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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「ボレロの著作権消滅」で過去記事紹介。銀英伝は映像化の際『うっかり使っちゃった』そうで……

クラシック音楽ボレロ」の著作権が5月1日に消滅 今後、使用料は発生せず #ldnews http://news.livedoor.com/article/detail/11476144/

これにまつわる特殊事情は

ラヴェルボレロと戦時加算 http://d.hatena.ne.jp/kamezo/20160502/1462162663

で解説されていて、実に興味深い。

で、ぼくはなぜか「ボレロはクラシックとして扱われているけど、作者はけっこう近代の人なので著作権が続いている」というのを知ってました。
なぜ知っているかというと…


ここでちょっと寄り道をしましょう。

#銀英伝OVAの魅力を後世に伝える まとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/969741

あたくしはアニメそのものにはいつもながら知識が欠けているが、そこのコメント欄にこう書いた。

昔からのファンは逆に読み逃してるかもですが、原作が創元SF文庫に収録時、6巻の解説がこのアニメ化を手掛けたプロデューサーの「銀英伝アニメ創作秘話」だったんです。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080219/p3 にて、あまりに面白かったのでちょっと要約を書きました。

銀河英雄伝説」文庫6巻解説で、プロデューサーが「銀英伝をアニメ化することの苦労」を語る。 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080219/p3

銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇 (創元SF文庫)

このなかで紹介されている騒動のひとつが

作品世界に合っているし、著作権料を節約する目論見もあって、クラシックを多用した。だが、ある戦争シーンで使用した「ボレロ」が当時は?著作権が存続していることが分かって慌てた。使用はやめようかとも思ったが、もうそのリズムとテンポで作画しちゃってたので、費用を何とかひねり出した。

というものなんです。プロでもこういうことってあるんですね。
そしてそもそも、クラシック音楽の使用は「製作費(著作権料)の節約目的だった」という……(笑)
しかし、いまや逆に、「銀英伝アニメでクラシックが好きになった」という人もたくさんいるそうで、クラシック業界は足を向けて寝られませんな。



しかし、本当に創元SF文庫6巻解説の「銀英伝アニメ創作秘話」は面白い裏話ばっかり。
というか自分は、これを読むまで「原作があれば、それをふつーにアニメにすればいいんでしょ。変えるのは趣味かなんかでしょ」ぐらいに思っていたので、アニメにするというのはこういう苦労があるのかあ、というのを具体的に知って目から鱗でしたね。

「卿(けい)なんて、音だと意味わからないんじゃないか?どうする?」
「オーベルシュタインの謀略って動きがない!オリキャラで忍者的な実行部隊の部下を…」
「制服の黒をどう表現する?」


これは原作への「追加」だが
グリーンヒルはなぜ叛乱を起こしたか?を書くべし。そのまんまじゃ騙されただけの馬鹿に見える」
「ラインハルトが、ヴェスターラント虐殺(貴族軍の自領地叛乱への核攻撃)を見殺しにした場面、そのままじゃちょっとイメージ悪すぎるからフォロー入れてほしい」

などのところを「正史」を変えずに、補足するというミッションに乗り出し…

まあ、そのへんの詳細は上の過去記事をお読みください。

今回、ボレロに関連して、これをちゃんと原文に忠実に引用しようと思ったのですが、自分の本棚にあったのは「徳間文庫」版でした(笑)