お笑い志望女の子二人の貧乏生活を描く、福井セイ「かけあうつきひ」スタート


福井セイ@かけあうつきひ
福井セイ先生 新連載[かけあうつきひ]開幕!!
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) 2021年5月11日
芸人を目指し上京した親友の陽と月。六畳一間の同居生活も、残り300円の食費も、2人だから笑いに変わる…はず!
大きな夢へのささやかな日常譚、開幕です‼︎#福井セイ #かけあうつきひhttps://t.co/PGE7IER3ZZ pic.twitter.com/YIaFrQvpaf
【告知】本日発売の少年サンデーから「かけあうつきひ」という漫画を連載します!内容は、一人前の漫才師を目指す女子コンビの同居コメディです!こちらのサイトでも今すぐ読めるのでぜひぜひ読んでみてくださいm(_ _)m https://t.co/mA6dvjUhNM
— 福井セイ@かけあうつきひ (@fukuisei) 2021年5月12日
『ゆこさえ戦えば』を最近まで連載していた福井先生が、上記のようなテーマの新連載を少年サンデーで始めた。
前作「ゆこさえ戦えば」についてはこの紹介を読んでほしい。
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お笑いでも漫画でも音楽でもいいけど、そういう夢と共に過ごす貧乏生活なら、ある種の笑いや余裕と共に受け入れることができるので、福井氏のテイストには合っている感もある。ただお笑い漫画のそれなりの難しさとしては「劇中に登場するお笑いが、一定のクオリティを持たなければいけない」という部分があって、ここは「べしゃり暮らし」などでも苦労したところ。ただ第一話を読んだ限りではその辺もなかなかの出来ではないかと思いました。ここに貧乏ネタがうまくミックスできれば、なかなか侮れない作品になるのではないでしょうか。
第一話が無料公開中です。
新連載[かけあうつきひ]第1話を公開!!#かけあうつきひhttps://t.co/PGE7IER3ZZ pic.twitter.com/E6XIAihIIE
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) 2021年5月18日
websunday.net
「らーめん再遊記」で(マイナーな)プロレスネタがまたも登場する

今物語の中では主人公と、そしてかつて業界でしのぎを削った元名人とでも言うべき人間が、ローカルなイベントで”対決”するという展開になっているのだが,その二人が自分たちをマイナーな国際プロレスや,パイオニア戦志に例えているのがここ2、3回の小ネタ。いや面白いけどさ、俺とか以外の、ビッグコミック一般読者のどれぐらいに伝わるの(笑)。これ単純に書いてる人が好きだからねじこんだ無理やりギャグだよな。
「ラーメンハゲ」芹沢達也人気でビッグコミックスペリオールの中核をなす「らーめん再遊記」でなぜか国際プロレス話(笑)全く似てないマイティ井上はともかくwブラック・ロッキード(https://t.co/hpjXqdcavz)て…(^^;)。そういえば同時期新日にもタワーリング・インフェルノなんてレスラーがwww(^^; pic.twitter.com/Y8L5GhNjP7
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2021年4月24日
らーめん再遊記の芹沢さん
— 下田 祐、(YU SHIMODA) (@Yu_Shimoda) 2021年4月26日
だんだんキャラが壊れてプロレスマニアに突っ走っている#らーめん芹沢の名言 https://t.co/aq6LfZNXVG pic.twitter.com/Od7wl9WoVc
この前のこの記事参照。このときはまだまだ一般性があったよ(笑)
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「絶対可憐チルドレン」で『最終決戦ではオールスターが集まり、ちょっとだけでも見せ場を作る』という、王道の最終回仕草をやってる

一昔前はこういうのが王道だった気がするなあーーーー。いや本当にそういう例がどれだけあるかと言うと思いつくようで思いつかないんだけれど、
・最終回ちかくで最強の敵と戦う
・これまでゲストなどで登場した人物が集まったり、世界各国に散らばってる様子が描かれる。
・最強の敵と戦うために各々が、その個性を発揮する
というのやられると、いかにも締めくくりなんだなぁという非常にエモーショナルな気分にさせられます。椎名高志は「GS美神 極楽大作戦」でも律儀にこれをやっていて、パロディだいすきっこが思うがままにパロディーの道を進んでいるとそこは「王道」だったというのはよくあることですな。
サンデーでは絶チルと同時に何作かクライマックスに突入している。「まとめて終わるみたいに見えるとアレだし、なんならウチは少し延長しても・・」と思ったが、ずいぶん前から仕込んでた段取りだしちょっと無理。たぶん何かが切り替わる時期なのだろう。
— 椎名高志@絶対可憐チルドレン62巻7/16解禁 (@Takashi_Shiina) 2021年5月21日
ホントお互いまったく自分の意志で決めたのにほぼ同時なんで、こういうのシンクロニシティって言うんちゃうか。
— 椎名高志@絶対可憐チルドレン62巻7/16解禁 (@Takashi_Shiina) 2021年5月21日
…チルドレンは常に「未来へ」「人生の次のステージへ」って進む、その途中にいるキャラクターです。だからあの子たちだけの物語であるなら、どこで終わっても「明日に向かってさあ行こう!」でいけます。人生にはいろんなことがありますが、あいつらならまあなんとか元気にやってくと思うんで。
しかしそこに影を落とし続けているのが兵部の過去です。「乗り越えられない試練もある」というサンプルが彼で、チルドレンが同じように挫折することがこの物語のバッド・エンド。これがあるから物語は続けられたわけですが、大学生編を描くつもりはないので、きちんと完結するにはこれをなんとかしないと…(略)
http://cnanews.asablo.jp/blog/2021/05/19/9379188
篠原健太「ウィッチウォッチ」登場してきた「天狗キャラ」が、鬼のヒーローのライバルではなく、側面支援の友人に収まる

作劇論としてなかなか興味深かった。
当初の登場の回からすると、 鬼のヒーローである モイちゃんと、例えば「うる星やつら」で言えば面堂終太郎のような、恋愛の場面で主人公を巡り張り合って、なんだかんだと突っかかっていくようなタイプの方が、お話が作りやすい気もするのだが、そっちではなくあっさりと仲良くなって、主人公二人の恋愛も後押しする(ただしそれが逆効果になる可能性も高い)ような展開になっていった。
これは以前書いた「同じ男の子が好きな女の子たちが、かえって仲良くなる」というパターンの方が最近目に付くのとひょっとしたら同じなのかもしれないな、と思ったがそういうことなのかどうかちょっと分からない。ただ篠原健太はその辺のことにはこだわりがあってスケットダンスの時も編集者から「このグループには敵が必要なんじゃないか?」と強くしたされても頑として拒否したと言う話があった。
あと展開が早いというか、「このネタ引っ張ると思ったら引っ張らなかったな」というのが多い。主人公が魔法が使えること、それを助ける男の子は鬼の使い魔であること…の秘密がばれるばれないをネタにするのかと思ったらこれもあっさりオープンリー・ウィッチになったし。担任教師の漫画ガチオタも、少なくとも生徒の一人には簡単にばれてしまったし。
そういう時代なんだろうな。
「るろうに剣心」の和月伸宏、栄えある「下書き原稿掲載クラブ」に入会(笑)!

下書き原稿掲載クラブとは、…以下のリンクをご参考ください
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ここに書いたように「下書き原稿でもいいから掲載してください!」と編集部が判断する、 ということだから人気と実力を兼ね備えた証明にほかならないんです。責任感はともかく(笑)
いや実際大物ばかりが入会して、こっちが引くわ。名球会かよ。
追記 5月末には、この若き大物も・・・・・・
今週のジャンプで呪術廻戦が一部下書き掲載
— きみしー (@kimishi_1020) 2021年5月30日
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「HUNTER × HUNTER」にもこんなことがあったと話題になりトレンド入り
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「HUNTER × HUNTER」のトレンドで連載再開と勘違いした人達が騒ぐ
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「連載再開」がトレンド入りに
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イマココ pic.twitter.com/I6MxDlSMeW
島本和彦「アオイホノオ」で同時代のライバル「石渡治」との初遭遇が描かれる。この二人はその後、名勝負を展開…

初対面の時に、 石渡先生は無邪気に「島本君が描く制服は、ボタンがでかいよね!」と指摘。これこそ手塚石森から続くデフォルメの王道・スタンダードであり、そう描かない他の漫画家はわかってないなぁ!と思っていた島本はその指摘に衝撃を受けた…のだそうだ。
この辺って実は漫画史的にも重要な気がするんだが、その辺は詳しい人(夏目房之介氏など)に任せる。
そしてこの二人はその後、非常に良いライバルになり、紙面でしのぎを削った。
どんな風にしのぎを削ったかというと島本氏が
「見開きを多用する石渡さんもやってない、2ページ連続見開きを達成しました!」
「なにっ!それならこっちは3ページ連続だ!しかも絵じゃなくて台詞だけで見開きにしてやる!!」
・・・・・そんなことをやってたら編集者が「てめえら手抜きじゃねえか!」「このページは原稿料払わねえからな!」と怒ったそうな(笑)
……で、このサンデーの伝統?がこの前復活し「古見さんはコミュ症です」で、また凄い見開き連続が展開されましてね……まあこれは物語上必要だということになるのかもしれないけど、俺はこの「島本vs石渡戦争」を思い出して笑っちゃったという話です。
