広島市内の図書館が話題になっている。
www.chugoku-np.co.jp
そういえば赤木かん子氏のこと、以前ブログで紹介してる。ふつうに優れた書評家として、氏の推薦する本をまた聞き的に紹介した記事だった。
m-dojo.hatenadiary.com
で、今回の事件。
蔵書の廃棄処分だけでなく、「代わりに入れたのが関係者の本だった」という点で「船橋図書館焚書事件」を思い出す人が多いらしく、例によって過去記事にアクセスが増え、そこから遡って事件を知った。
実は、いま当方の関連記事で読まれているのは「その焚書事件も大変に重要な問題だけど、その事件を受けて組まれた、ある専門誌の座談会記事にすごいことがかかれていた」、という話である。この機会に再紹介したい。
片方の記事を全文再録する。
昨今の問題に関連して、過去記事から発掘・再放送。
えーっとね、4年前に見つけてブログで紹介した話なんですけどね。
とある図書館情報雑誌に、こういう記事が載った。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023022305961https://www.pot.co.jp/img/zu_bon/zu_11/zu11_090-127.pdf
この『ず・ぼん』(ポット出版)という雑誌は、
「富山県立近代美術館、図書館事件をきっかけに創刊した本だ」と語っている。ある意味タイムリー。上記リンク記事は、自分たちも取り上げることが無かった「船橋図書館焚書事件」をいよいよ語ろうと同誌が力を入れて特集した座談会なのだが、ある意味力が入り過ぎて、現役の図書館の中の人に座談会をしたら、なんかぽろりぽろりと、いろんな情報が出ていて……
…特に共産党系は七〇年代 から八〇年代にかけて解放同盟の料弾もあったりして、いじめ られてる。いじめられるという か......。
沢辺・ターゲットにされている。
東條、そうそう。それで解放同盟は図書館に対して、この本は入れるなとかいう要するにチェックした時期があった。または図書館が過剰反応したとか。それに対して共産党系は絶対そうじゃないんだよというふ うにキャンペーンをはっている わけよ。創価学会もそうですよ ね。そんな中でも。上に政策有れば、下に対策有り。
東條●こちらを三つ入れたら、 あちらを一つくらい入れておいたほうがいいかなみたいな。昔で言えば、解放同盟と全解連(全 国部落解放運動連合会)の本を 同じぐらい入れておく。 バラン ス感覚です。
沢辺●三対三で解放同盟のほう がいいなと思ったら、三対三で三を解放同盟にするとかはやる?
東條● 解放同盟のほうが出版点 数が多いから仕方がないじゃない
強調してことわっておくと、話者は「70~80年代ごろの話」と書いている。
のブログ記事では4年前に紹介した話だけど再度。ちなみに「ず・ぼん」はほかの記事でもpdfで公開しているものも多い。
www.pot.co.jpただ最初に紹介した記事、一応単純にネットに載ってると安心せず、ローカル保存しておいた方がいいんじゃないかなあ…とも思います