岸田総理 過去最多タイ5人の女性閣僚には「女性ならではの感性や共感力を期待」|TBS NEWS DIG
TBSテレビ
2023年9月13日(水) 20:17
岸田総理は内閣改造に伴う記者会見で、女性閣僚を過去最多に並ぶ5人起用したことについて、「あくまでも人事は適材適所である」とした上で、この5人について「ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」と述べました。
ブクマ多数。多くが批判的。
[B! ジェンダー] 岸田総理 過去最多タイ5人の女性閣僚には「女性ならではの感性や共感力を期待」 | TBS NEWS DIG
ミーのコメント
岸田総理 過去最多タイ5人の女性閣僚には「女性ならではの感性や共感力を期待」 | TBS NEWS DIGb.hatena.ne.jpここで「女性には男性にない特性(長所)がある」がポリコレか「女性ならではの特性など皆無、ただ個々の個性と長所があるだけだ」がポリコレか、議論の別れる所ですネ。
2023/09/14 09:39
ところがその種の感想・お気持ち表明にとどまらず、衝撃の資料を発掘する人物もいたっ!
岸田総理 過去最多タイ5人の女性閣僚には「女性ならではの感性や共感力を期待」 | TBS NEWS DIGb.hatena.ne.jp西村智奈美「いま政治の場面で必要なのは、女性ならではの共感力を活かして政策を~」<a href="https://cdp-japan.jp/news/20221112_4858" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://cdp-japan.jp/news/20221112_4858</a>小川淳也「女性の感性とか価値観が特に日本の場合、全然足りないし~」<a href="https://cdp-japan.jp/news/20211120_2597" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://cdp-japan.jp/news/20211120_2597</a>
2023/09/14 10:17
でも本当かぁ?飛んでみよう。
西村智奈美ジェンダー平等推進本部長は、「立憲民主党の旗の下で立候補を決意してくれた皆さんに心から敬意と連帯を表明する」とあいさつ。続けて「みんなが横につながるフラットな人間関係の中でこれからの活動に臨んでいただきたい」「いま政治の場面で必要なのは、女性ならではの共感力を活かして政策をつくり実行していく力だと思っている」と述べ、この日から始まる研修の意義を語りました。
cdp-japan.jp
「政治には女性の感性とか価値観が特に日本の場合、全然足りない…」
あるねっ!
でも実際「女性ならではの感性とか価値観なんて存在しない!それぞれの政治家の、個人としての感性や価値観があるだけだ!」とがっつり正面から主張してる政治家や政党って、どこかにあります?知ってる?……そして、それを付き詰めると、結局「女性の閣僚や議員を増やさなければならない、という考えはナンセンス」という話にもつながりかねない(最終的に危うく回避する方法はいくつか思いつく)。
まあ、難しいもんですね。
とくに、その難しさを象徴するのが、LGBTQ運動の活動家である松岡宗嗣 (@ssimtok) 氏のツイート。
「女性ならではの感性」の問題は、そこで想定される"感性"が社会的につくられたものなのに、さも生まれつきの性質かのように捉え、結果的に女性の役割を限定しステレオタイプを強化してしまう点と思う。「社会構造によってつくられた偏り」という視点がないと「ならではの感性」とか言ってしまう。→
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) September 14, 2023
一方で、ジェンダー格差が大きい社会で、女性やマイノリティが経験する視点を政策に反映することはとても重要。そうした文脈で、社会構造によってつくられた偏りという前提の「女性の視点」などの表現はあまり批判されないと思う(同じ属性の人がみんな同じ経験や視点を持つわけではないけれど)
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) September 14, 2023
いや読んで、「矛盾を、矛盾でないと糊塗するために矛盾のツイートを発した」という面白な案件だなこれ、と。
ちなみにそれぞれへの,引用リツイートのリンク(見つかりにくいところに置かれる仕様となってる)
https://twitter.com/ssimtok/status/1702154982462767475/quotes
https://twitter.com/ssimtok/status/1702154984580952245/quotes
また、たとえば
digital.asahi.com
という記事では
「男性だけで政策を決めると、見落としがちな問題もある」といった考え方も首相には欠けているのだろう。そうでなければ、人事を決める段階で「なぜ女性がゼロなのか」と問い、見直しを求めたはずだ。
今回の人事には「育成」の観点も欠けている。大臣を務める前に、副大臣や政務官のポストで経験を積むことは専門性を磨くうえで大切であり、適性を見極めることにもつながる。有能な女性閣僚を増やしていくうえでのプロセスとして必要なはずだ。
首相は13日の閣僚人事についての記者会見で「女性ならではの感性や共感力を発揮していただく」と語り、批判を浴びた。女性閣僚については、一人ひとりの専門性などに触れない紹介が目立ったことからも、女性に政治家としての活躍を求める姿勢が首相には薄いことがうかがえる。
上の二か所の太字部分って、最終的につながると思いませんか(笑)
というか、「男性だけで政策を決めると、見落としがちな問題もある」って、「女性ならではの問題の発見をしていただく」の言い換えなんじゃ…と思った次第。