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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

南北戦争で活躍した「最強装甲軍艦」の話(小川寛大氏)〜本日会報を頒布中とか(コミケで)

そうか、本日開催されているのだっけ。





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南北戦争当時の「最強装甲軍艦」









小川寛大氏は確か、「気球とかガトリング銃が南北戦争で「画期的な技術」として戦場を席捲したというのは幻想」と、ロマン過剰の評価を戒めていた人だが、その人がこの装甲船を「当時の常識を吹き飛ばす」者として書いているのは、逆に重要。

そういえば南北戦争では「電信で、最前線と後方の意思決定機関が意思疎通できる時代の戦争」の幕開けでもあり(だよね?)、やはりどうにも、最新技術と旧技術の端境期、という意義は大きいようで…前にも書いたけど、そこにある意味で焦点を当てているのが「軍靴のバルツァー」で、気球や機関銃や「元込めライフルvs先込めマスケット」「騎兵の時代は終わりだ」などが描かれている。


軍靴のバルツァー 1 (BUNCH COMICS)

軍靴のバルツァー 1 (BUNCH COMICS)

軍靴のバルツァー 12 (BUNCH COMICS)

軍靴のバルツァー 12 (BUNCH COMICS)




しかし、こんなエピソードもあったんだね。「回転砲塔は町の発明家の考案」か。この技術を特許として、巨万の富を得て幸せな人生を送ったのだろうか。それともこの回転砲塔が結果的に奪った人命を数えて、眠れぬ夜を過ごしたりもしたのだろうか。

「チーズ箱」と呼ばれた回転砲塔です。今の軍艦では当たり前ですが、ティンビーという町の発明家が考案した世界初のもので、これで舷側にハリネズミのように大砲を突き出す戦列艦は完全に歴史の遺物と化します。


この会報、以前いただいた「世界を荒らしまわって孤軍奮闘した南軍の軍艦」の話が面白くて、あとで紹介しようと思ってそのままなんだよな…いつかやらねば。
過去に三回、このいただいた会報の内容を紹介したことがあります

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