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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「儒教は宗教か裁判」24日に最高裁判決。塚田穂高氏が連続ツイート書いてる

一昨年、話題になって、ここでも紹介した、ちょっと面白い裁判がある。
m-dojo.hatenadiary.com

これが、最高裁判決が間もなく、24日に出る予定なんだそうだ

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諸星大二郎孔子暗黒伝」より「天 我を滅ぼせり」



読売新聞が、実に気合の入った事前記事を出したそうな。

www.yomiuri.co.jp
琉球王国を支えた「久米三十六姓」の末裔まつえいでつくる一般社団法人「久米崇聖そうせい会」が公園用地の利用を申請すると、市は使用料を全額免除した。久米三十六姓が17世紀に建てた前身の廟は太平洋戦争末期の沖縄戦で焼失しており、市は「再建されれば、歴史や伝統を生かした街づくりにつながる」と判断したという。

 ただ、市の会議では「宗教に限りなく近い」などとして、再建を危惧する声も上がっていた。条例では用地使用料は月額約48万円。廟が宗教施設なら、特定の宗教に対して国や自治体の便宜供与などを禁じた憲法に抵触する恐れもある。

■祭礼を重視
 その危惧は裁判で現実となった。市内の女性(92)が14年、市を相手取り、同会に使用料を請求しないことの違法確認を求めて提訴。那覇地裁福岡高裁那覇支部は18~19年、無償提供を「違憲」とする判決を出した。

 訴訟で市側は「儒教孔子の説いた倫理を体系化した学問で、政教分離の問題は生じない」などと訴えたが、地裁と高裁支部は、孔子の誕生日とされる9月28日に毎年行われている祭礼を重視した。儒教が宗教かどうかの判断は避けつつ、供物を並べて孔子の霊を迎えるという様子を踏まえ、「神格化された孔子をあがめる宗教的儀式だ」と指摘。その上で、「無償提供は宗教への援助と評価されてもやむを得ない」と判断した。

 双方の上告を受け、先月20日に最高裁の大法廷で行われた口頭弁論。原告側が「宗教的な性格が色濃い」と述べたのに対し、被告側は「地元の歴史と文化を伝える施設。観光資源としても重要だ」と反論するなど、激しい議論が交わされた。

■各地に存在
 孔子廟那覇市以外にも各地にあり、自治体が管理に関わるケースもある。日本最古の学校として知られる「足利学校」の施設は栃木県足利市の所有で、佐賀県多久市にある国の重要文化財多久聖廟」も同市の所有だ。足利学校の担当者は24日の最高裁判決について、「司法判断を注視している」と話す。


で、twitter上で見た、少し詳しめの解説がほかにある。

塚田穂高氏の連続ツイートだ。


実はちょうどいま、氏の編著をある程度読んだところだ。

徹底検証 日本の右傾化 (筑摩選書)

徹底検証 日本の右傾化 (筑摩選書)

  • 作者:塚田 穂高
  • 発売日: 2017/03/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

だが…これはあくまでも「編著」なので、氏の責任でもないのだろうけど…なんか、執筆者が「twitterでおなじみ」の方が多く、そして「やはりtwitterに置けレンゲソウ」的な文章が多かった気がします。
その結果、全体的にぼやっとした本になって、似たテーマの本としては間違いなく

こちらのほうの圧勝。まあ片方は1800円、片方は3300円だしね…(笑) でも、その価格差を考慮しても埋められないぐらい、後者のほうが勝ってた。


でも、氏が担当してた章自体は、上の本でも紹介した連続ツイートと同様に優れていたのだから、編著のまとめ的なお仕事が苦手だったのだろう。


本題に戻って…。

孔子を祀るようなものも含めて、文化習俗的な意味合いがあるものは(近年、人工的に復活した、みたいなものも含めて)広く公が補助していっていいと思うのだが、裁判で詰めていくと、まあ違憲という判決がでても、憲法の文面上からはおかしくない。


それにしても、儒教は宗教なのか、否か。
裁判官「ごとき」が、そもそも決められるかどうか、ではある話だけど、裁判官が結局決めなきゃいけないスキームに追い込まれているから、この浮世は面白い。
そして、この裁判がそんな面も含めて問われている、という点では…話が進むにつれて「サンタクロースは実在するのか」を、裁判官が判断を下さなければならない羽目に陥った「34丁目の奇跡」を、ちょっと思い出したのでした。

三十四丁目の奇跡(日本語吹替版)

三十四丁目の奇跡(日本語吹替版)

  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: Prime Video