こんど、こんな本が出るそうなのですよ
寄稿者のひとりDr.ナ… じゃないや、cdb氏が、堂々twitter・ブログのアカウント名のままで寄稿している。
氏が、こういう感想を書いている。
はい。
ごらん頂きますとわかりますとおり、執筆陣の中であからさまに浮いていますね。
他は問題ない。他誌では「女性の執筆者が少ない」と非難を受けたムックもありましたが、上野千鶴子先生はじめ半数近く女性でジェンダーバランスもよい。
しかしどうでしょう、1人だけおかしな執筆者がいますね。ものすごく分かりやすい間違い探しです。1人だけ名前がアルファベットですしね。おかしいだろうどう考えても。
おそらくジェンダーバランスに配慮した勢いで「あれっ、そう言えば執筆者に高卒が少ないな」「執筆陣に若手女優マニアが入ってないのは宗教的バランスを欠くのではないか」というような過剰な配慮が働いたのかもしれません。
(後略)
そう、そこ。
ムックとか
アンソロジーとかあるやろ?
著者をカウントするやろ?
男性、女性、その他の性(※最後のも付け加えるのが、進歩的なんです)で分類するやろ?
その比率が、たとえば支配的マジョリティたる男性に偏ってたとするやろ?
こん棒、ブーンや。
さあ、…冒頭の本はそこにもある通り、完全なフィフティ・フィフティではないけど、十分にバランスが取れてるようでセーフ、OK、ぐぬぬ。
>『他誌では「女性の執筆者が少ない」と非難を受けたムックもありましたが、』
他社のコロナ関連ムックでは、執筆者が男性陣に偏り過ぎて女性が少なく、ジェンダーギャップ批判も上がりました。それに比べ見てくださいこの執筆陣!上野千鶴子先生、雨宮処凛氏、斉藤美奈子氏、望月記者、安田菜津記氏など女性執筆者を多数起用。約1名高卒ツイッタラーまで入れ多様性に溢れています https://t.co/CTLVyNKQbh
— CDB (@C4Dbeginner) 2020年9月13日
これ、どこかでその騒動見たんだよなー。何のムックだったかな……。
あ、答えは分かった。
論集『コロナ後の世界――いま、この地点から考える』のカバーとオビです! 見本は、来週半ばに出来る予定です。12人の方たちにご寄稿いただきました。全328頁、1500円です。 pic.twitter.com/jf6PjdeIqt
— 筑摩書房 編集部・企画部 (@ChikumaHenshubu) 2020年8月21日
宇野重規さん、大澤真幸さん、小野昌弘さん、神里達博さん、小泉義之さん、斎藤環さん、鈴木晃仁さん、柴田悠さん、中島隆博さん、中島岳志さん、松尾匡さん、宮台真司さんという執筆陣です(50音順)。
— 筑摩書房 編集部・企画部 (@ChikumaHenshubu) 2020年8月21日
女性が「ただの一人も」いないコロナ後の世界。
— 渡邉葉 (@YoWatShiinaEsq) 2020年8月22日
そんな気持ち悪い世界読みたくありませんね😂
https://t.co/yLUw8au1gh
— ツムキウム (@tumukium) 2020年8月22日
こちらもびっくりでした。気づいてなさそうで… pic.twitter.com/AgjmKcRW0d
コロナ後の世界も日本では「女性禁制」なのか。息苦しい。このテーマで12名の執筆者が全員男性なのは、あまりにも偏っている。コロナ危機は男女共に苦しみ闘っているのではないのか。編集部、何らかのコメントを出すべき。 https://t.co/9ll6tId80i
— Atsuko TAMADA (@atsukotamada) 2020年8月22日
でも、まだまだある!!
片っ端から、これから出る複数執筆者寄稿スタイルの本は、このこん棒持ってー。
かまえてー。
ターゲットが、こん棒振るう条件に合致したら、ブーーーーンや!!!
そ、そういえば…
カウントしてみっかなー
追記
著者について
【編者】
小熊英二(おぐま・えいじ)
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。
専攻は歴史社会学。著書に『単一民族神話の起源』、『〈日本人〉の境界』、
『〈民主〉と〈愛国〉』、『1968』(いずれも新曜社)、『社会を変えるには』、『日本社会のしくみ』(いずれも講談社現代新書)など。樋口直人(ひぐち なおと)
1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。
専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学。著書に『日本型排外主義』(名古屋大学出版会)、共著に『ネット右翼とは何か』(青弓社)、編著に『3・11後の社会運動』(筑摩書房)など。[著者]執筆順
松谷満(まつたに みつる)
1974年、福島県生まれ。中京大学現代社会学部准教授。
専攻は社会意識論、政治社会学。編著に『3・11後の社会運動』(筑摩書房)、共著に『分断社会と若者の今』(大阪大学出版会)、『日本人は右傾化したのか』(勁草書房)など。菅原琢(すがわら たく)
1976年、東京都生まれ。政治学者。
専攻は政治過程論。著書に『世論の曲解』(光文社)、共著に『徹底検証 安倍政治』(岩波書店)、『平成史【完全版】』(河出書房新社)など。林香里(はやし かおり)
1963年、名古屋市生まれ。東京大学大学院情報学環教授。
専攻はジャーナリズム・マスメディア研究。著書に『足をどかしてくれませんか』(編著、亜紀書房)、『メディア不信』(岩波新書)、『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス』(谷岡理香と共編著、大月書店)、『〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム』(岩波書店)など。田中瑛(たなか あきら)
1993年、山形県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程、日本学術振興会特別研究員(DC1)。専攻はメディア研究。論文に「公共放送における「声なき声」の包摂の葛藤」(『マス・コミュニケーション研究』95号、学文社)、「「声なき声」の表象のポリティクス」(加藤泰史・小島毅編『尊厳と社会』下巻、法政大学出版局)。津田大介(つだ だいすけ)※引用者註:あいちトリエンナーレ2019芸術監督
1973年、東京都出身。大阪経済大学情報社会学部客員教授。ジャーナリストとしてメディアやコンテンツビジネスなどを専門分野として執筆活動を行う。著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)、『ウェブで政治を動かす! 』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)など。島薗進(しまぞの すすむ)
1948年、東京都生まれ。上智大学大学院実践宗教学研究科教授。
専攻は宗教学。著書に『宗教を物語でほどく』(NHK出版新書)、『いのちを"つくって"もいいですか?』(NHK出版)、『明治大帝の誕生』(春秋社)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日選書)など。中北浩爾(なかきた こうじ)
1968年、三重県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。
専攻は日本政治外交史、現代日本政治論。著書に『現代日本の政党デモクラシー』(岩波新書)、『自民党政治の変容』(NHKブックス)、『自民党――「一強」の実像』(中公新書)、『自公政権とは何か』(ちくま新書)など。大和田悠太(おおわだ ゆうた)
1989年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程、法政大学大原社会問題研究所兼任研究員。専攻は政治学、現代日本政治論、市民社会論。砂原庸介(すなはら ようすけ)
1978年、大阪府生まれ。神戸大学大学院法学研究科教授。
専攻は行政学・地方自治。著書に『大阪』(中公新書)、『民主主義の条件』(東洋経済新報社)、『分裂と統合の日本政治』(千倉書房)、『新築がお好きですか?』(ミネルヴァ書房)など。秦正樹(はた まさき)
1988年、広島県生まれ。京都府立大学公共政策学部准教授。
専攻は政治心理学、実験政治学。論文に「争点を束ねれば「イデオロギー」になる?」『年報政治学』2020-1(共著)など。西村翼(にしむら つばさ)
1994年、広島県生まれ。神戸大学法学研究科博士後期課程。
専攻は政党政治論、議員行動論。論文に「政党の公認戦略と地元候補」『年報政治学』(近刊)など。ブフ・アレクサンダー(Bukh Alexander)
1970年、モスクワ生まれ。ヴィクトリア大学ウェリントン校(ニュージーランド)准教授。
専攻は国際関係学。著書にThese Islands are Ours: The Social Construction of Territorial Disputes in Northeast Asia (Stanford University Press)、Japan's National Identity and Foreign Policy: Russia as Japan's 'Other' (Routledge).
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小熊/英二
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。専攻は歴史社会学樋口/直人
1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
さあその人の実績や思想なんてどーでもいい。男性、女性、その他の性(これをつける我がブログの意識の高さっぷりよ…)をチェック!!
…うーん、怒りのこん棒!!
3月下旬に発表された「あいちトリエンナーレ2019」の参加ラインナップは、参加作家の男女比がほぼ同じになるということで大きな話題を呼んだ。
4月2日に東京で開催された「あいちトリエンナーレ2019」の記者会見でもこのトピックスは大きなウェイトを占め、芸術監督・津田大介の発言に注目が集まった。
「国際芸術祭参加作家のジェンダー平等は、今後美術界の国際的潮流になる」。これは記者会見で津田が力強く語った言葉だ。