて、ヒット作が生まれて、そして最終回を迎えようという時に、他社であっても他雑誌、他サイトであっても、似たような作品でこちらにもいるドジョウを捕まえよう、というのはごく自然な流れだ。
だけれども「からかいコメディ」なんて一代の芸風を、こうやって継承する場ってのは…要は「一つ人気作品の設定が『ジャンル』になりつつある」その場面を目撃したような気がして、夏の明け方にセミの脱皮を偶然目にしたような、うれしさがあった…という話。
物質に恵まれた世紀末、商業主義に躍る世紀末、
情報が豊かで心が貧しい世の中、
ひとりで闘うことを忘れかけた人々…
もう我々は、高木さんのからかいに癒されながら
時代の砂漠をさまよってはいられない。
我々は今日をもって高木さんから自立しなければいけない。
からかいのかけらを携えて、今度は我々が旅に出る番だ。
からかいコメディは連鎖する。
…と、こういう話をさんざん書いてから調べ直すと(※先に調べろ)。
この「帰ってください! 阿久津さん」はすでに157話。第1話は2019年7月に始まっていた。
今度、8巻が出るみたいである。
さてそもそも「からかいコメディ」これから『ジャンル』になるんでしょうか。
既になっているんでしょうか
自分がこの合成語から連想するのは
「よお、青年。相変わらず、バカか?」
「労働者諸君!やってるな!けっこう、けっこう、けっこう毛だらけ猫灰だらけ、お前のおしりはクソだらけってな。ハハハ」
・・・・という、寅さんの姿なんだけどね(笑)
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