「神聖ローマ帝国 三十年戦争」第一巻
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) October 17, 2023
「大乱 関ケ原」第二巻
10月27日(金)同時発売となります。 pic.twitter.com/ytrpecSDTa
万が一にも大乱が起こらぬよう、唐入りした将兵たちの撤退に全力を注ぐ石田三成。万が一大乱が起こった場合に備え、人脈作りに勤しむ徳川家康。新しき時代の能吏と古き時代の戦国大名が火花を散らす政治の戦いで、主導権を握るのは誰だ?
10月27日(金)
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) October 19, 2023
「大乱関ケ原」
第15話 pic.twitter.com/5KQnZjJBH0
いまの「どうする家康」は「太閤逝去~関ヶ原勃発」までを2話かけて描くようですが、この作品ではそれ以上にじっくり描くらしい。だから否応なく「関ヶ原」のタイトルを謳っている以上、派手なドンパチ、アクション描写を期待する人はじりじりと待たざるを得ない。作り手側も、今は「政治劇」です、というのを何度も予防線のように張ってきた。
大乱雑感第0回。関ケ原は以前から描くつもりはあれど正直面白そうに思えず長らく思案していた題材。が、昨今の研究により関ケ原に至るまでの政治過程の解像度があがってきたことにより何とか形になりそうな気配がしてきた。昔の日本人は政治劇を楽しんできたはず…それを復古してみようと思った次第。 pic.twitter.com/O674W3BB3d
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) May 31, 2023
一話。新連載第一回。関ヶ原を描く以上、未曾有の大乱を期待されてしまうため「この漫画は政治劇としてお楽しみ下さい」と表明する必要がある。クライマックスにしたのは会議の前。心中穏やかならずとも互いに笑顔で挨拶。感情露わに泣いたり叫んだりしないのが大人の政治劇…というのが僕のイメージ。 pic.twitter.com/KkIn6S01nw
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) June 1, 2023
11話。今作は現実主義の政治劇。大名の行動原理に思想・信条・理想をなるべく排除するが、完全には捨てきれない。大名達は自領の権益の代表者、と同時に太平記などの熱心な読者でもある。ヒロイックな感情が行動原理の"一端"にはなり得るだろうとも思ってます。が、現実との狭間で苦しむこととなろう。 pic.twitter.com/l7Ts5Q5ZF1
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) June 27, 2023
二話。かつての政治家と言えば竣工式のテープカット。「この偉大なる公共事業は私の政治力の賜物である」とアピールする。左様にコツコツ権力を積み上げたかと思えば「失言」一つで失墜したり…という風に"たかが署名"や"余計な一言"であわや大乱の事態となる、そんな政治劇を描こうと思った次第です。 pic.twitter.com/3qBzY6DA1y
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) June 2, 2023
実のところ自分は、派手な合戦譚より、二重三重、十重二十重に裏がある政治劇のほうがずっと好きなのでなんの不満もないのだけれども、一般的にはどうなのであろうな。政治的に「有利になる」「不利になる」のきっかけも簡単ではない。正しいことを言ったりやったりしても不利になることはあるし、どう考えてもおかしい横紙破りが、逆に力を生むこともある。
購読致しましたー!
— たけ🫐 (@echigo_take) April 28, 2023
難解な政局の人間関係を単純な「武断派VS文治派」にせず、丁寧に描いているという印象です。いや本当に面白くって!毛利輝元と薩摩島津氏が特に印象深かったです https://t.co/qU4qMBDhgJ
関連の記事を連載中に何回か書きました。
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「三十年戦争」はさらに野心的な試み
1059万部突破の「センゴク」宮下英樹が描く、ヨーロッパの戦国!
「歴史群像」好評連載、ついに単行本化!1618年、神聖ローマ帝国のハプスブルク領ボヘミアで起こったある事件をきっかけに、新教派と旧教派の戦争が勃発する…。宗教対立、皇帝と諸侯、フランス・スペイン・スウェーデン等の帝国を取り巻く大国たち…。帝国の歪みとさまざまな思惑が絡み、30年にわたって続く大乱が始まった!
「神聖ローマ帝国三十年戦争」
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) December 29, 2022
第3回は新春1月6日(金)。
プラハ男塾名物、窓外放擲。 pic.twitter.com/x2umF7aHZk
この発売にはちょっと紆余曲折があり…
あー、「『三十年戦争』の連載は単行本になるかならないかわからない」みたいな情報があったけど、無事、単行本に!!
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年10月17日
めでたい。https://t.co/eEbxRCfx4f
活字主体の雑誌ゆえに、コミックス出版がロストテクノロジーと化していたようで、「どうやって出版するのか?」というところから企画がスタートしました。編集長と担当編集が他誌様の助言も賜りつつ何とか出版にこぎつけたようです。 https://t.co/htXP3LvQ1u
— スタジオセンゴク 宮下英樹 (@studio_sengoku) 2023年10月18日
出版社的に、漫画発売に乗り出すのも大事業。なんとか成功してほしいものだが。
例の「イサック」が三十年戦争が舞台なんだけど、なにしろ三十年戦争は約30年続いたので(みなもと太郎風ギャグ)そこにも幅がある。関ヶ原の18年後…大坂の冬、夏の陣(1614、1615年)の直後。本当に戦乱が収まって”しまった”日本を離れ、まだ繋がっていた日欧の貿易ルートを通じ傭兵として……も、たしかにおかしくない時代設定だったわけだ。
ja.wikipedia.org
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