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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「安倍政権」関連の新書を並べてみる(同氏逝去前に出たもの)

裏話なのだが、以下に紹介する新書の多くを、複数の図書館で借りる機会があった。6月に。
6月は安倍首相の暗殺が当然ながら予想できない、それどころか、次の月に予定されていた参院選の機運も全く盛り上がらず、ひとつ、ふたつまえの政権だった安倍政権に関する書籍なんて誰も借りずに本棚に並んでいた。
ちょっとした気まぐれで借りて……自分も斜め読み、拾い読みをあっちでこっちでやって、通読せずにほおっておいた……ら、痛ましい事件が発生した。

その結果か、いろいろ予約をする人もいただろう。「予約も多いし、期限も切れているからはよ返せ」というメールが来たりしました。ごもっともです。

通読し切れずに返却することになりそう(最初の「検証 安倍政権」は何とか読み終えた)なので、そのついでに検索も行って「新書」の「安倍政権」検証に近い本を並べてみた。

史上最長政権の内部で何が起きていたのか?
安倍、菅、岸田、甘利、石破など政権キーパーソン54人への徹底インタビューが明かす内幕!

アベノミクス、選挙での圧勝、戦後70年談話、さまざまなスキャンダル、憲法改正をめぐる騒動、TPP……。7年8カ月という例をみない長期政権の評価は、いまも定まっていない。この間、日本の政治をとりまく見方は「反安倍」か、さもなくば「親安倍」かに二分された。
では、この第2次安倍政権は、結局、何をやろうとし、何を残したのか? 『新型コロナ対応民間臨時調査会』『福島原発事故10年検証委員会』など、話題を集めるレポートを次々発表しているアジア・パシフィック・イニシアティブが、政権当事者に対する徹底インタビューを軸として、その政権の内幕に迫る。

【執筆者】
[アベノミクス]上川 龍之進 大阪大学大学院 法学研究科 教授
日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡』中公新書 (2014)

[選挙・世論対策] 境家 史郎 東京大学 法学政治学研究科 教授
憲法と世論』筑摩書房(2017)

[官邸主導]中北 浩爾
自民党 ―「一強」の実像―』中公新書(2017年)

[外交・安全保障] 神保 謙 慶應義塾
総合政策学部教授
民主党政権失敗の検証:日本政治は何を活かすか』中公新書 (共著、2013)

[TPP・通商]寺田 貴 同志社大学 法学部 教授
『東アジアとアジア太平洋』東京大学出版会 (2013)

[歴史問題] 熊谷 奈緒青山学院大学地球共生学部教授
慰安婦問題』ちくま新書 (2014 )

[与党統制]竹中 治堅 (たけなか はるかた) 政策研究大学院大学 教授
『コロナ危機政治―安倍政権 V.S 知事』中公新書(2020)

[女性政策]辻 由希 東海大学 政治経済学部 政治学科 教授
『家族主義福祉レジームの再編とジェンダー政治』ミネルヴァ書房( 2012)

[憲法改正]マッケルウェイン・ケネス・盛 東京大学 社会科学研究所 教授
政党政治の混迷と政権交代東京大学出版会 (共著、2009)

真の保守とは何か? 総理に返り咲いた著者による経済・外交安保の「政権公約」を附したベストセラーの完全版。保守の姿、この国のあり方を説く必読の書。

吉田茂を源とする自民党主流の政治を追い続けてきた、毎日新聞を代表する"保守本流"政治記者・岸井と、保守と対峙し続けてきた"市民派"論客・佐高が、「本物の保守」とは何かを語り、安倍晋三とその取り巻きたちの虚妄を鋭く衝く!

総理補佐官・内閣広報官として、憲政史上最長となった安倍政権を支えた日々を振り返る。
官邸広報とは、国内はもとより海外諸国に向けて、時の政権の考えと政策を正しく伝えるのが職務だ。メディアの疑問や他国からのゆえなき批判にも、適時的確に応えなくてはならない。著者は第一次・二次安倍政権で計8年余り内閣広報官を務め、総理補佐官としても、首脳外交からゴーン事件、コロナ対応まで日々様々な課題と向き合ってきた。憲政史上最長政権を内側から支える一員として――2800日のドキュメント。

衆議院参議院ともに過半数議席を持ち、1強時代を突き進む安倍政権。さらに、自民党総裁の任期延長により、安倍総理は3期9年という、かつてない長期政権を手中に収めようとしている。再びトップに返り咲いた男は、どのようにして強大な権力をにぎることができたのか。閣僚、党だけでなく、官僚幹部人事を牛耳ることに成功した「内閣人事局」など、人事権の完全掌握が大きい。総理本人の証言をはじめ、菅官房長官、二階幹事長、今井秘書官、河井補佐官らキーマンを直撃取材。第一次政権で挫折を味わった再挑戦組の結束力の強さ、総理を支える周囲の思いを通して、官邸の権力の真相を浮き彫りにしていく。

コロナ禍の今、日本は東日本大震災東京電力福島第一原発事故以来の国家的危機に直面している。
この歴史的な国難に対して、当時首相であった安倍晋三菅直人はどのように対処したのだろうか。
危機に際して国民に何を語り、国民をどう守るかは政治家の最優先事項であり、時の政府の姿勢は、国民に対する本音を浮き彫りにする。
安倍元首相は常々、民主党政権を「悪夢」と呼んでいたが、はたして安倍政権は菅直人政権をこんなに非難できるほど優れていたのか。
そこで、両者の「危機の認識力」「国民への言葉」「権力の使い方」「補償」など個々の対応を徹底比較し、危機における、あるべきリーダーシップを考察。
最後に安倍政権を引き継いだ菅(すが)政権のコロナ対応も評価する。
10年前の記憶・記録を掘り起こすことで、今の自民党政権の“実態”が明らかになる!

【著者プロフィール】
尾中 香尚里(おなか かおり)
1965年、福岡県生まれ。早稲田大学卒業後、毎日新聞社に入社し、政治部で野党や国会を中心に取材。
同部副部長として、東日本大震災東京電力福島第一原発事故における菅直人政権の対応を取材した。
2019年に退社し、現在は共同通信47NEWS、週刊金曜日などに記事を執筆。
共著に『枝野幸男の真価』(毎日新聞出版)。

安倍政権はいつまで続くのか。安倍官邸のキーパーソン、そして、「ポスト安倍」の有力候補は誰か。新聞の首相動静にも記されない、日本の行方を決定づける非公式会議に、「隠し廊下」を通って集結していたメンバーとは――。政治記者歴35年の著者が、2015年以降の政局の行方と安倍内閣の「本質」を読み解く。


国や党の方針は、誰がいつ、どこで決めているのか――。

安倍政権を批判する人も肯定する人も、
まずはその「実態」を知ることが大切だ。

これからの「日本のあり方」を考えるべく、
国家権力の中枢を解明するとともに、
安倍内閣の「本質」、そして
2015年以降の政局の行方までを読み解いた、
全国民必読の書。

はたして、新聞の首相動静にも記されない、
日本の行方を決定づける非公式会議に、
「隠し廊下」を通って集結していたメンバーとは――。

安倍官邸のキーパーソン、「ポスト安倍」は誰なのか?

憲法改正に取り組むタイミングはいつ?

安倍首相が明かした「宿願」とは?

そして、戦後日本が誇った「平和国家」は、
どこへ向かおうとしているのか――。

政治記者歴35年の著者が迫った、「国家権力の頂点」の真実。

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【おもな内容】

序 章 「政局を読む力」を養うために
衆院解散の内幕/参考にしたのは「死んだふり解散」/総選挙の本質とは/財務省の凄まじい「ご説明」攻勢/公明党の都合

第1章 安倍官邸の「構造」と「正体」
1 最高意思決定機関としての「正副官房長官会議」
2 一次政権の蹉跌から編み出した「官僚支配の手法」
3 問題閣僚への処遇の変化と読売・産経重視の姿勢

第2章 一次政権とは何が「違う」のか
1 ゴルフの回数が「激増」した理由
2 ひた隠しにしていた「再登板への渇望」
3 「美しい国」路線を引っ込めた背景
4 安倍はなぜ靖国参拝を強行したのか

第3章 安倍官邸の実力と問われる真価
1 安倍を支える政権の参謀・菅義偉
2 実現させた政策とその舞台裏
3 今後の不安要素と「ポスト安倍

最大10%還元 本のまとめ買いキャンペーン
7年8カ月に及ぶ安倍政権は幕を下ろした。しかし、次の政権も人事権を手に霞が関を「恐怖」で支配する。能力本位とはいえない恣意的な官僚登用に疑問と不安がささやかれ、ワクチン接種をはじめとするコロナ対策の迷走は続く。官邸は官僚たちの仕事ぶりに不満を抱き、官僚たちは官邸を恐れ萎縮する。国家中枢の〈今そこにある危機〉を朝日新聞取材班が徹底リポート! 相互不信の内幕に、生々しい証言の数々で迫る大反響連載「未完の最長政権」の書籍化。御厨貴・東大名誉教授、中北浩爾・一橋大教授、牧原出・東大教授、精神科医斎藤環・筑波大教授のインタビューも収録。

物事を単純化してみせる政治姿勢が目立つ安倍政権。官邸主導、経済政策など7つのテーマについて問題意識を深めるための視点を提供。

報道ステーション」問題の真相、古賀茂明に直撃独白!
第一線のジャーナリストが見た「政権 vs. マスメディア」の内幕!

テレビ、新聞を手玉に取る「コミ戦」の罠
2015年3月、テレビ朝日報道ステーション」で、コメンテーターの古賀茂明が突然「官邸からの圧力で降板させられた」旨を激白。官邸側は「放送法に抵触する」と反発した。政府はその後もテレビ局の幹部を呼んで事情聴取をするなど、マスメディアに対する介入を強めているように見える。その裏側には、1990年代から自民党が脈々と蓄積してきた「コミュニケーション戦略」があった。数々のニュース番組に携わった第一線のジャーナリストが当事者への取材でつかんだ政党による「メディア管理」の真実。

【目次】
緊急特別対談 古賀茂明×鈴木哲夫「“報ステ問題”で本当に伝えたかったこと」
第一章 なぜメディアは政権に「全面降伏」したのか
第二章 つくられた「安倍政権誕生」
第三章 政党と代理店に操られる選挙報道
第四章 政治ニュース「劇場化」の内幕
第五章 インターネット選挙と安倍政権のゆくえ

向かうところ敵なしに見える安倍政権。「二度目の総理」ゆえの大胆かつ緻密な政権運営を展開し、菅官房長官とのタッグで官僚・閣僚・マスメディアを巧みにコントロールしている。だがそうした「強さ」は本物なのか。実はバーチャルな気分に支えられた“蜃気楼政治”なのではないか。戦後70年を迎え、安倍政権は本格的に「右」寄りイデオロギー政策に着手する。アベノミクスの行方は? 憲法改正の実現性は? 次なる総裁候補は? 日本を代表する政治学者が、戦後政治史の中に安倍政権を位置づけ、軽やかな語り口でその実像に迫る。本質を衝く鋭さと一気に読める面白さを併せ持つ「御厨講談政治学」、ここに開講!

なぜ、この国ではいつも頭から腐っていくのか?構造的理由を解明する。

衰退途上国から脱け出すために――。
なぜ、いつも頭(トップ)から腐るのか!?
不正で、無能で、腐敗した組織が続く構造的理由を、レジーム分析を続ける政治学者が剔抉する。

悪徳の三拍子がそろった時代。
不正=間違った政治理念を追求。ないしは、その理念に動機付けられている
無能=統治能力が不足している
腐敗=権力を私物化し、乱用している

第二次安倍政権以降の状況は「体制」と呼ぶ方が的確だ。
体制とはトップが入れ替わっても権力構造が基本的に変わらない状態を指し、個人名に重きを置く政権とは違う。
長期腐敗体制と化していった要因を洗い出し、シニシズム(冷笑主義)を打ち破る術を模索する。

■日本は腐敗した衰退途上国だ
■エリートがしっかりすれば国がうまくいくわけではない
■前線だが最前線ではない、という日本の位置
■日本の戦後レジームの本質は朝鮮戦争ジー
■日米の「価値観の共有」は空洞化している
■前提からおかしかった「デフレからの脱却」
■リフレ派も反リフレ派も勝者ではない
■中曽根は対米交渉カードをみずから放棄した
■冷戦秩序への回帰は不可能だ
■維新の会とデモクラシー
■二〇一二年体制と近代国民国家の終わり?

【目次】
序 章 すべての道は統治崩壊に通ず――私たちはどこに立っているか?
第一章 二〇一二年体制とは何か?――腐敗はかくして加速した
第二章 二〇一二年体制の経済政策――アベノミクスからアベノリベラリズム
第三章 二〇一二年体制の外交・安全保障1――戦後史から位置づける
第四章 二〇一二年体制の外交・安全保障2――「冷戦秩序」幻想は崩壊した
第五章 二〇一二年体制と市民社会――命令拒絶は倫理的行為である
あとがき

自民党は結党以来38年間にわたり政権を担い、2度「下野」したが、2012年に政権に復帰。一強状態にある。その間、自民党は大きな変貌を遂げた。本書は、関係者へのインタビューや数量的なデータなどを駆使し、派閥、総裁選挙、ポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会、理念といった多様な視角から、包括的に分析。政権復帰後の自民党の特異な強さと脆さを徹底的に明らかにする。

官邸に権力が集中した「一強」政治ゆえの驕り、忖度官僚の出現、進む国会軽視…。平成期の政治改革は当初期待された効果を上げず、権力間のバランスが崩れて、副作用ばかりが目につくようになった。なぜ政治の劣化を招いたのか。ファクトにもとづいて検証、その原因を探り、令和の時代にふさわしい新しい政治改革を提言する。