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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【メモ】菅義偉は、いかに岸田文雄が嫌いであるか、に関する資料

菅義偉総理の栄光と挫折を描いた「孤独の宰相」の著者は日本テレビ政治部の柳沢高志記者である。

改革を目指した「政界一の喧嘩屋」はなぜ総理の座を追われたのか――。
安倍・麻生との確執から、河野・小泉との本当の関係まで、
担当記者だからこそ書ける菅義偉の実像。

「歴代総理の中で、菅ほど、その実像が伝わらなかった宰相はいなかったかもしれない。一体、どこで何を誤ったのか。この6年あまり、担当記者として菅の息づかいまでを間近で感じながら取材を続けてきた私だからこそ、その真実を探し出せるのではないかと考えたのが、この本を執筆した理由の一つである」(「はじめに」より)


この著者、年齢こそ若いが、記者としてはかなり古いタイプ……渡辺恒雄や島圭次、といった昭和を彩る…いや彩ってるんだか汚してるんだか知らないけど(笑)、政治部記者なんだが取材対象と密着し、時にはその政治家を応援したり政治的なアドバイスを送ったりする、典型的な”側近記者”。
ただし最後は、その密着しての取材結果をスクープ報道、そしてまとまった著書という形でその政治家の肖像を記録に残す…(それで免罪される、という意識があるらしい。ナベツネなんかも常々、こういう主張を公言していた)

そんなタイプの記者である。そして「始末に困る」と言うと変だけど…こういう人たちは確かにどこかで政治とジャーナリズムを歪めるが、しかし実際に最後に残した密着”取材”??の記録は貴重な歴史的証言になることも少なくないし、スクープは世を動かすこともある。

十何年前になるか、まだ朝日新聞の「論座」が紙で出版されていた頃に「ナベツネ特集」をしたのだが、立場的に対局に立つような朝日新聞から見ても「ナベツネの言う事やることは問題だが・・・・・うーん、彼を全否定するわけじゃないんだが・・・」みたいな歯切れの悪い論調になっていた。

まあ、当然ながら朝日新聞朝日新聞で、こういう感じの「有力政治家の側近記者」はふつうにいる。その政治家の出世に合わせて、社内の立場も強くなる・・・・・そうな。



ま、とにかくそんな側近記者が見つめた、菅義偉が最強官房長官との異名を受け、その上で安倍晋三首相の退陣を受けて自ら後継候補に名乗りを上げ 、日本の頂点に一度は上り詰めながらもあっさりたった1年でその地位を追われるまでを描いた本なわけです。

自ら、菅との関係が特別なものになったのは2015年10月以降と言っているから、そこから退陣…2021年までの期間となる。



いくつか紹介したい内容はあるけれど、まず最初に資料、一覧として
「いかに菅義偉は、岸田文雄が嫌いであるか」について、メモしておきたい(笑)
いや、ほんとにたくさんあるんだよ!!

「岸田さんに驚いたのだけど、 BS フジの番組で「総理になって何をやりたいか」と聞かれて「人事です」と答えたんだよ。 その番組では他にも「役人を大事にする」とか言っていたでしょ。そんなのは当たり前の事なんだから。だけど、役人が方向性を間違ったら、それを正すのが政治なんだから。何もやらない、と言ってることに等しいよね」




「いま、日本に改革をやらないような人を総理にする余裕はないよ。やるべきことは分かっているんだ。社会保障でも何でもやるかやらないかなんだ」




Q:石破さんも良い総理になる可能性はある?
「選挙用でしょ。岸田さんよりは遥かに選挙は強いでしょ。答弁もきちんとできるし」




Q:岸田さんは今回の件で( 給付金の金額を巡る迷走)評判を落としましたね
「岸田さんが総理になったら官僚主導の政権になってしまう…岸田さんは党のガス抜きをできなかった。党にとっては政府に押し付けられた感じになってしまった」

「(テーブルを拳で強く叩いて)「俺だって頭に来たんだ。みんな頭にきたんだ。ああいう決め方をしたことに。「私と総理の二人で決めました」なんて、おかしいだろ」




「岸田さんでは党内を抑えるのは難しいですよ。二階幹事長は…官邸には何も注文をつけてきたことはないですよね。官邸が党対策をやらなければいけなくなったら、大変ですよ」(安倍首相に)




「戦わない政治家だ」




「このまま私が出なければ、岸田さんが総理になる可能性が高い。それでは国のためにはならない」




安倍総理も岸田さんではダメだと思い始めている」


ほー-ん。