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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

石破茂のこれから。決して首相の目が消えた訳ではない、と思う。では応援団は…

石破茂が総裁選に出馬し3位という結果になったが、特にそれが悲観すべき状態にあるとは思わない。むしろ構造的に、将来の総理総裁を狙うという点では最も有利とは言わないが、非常に悪くないポジションに立っていると思うのですが…

なんだこの画像。
閑話休題
話は簡単で、田中角栄が金脈問題で退陣した後に三木武夫が総理大臣になった、あの時の展開がありえるだろう、ということです。
もう一つ似た話としては、 第1次安倍政権がこけた時に、路線の継承的なイメージのあった麻生太郎ではなく、より安倍政権に批判的なイメージを持たれていた福田康夫に票が集まり、次の総理を射止めたと言う流れです。

今回は少なくとも世論調査を見る限り、病気への同情も含めて、安倍政権を総括したトータルとしての評価が高い(急に高くなった)のを受けて、総裁選が行われたのだから「安倍路線の継承」をうたった候補が有利に試合を進めるのは、これは仕方がないことである。

ただそれが長期的にうまくいくかどうかは全く未知数で、特に補佐役として地味なイメージを持たれている菅義偉政権は、上手くいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。

でうまく行かなかった場合は… 永田町の単純な足し算引き算では例えば岸田文雄に負けるかもしれないが、 「安倍後継の菅政権のイメージが悪くなりすぎた、そこから遠いイメージの政権にしなければ!」という風に永田町が浮き足立てば、かえって今自民党の主流派から冷や飯を食わされている、遠い存在であればあるほどチャンスが出てくる。
三木武夫がそうだったように、である。

まあこれは役が揃わない麻雀牌を集めて、 逆に国士無双を狙うような…あるいは大富豪で一番弱い3を4枚集めて「革命」をやるような手法だから、 それをやらないで済むならやらないでこしたことはない。

ただいまの状況を考えれば、今回は票の貸し借りなどもあって「3位に沈んだ」という石破グループの状況は、かえってそれを狙えるのではないか。


これは自民党の立場から見てもいいことで、20人程度の グループが非主流派として冷や飯を食いつつ、いざという時はそれが「脱出救命ボート」になる。 安倍政権がとりあえず評価されているなら安倍継承でやっていく。それが駄目になったら、「反安倍」で一回局面の チェンジができる。

実は思い出したのが「徳川幕府水戸藩尊王攘夷なのは『いざ朝廷と幕府が手切れをする時水戸藩だけは天皇家にお味方する。そうすれば徳川はなんとか生き残れる』という深謀遠慮」という話だったんですね。
まあそれに近いと言うか。
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「石破を応援してた」人は、石破派の議員をまずは次の衆院選で応援すればいい。

簡単なことだわ。
全体として―つまり他の選挙区では自民党を徹底的に叩いて、 勢力をそいでいけばいい。しかしその中で 今回石破を応援した憂国の志士達が、堂々選曲を勝ち抜いて、それも票を増やして圧勝すれば、石破の発言力は高まるであろう。その結果、先ほどのような力学が働いて石破が新しい首相になる目も出てこようというものだ

ただ、これまでもこれからも「石破応援団は結局野党支持者、反自民党の人間ばっかり。アベへの当てつけで「石破さん頑張って」と言ってるだけで、仮に石破が総裁になったって、そいつらは結局野党に票を入れるから意味がない」 と言われ続けてきた。

それは心外だという人は、来る衆院選で「自民党」を支持するしないに関わらず、石破さんの派閥の人を熱心に応援(=投票、献金、ボランティアを問わず)する、というのはいかがでしょう。むしろ「野党支持者だけれども、1年以内にある衆院選では、石破グループに投票するぞ!」とぐらいまであってもいい……かな???

以下の選挙区だそうです

石破茂(11回、鳥取1区)
山本有二(10回、比例四国)
鴨下一郎(9回、東京13区)
伊藤達也(8回、東京22区)
田村憲久(8回、三重1区)
後藤田正純(7回、徳島1区)
古川禎久(6回、宮崎3区)
赤沢亮正(5回、鳥取2区
平将明(5回、東京4区
齋藤健(4回、千葉7区)
門山宏哲(3回、千葉1区)
神山佐市(3回、埼玉7区)
田所嘉徳(3回、茨城1区)
冨樫博之(3回、秋田1区)
福山守(3回、比例四国)
八木哲也(3回、比例東海)
山下貴司(3回、岡山2区)

実はこの手は、2017年に岸田派の決起を期待する人の案をアレンジした。
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じゃあ有効な手法じゃないんじゃないか? ・・・・・そうかもなあ(笑)

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