南米生まれのジャガイモは、インカ帝国滅亡のころ、スペインに渡った。その後、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がった。赤道直下から北極圏まで、これほど各地で栽培されている食物もない。痩せた土地でも育ち、栄養価の高いジャガイモは「貧者のパン」として歴史の転機で大きな役割を演じた。アイルランドの大飢饉、北海道開拓、ソ連崩壊まで、ジャガイモと人々をめぐるドラマ。ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書)
- 作者: 伊藤章治
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 新書
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊藤/章治
1940年(昭和15年)、旧満州(現・中国東北部)に生まれる。1964年、名古屋大学法学部卒業。中日新聞社(東京新聞)社会部、バンコク支局、文化部勤務などを経て、1998年、編集委員兼論説委員。2001年から桜美林大学教授。専攻・環境史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
伊藤章治著『ジャガイモの世界史』の重版が決まりました。9刷になります。南米に生まれ、インカ帝国滅亡ののちはスペインに渡ったジャガイモ。それ以降、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がっていく歴史がこの本には綴られています。 pic.twitter.com/ppn5yzTU8Y
— 中公新書 (@chukoshinsho) 2017年2月16日
私が数十年の人生の中で知った数少ない真理のひとつは、「日常的に食されてる料理・農産物の歴史を描いた新書にハズレなし」ということだ。
もちろん、その「ハズレがない」中でもベストオブベストのような珠玉の傑作もある。
9刷いったこの本がどうだろうか。
また例によってtogetterまとめも作ったよー
いきおいで。
「ジャガイモの世界史」(伊藤章治、中公新書)地道に売れてまた増刷。ファンタジー警察も必読(笑)?/同じ著者はサツマイモの新書も - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1082942