田中芳樹氏「創竜伝」続きを書き始める

あ。そうだ。
別冊少年マガジンの巻末をご覧になった方はご存じでしょうけど、田中さん、先日から『創竜伝』の続きを書いてます。執筆再開にあたって第１巻から読み直したそうで。感想は？と聞いたら「いやあ、ぼくも若かったね」と。まあ、それだけは間違いないわな。

— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年3月12日

脇道の話よりも本筋の伏線をちゃんと回収して、完結させることを優先してくれ、とお願いしてます。『創竜伝』を書き始めたあたりから「田中芳樹は左翼だ」とかヘンな評判がありますけど、単にエラい人をおちょくるのが好きなだけなんだよね。まあ、今回はそういうのも控えめに、まずは完結優先。うん。

— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年3月12日

いや、なんで今朝になってこんなこと書いたかというと、たったいま田中さんから電話があって「冒頭部分を書き上げたんで、ちょいとチェックしてくれい。これから行くわ」と言われたから。さぁて、どんな書き出しになるのかなあ。楽しみ〜。

— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年3月12日

十二国記の続編が出版の目処がついたニュースに続いて、創竜伝の続きが執筆開始されたとか凄いですね。平成の初めに読んでいたシリーズが世紀も元号も越えて来る。

— mayutako 🧙‍♀️💫 (@penguinchou) 2019年3月12日

創竜伝ね…。

創竜伝 文庫 1?13巻 完結セット (講談社文庫)

　

創竜伝（上） (週刊少年マガジンコミックス)

創竜伝（下） (週刊少年マガジンコミックス)

文庫本の「完結セット」が売られてるのはご愛敬というか、しかたないとして（笑）、まあ、なんというか、感慨深い…というか、「完結しないよりはしたほうがいいよね、たしかに」と思うし、完結してください、とこころから思うのですわ。

自分は以前から『田中芳樹を撃つ！』退役将校、をもって任じているが、そのかつてのわが家は、
www.tanautsu.net

2016年をもって更新が止まっている。だが、始まったのが1998年だったから、18年ほども続いたのだ。

これは初代管理人氏が、発足当時から述べていたが、仮にどんなに批判が的確であっても、それとは別にこういう作品世界を論じるときは作品の書き手が主であり、批判者は従の立場であろう。（それは百田尚樹でも、誰でも同じだ）

だが、それであっても、その批判のうち、拙文も含めいくつかの論考は切り分けられてアーカイブとして残っているし、これからも、田中作品が読まれるとともに、ごく一部の読者はアンチテーゼの資料として活用していくだろう。
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今見ても、いくつかの指摘は、なかなか巨艦の心臓部を撃ちぬいたものがある、と自負し得る。

そんな時代の流れを感じつつ、かつては批判の対象であった「創竜伝」が完結へ再度歩み始めるのを、かつての「タナウツ」退役将校は敬礼して見送るのだ。