週刊文春2023年1月26日号、町山智浩氏の「言霊USA」より。
アイダホキラーと呼ばれた、一度に4人を殺した殺人の容疑者が逮捕されたのだが、携帯電話のGPSや監視カメラから容疑者が浮上。
だが決め手がなく、本人に犯罪歴も無いのでDNA鑑定もできない……ので、アイダホの警察はペンシルバニア警察に依頼し、彼の「父親」の実家のゴミを回収。
現場の犯人の遺留物から得ていたDNAは、その息子に間違いないとして、逮捕したんだとか。
その背景説明で、こういう話を紹介している。
1974-1986年に13人を殺した「ゴールデン・ステート・キラー」が、このDNA家系図を辿った上で、当時その家系図に連なる人物で、犯行現場にいた人物…という形で容疑者を浮上させ、半世紀前近い殺人事件の犯人を逮捕した!!のだそうだ。
アメリカでできることは、当然日本でもやろうと思えばできるだろう。
多くの未解決事件が、これでわかるのではないか???
……ただ、それ…家系図と組み合わせて、それをたどるDNA捜査、「やっていい」ってことでいいすかね?
ちなみに、町山氏はGPSや監視カメラ、DNA家系図などで犯人を見つける手法を「怖い」と思いつつ、宮台真司襲撃事件の未解決を引き合いに「日本は遅れている」と断じている。
その揺れ動く、一見矛盾したような心情はわからないではない。
自分が過去に書いた記事とも一致しているのは「監視カメラやGPSなどをもっともっと活用すれば見つかるんじゃないか?」という疑問があることだ。
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ただ、町山氏が「日本って、アメリカよりかなり遅れているみたいね」と書いたのを、自分はこう表現した、という違いにすぎない。
「まだ日本はそれほどの「監視国家」ではないようだ」
おそらく、同じ意味であろう。