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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「魂を売る(自分の好みを捨て,一般受けする作品を作る)にも才能が要るよ」はけだし名言ですな


まとめ

togetter.com


んで、このツイートをリツイートしたあと、自分の思い出話…。
こういう二択を編集者から提示された、ということを回想した人がいる。

それが田丸浩史氏だった、って。というか田丸漫画が柱の雑誌ってどんなだよ。鬼殺隊だったら何柱だ。


ちなみに、スマホアプリと電子書籍化で「どの雑誌に載っているか」とか「ひとつの雑誌の中での”柱”や”好き勝手”枠」という形状が、どれだけ続くかは非常に心もとない。これは2013年のツイートだよ。



そして、このまとめと繋がって連想した。

togetter.com

『グローバルスタンダードとは「誰も傷つけてはならないので、できるだけ全人類に向けるために自分のコンテンツを去勢する」って事だ。』
『中国の検閲機関の人達も含めて皆を喜ばせるつもりなら』


「魂を売る」ということをかなり戯画化というか誇張して描いた話が、漫画「編集王」で何度か登場している。

ひとつは、右も左もわからない新人漫画家が編集部主導の企画で描いて大人気になったが、自分の意に添わぬ作品に「もう勘弁してくろ…」と号泣する。


あと、新人がつぶれる回もあったな…

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土田世紀 編集王 優秀なエンジニア

後期には、編集者に希望や情熱を持たず、締め切り厳守で打ち合わせなどもやる気なかった編集者がふと思い立って、やはり編集主導で自由にコントロールできるような作品をイチから作ろう、という話が…

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土田世紀 編集王 明治

だが、その「楽な作品を作ろうとする行為」にめちゃ手間ひまかかっていたのは、物語の作り手の計算した逆説だったのか、計算ちがいなのか…。

編集王(1) (ビッグコミックス)

編集王(1) (ビッグコミックス)

編集王(2) (ビッグコミックス)

編集王(2) (ビッグコミックス)

編集王(9) (ビッグコミックス)

編集王(9) (ビッグコミックス)

編集王(10) (ビッグコミックス)

編集王(10) (ビッグコミックス)

編集王の、一種のアップデートという面もあった(同じスピリッツ系から出たのだもの)「重版出来!」も、あれですワ、同じく「編集者が作者に『魂』を売らせようとして、作者が(一度は)潰れていく」という話を描いてました。


そして、締めにこんな話。
m-dojo.hatenadiary.com

・・・じつウルトラの初期シリーズには、あまり和風の部屋というものが出てこない。それには理由があって、プロデューサー側から、禁じられていたのである。なぜ禁止だったかといえば、海外への輸出を考えているから、なるたけ、和風のものはさけよう、ということだったのだ。
べつだん、禁止事項ではなかったかもしれないが、関係者のあいだで、そのほかにも暗黙の了解というのはあったようである。
「おまえが全部ぶちこわしたんだ!!」
と、苦笑いされながら指摘されたこともあった。
(略)
具体的にいわれていたのは、畳の部屋は避けるというもので、なにがなんでも、ということではなかったのだ。(略)でも、わたしはなんとか、和風というか、畳の部屋を出したかったのだ。
そこで「ウルトラセブン」の際に、ダンと宇宙人の対決を、畳の部屋にしたのである。中へはいって廊下までは溝口あたりのアパートでやり、室内をセットで処理したのだ。畳の間を使ったおきて破りに、さんざん関係者からは文句をいわれたが、じつは局のプロデューサーが交替したばかりだったので、そのドサクサにまぎれてやったのである。
(後略)