やるべきこと
どこに支援を求めるかについて正しい情報を提供すること
自殺と自殺対策についての正しい情報を、自殺についての迷信を拡散しないようにしながら、人々への啓発を行うこと
日常生活のストレス要因または自殺念慮への対処法や支援を受ける方法について報道すること
有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること
自殺により遺された家族や友人にインタビューをする時は、慎重を期すること
メディア関係者自身が、自殺による影響を受ける可能性があることを認識すること
やってはいけないこと
自殺の報道記事を目立つように配置しないこと。また報道を過度に繰り返さないこと
自殺をセンセーショナルに表現する言葉、よくある普通のこととみなす言葉を使わないこと、自殺を前向きな問題解決策の一つであるかのように紹介しないこと
自殺に用いた手段について明確に表現しないこと
自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと
センセーショナルな見出しを使わないこと
写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと
この規定は、自由なジャーナリズムと摩擦を生むことも当然ある、ということ。
これを紹介したのは、「なぜ、この規定に報道は従わないのか!」ではない。
逆に「突き詰めると、自由なジャーナリズム(特に権力と対峙するジャーナリズム)と、自殺報道ガイドラインはぶつかることもある」という、そういう話。
…そのような話は話でありつつも、
誰がどうとかではなく自ら命を絶つに至ったすべての人におくやみを。魂が、安らかなることを祈ります