この前、かいてる途中でパソコンの絶不調によりUPできなかったネタ。
「銀英伝雑談」でなんでタイタニアの話なんだ、というかもしれないが「面倒なので」、だ。
※(1)と(2)はほんとうに銀英伝の話です
銀英伝雑談(1)ラインハルト暗殺未遂の元ネタの一部は、荊軻と始皇帝ですわな - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
銀英伝雑談2 元ネタ・モデルを考察するムックがあるんだけど… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
それは
とも
かく。
タイタニアは3巻まで出てから、ひじょーーーーーーに長い中断を経て、2013年に4巻目が出る動きがあり、その後2015年に全5巻が完結した。
- 作者:田中 芳樹
- 発売日: 2017/05/16
- メディア: 文庫
- 作者:田中 芳樹
- 発売日: 2017/04/14
- メディア: 文庫
m-dojo.hatenadiary.com
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このとき、自分が作ったこち亀コラは、それなりの共感を持って受容された、とうぬぼれている(笑)。
で、ありつつもこれはツンデレで、ホンネでいえば
…憎まれ口を叩いているが、根本の話として、既刊作品の印税や映像化権などによって、どう考えても生活可能な収入を得ているだろうクリエイターが「これ以上稼ぐ必要なんかないわー。あとはあそんで暮らすわー」といってもそれはその人の才能のたまもので、本来批判される筋合いはない…というか自分がその立場ならそうなっていると思う(笑)。
と書いた通りだ。これはマジで本心。
そういうわけで、4巻5巻はすでに出ているんですよ……ただ、それを読みたいか、読むかというとね…20数年はあまりに長いブランクである。
であるので、図書館から借りているけど、いま手元にあるけど、続刊はなーーーー。
ただ、こういう時にはあるでしょ、あとがきや解説だけは読んでみるかなってのが。
そして、最終5巻、万感の思いを込めて著者が綴るは・・・・・・・・・・・・・・
……この作品を書きはじめたころ、日本はバブル経済の絶頂期でした。調子に乗った民放TVのレポーターが、わざわざニューヨークまで出かけ、マンハッタンの繁華街の舗道にチョークで一メートル四方の正方形を描いた映像を、はっきりおぼえています。レポーターは通行人を呼びとめ、「東京ではこの広さの土地が一〇〇万ドル近くするんだ」といいました。メガネをかけた老婦人が、「クレージー!」と声をあげると、レポーターは得意そうに笑っていました。それほど、当時の日本人は、能天気にうぬぼれていたのです。
ひるがえって、現在の日本はどうでしょうか。書店の平台には、『日本こそ世界一の楽園だ』『全世界がひれ伏す崇高な日本人』『何でもかんでも日本の勝ち』みたいな、日本人古来の謙譲の美徳とは無縁のタイトルが列んでいます。あいかわらず日本人はうぬぼれているのでしょうか。私にはそうは思えません。本当の自信がなく、現実の前にうろたえ、おびえているので、弱い犬のように吠えちらしているだけでしょう。
ご自慢だった国内総生産も、中国に抜かれたと思うと、あっという間に倍の差つけられてしまいましたしね。また東京新聞の報道によると、政府は、国立大学に対して、人文社会関係の学部を廃止するよう勧告しているそうです。「世界が絶賛する文化大国日本」が、まさかそんなセコくてケチくさい愚行をするとは信じられず、誤報であるよう願っております。それにしても、国立大学が所蔵している貴重な古文書や国宝級の資料を、政府はどうするつもりなんでしょうか。エンターテインメントのあとがきにしては、ヤボなことを書いてしまいました。読者の皆さんのお目汚しをしてしまい、申しわけありません。順序がくるってしまいましたが、ようやく完結した物語が、皆さんのご記憶にすこしでも残ることができたら幸いに存じます。
実はこれ、出版された2015年に書店でちょっと読んだときも、「あっ、はてなで受けそうなネタだなー」と思って(笑)、あとで紹介しようと思ってたんだ。
だがまあ、書店で買おうとは思わなかったので正確なテキストが手元になく留保。それが5年を経てノベルズから文庫になり、図書館でふつうに並んでいる状況になって、こうやって紹介している訳。
とくに内容的にも動向って話はないけど、一つ言うなら
「大国間のGNP順位が入れ替わるほどの長期間、物語の完結がずるずる引き伸ばされてた、ちゅうことじゃありませんか?」
とは思ったことでした(笑)