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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「軍靴のバルツァー」無料公開回で『気球が戦場に登場した時代』が描かれています

ひとつ前の記事の流れで、あらためて「くらげバンチ」を見て、軍靴のバルツァーも覗いてみた
(基本、紙の既刊本持ってるから普段は覗かないのです)

そしたら「気球」が登場する回だったんですよ

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軍靴のバルツァーで気球が登場するエピソード。それは軍事革命だった

気球は平賀源内の時代にはすでにあったはず(モンゴルフィエ兄弟でしたねえ。内山先生の「コロ助の科学質問箱」だったか「できるできないのひみつ」…だったかにその漫画がのってましたよ)

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風雲児たち 6巻の気球と、「日本SF精神史」での気球の話

だけど、軍事に本格的に使われたのはいつごろからだろうな。
(※ウィキペディア「気球」に年表あった。フランス革命の時からだそうだ)

ただ、本格化したのはおそらく南北戦争のころだったと思う。
ja.wikipedia.org



ぶっちゃけ南北戦争でライフル銃、機関銃、電信、鉄道の軍輸送、鉄条網、そして気球・・・・・・などが出てきて、戦場がおおきく変わった。
幕末漫画「MUJIN」でも語られたとおりだ。

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MUJIN」で語られた幕末(南北戦争前後)の銃の進歩

革命とか進歩と言うには、あまりにも恐ろしい何かではあるが…その巨大な新興国は、そのまま巨大実験場だった。
昨年、同作品で「機関銃と鉄条網」を紹介したばかりだったな。
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その流れで普仏戦争も行われ、その時代が「バルツァー」のモデルになっているはずです。(舞台自体は架空の国家である)

だから気球という、初めて「空を制した」ものが、どう軍事的な意味を持つのか、という点では非常に重要、だと思います。

空を飛ぶという人物の夢を、即座にこのように扱うというところが…21世紀の空爆の風景とからんで、苦い思いをするところも含めて……興味ある人はご一読を。