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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ドラマ「重版出来!」営業話から思う「需要予測/部数決定」という”ゲームのルール”と、その大変動(電子出版)の話

twitterでつぶやいていたら予想を超えて長くなり「ならブログ記事にすりゃいいやん」とあとから気づくパターン。
適宜に捕捉し、まとめます。

gryphonjapan @gryphonjapan 1 時間1 時間前
:録画していた昨日の「重版出来!」を見ました。2回目はたんぽぽ鉄道の営業の話なんですね。作品中でも有数の話です。
あ、1巻が無料お試し版出てるな…



http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160410/p1
にも書いたけど、同じ小学館、それも広く言うと「スピリッツ」の中では、90年代に土田世紀の名作「編集王」がある。
 

gryphonjapan @gryphonjapan 58 分58 分前
:この作品には今でもバリバリのレジェンド編集者・八巻氏がかかわっていた。
マネとかじゃなくて、いまスピリッツで漫画家マンガ・編集者マンガを描くなら、この作品をいい意味で継承するのは当然で、むしろしてくれないと困る話だ。
で、編集王にも営業と編集は構造的に互いを掣肘しつつ協力しあう構造だという話、営業中心のエピソードも描かれている。「重版出来!」そのもののオリジナリティや、質の高さは当然の前提だが、その上で『編集王重版出来!』の系譜への注目はもっとされていいのでは。ヤーマキ氏とヤマウチナオコ氏という両敏腕編集者が交流や意見交換してない筈ないし。(続)
 
gryphonjapan @gryphonjapan 50 分50 分前
:というか、その結果ドラマの人気に乗って、故人であるが土田世紀氏の「編集王」がこの機会に再刊、増刷されないかな、と。部数はドラマに出てきたセリフじゃないが、「どーんと五万部」でもいいのよ(笑)? 
 
:実は編集王でも、本当の最初のエピソードに出てくるのが「漫画を連載し、単行本にする。…それが品切れで何万部も重版されるか、何千部でも返品となるか、それは出版社にとっては賭けなんだ」という話(だから今はつまらない大御所でも、安定した固定客がいれば優遇するんだ、というネガティブな例として出てくるのだが)
 
gryphonjapan @gryphonjapan 40 分40 分前
:株でも本の部数でもそうだろうけど、未来を予測できないことがまず前提であって、それが完璧に予想できたら「ゲームのルール」自体が変わる。そこで、タカラの切れ者社員だった田中圭一氏=はぁとふる売国奴 (@keiichisennsei) の「とある作品を」思い出すのですが…あ、いつか紹介しようと思っていたらネットに再掲載されているという、うれしい話。
昨日の「重版出来!」ドラマに関連して紹介したいのが、田中圭一氏@keiichisennsei の「サラリーマン田中K一がいく!」、。
サラリーマン田中K一がゆく! (単行本コミックス)

サラリーマン田中K一がゆく! (単行本コミックス)

ネット上でいうと
特にこの回です。

サラリーマン田中K一がゆく!第4話「静かなるセールスマン」/田中圭一 http://am-our.com/sex/284/11893/

gryphonjapan @gryphonjapan 32 分32 分前
:どこまでモデルが事実かはわからない。
「高度に発展した天才は、魔法やSFと見分けがつかない」で、敢えてこういう大天才を設定して、話の構造を明確にしたのかもだが…「いつから売れる」「何個売れる」と完璧に近い予想ができれば、それだけでビジネスでは無敵だ。

 
というか…出版業界では「ベストセラー倒産」という言葉があるそうで、100万部売れてもそれを120万部刷ってしまったら、へたな会社ならアウト。部数5000部でも「4800部売れるな」と見越してそれを売れたら大儲けだ。
山本書店の社長でもあった山本七平の回想だが、売れてるときは取次、問屋から「貴方はこの本の需要に応える社会的義務がある!」とか無責任に言ってくるそうだ(笑)。山本は元々依頼していた印刷会社や製本会社の生産能力が低く、その付き合いを変えることもなく、途中で面倒になって文庫権も譲り、結果的にベストセラーを「売り切った」そうな。
 
gryphonjapan @gryphonjapan 22 分22 分前
:ま、ことほど左様に「需要を予測できる」能力が高ければ商売はチート。
多くの人がビッグデータに興味があるのも、これへの期待が高いからだろうな。
だけど結局商売、特に出版が水物なのは、これがわからないという大前提の統一ルールで皆がやってるからだよね。しかし…そこで、今後ドラマでは触れられるのかな?
「電子出版」が『もし主流になったら』『出版のほとんどを占めたら』というIFで言うと…それがもたらす大きな変革のひとつがある意味で、昨日の「重版出来!」ドラマの大きな見せ場だった「部数会議」そのものがなくなる、ちゅうことだ。



 
gryphonjapan @gryphonjapan 16 分16 分前
:「この作品はどれぐらいの部数がはけるか?」という葛藤やスリルはなくなる。
「部数が少なきゃ平積みもできない!宣伝のためにも部数が必要なんです」「倉庫代だってただじゃないよ?」とかいう前回のドラマの見せ場なくなる。
100万部の本はそのまま100万部ダウンロードされ、…それはそれでいいんだが、それより大切なのは「5千部しか売れない本」も5千部ダウンロードされる。で、それはそれ。他のコストも色々あるでしょうけど、3万部刷ったのに5千部しか売れなかったー、大赤字だー、な『大マイナス』も5千部の本からなくなる。ロングテールなんちゃらか。

gryphonjapan @gryphonjapan 10 分10 分前
:在庫で倉庫がパンパンもなければ、在庫切れで大慌てもない世界。

意外と伸び白がある!?在庫の概念がない、Kindle電子書籍のススメ - あんこぱんのつぶやき http://www.ankopan.com/entry/2015/07/18/000000#Pis3iXh.twitter_responsive

まさに「ゲームのルール」が変わることでもある。
こう書いている当人はまだキンドルもなく、部屋を占める紙の本が絶望的な状態になっている旧世代なのだが、それでも(昨日の「重版出来!」ドラマで描かれた「この本、何部刷るんだ?」「ほんとに売れるのか?返品で在庫の山にならないか?」という出版の最重要部分が、電子書籍の浸透具合によっては変わるだろう、ということはわかる。
それが何をもたらすかはわからない。興味を持って眺めてるだけだ。


gryphonjapan @gryphonjapan 50 秒50 秒前
重版出来!には編集王の時代には当然なかった、この電子書籍の話題のほか、ドラマ化されるかはわからないけど、「WEB漫画」に関する話も登場する。(画像参照)
これについては違和感も含めて、いつか感想を書きたい。(了)