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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

佐野眞一を特集した本が、宝島社から出るらしい

宝島、ならやりかねないよな・・・

今、ひとりの「カリスマ」が、業界構造の頂点から転げ落ちようとしている。カリスマの名前は佐野眞一氏。近年では書籍『あんぽん 孫正義伝』が、十数万部も売れたベストセラー作家にして、大宅賞作家だ。人は彼のことを「ノンフィクション界の巨人」と呼ぶ。しかし「巨人」は「虚人」だったことが、2012年10月に起きた佐野氏による『週刊朝日』の連載記事「ハシシタ 奴の本性」の人権侵害問題を契機に、いみじくもバレてしまった。

実は「ハシシタ 奴の本性」が表のメディアで騒動となっていたのと同時期、佐野氏のかつての仕事仲間、猪瀬直樹・現東京都知事のツイートをきっかけに、27年間にもわたる「盗用・剽窃」行為が、ネットメディアの精緻な調査によって次々と暴かれた。ネット発、前代未聞の「大量盗用スキャンダル報道」に、大手週刊誌も追従するものと期待された。しかし……一部の報道を除けば、いまだにこの一件は黙殺されている。

本書は27年前に佐野氏から盗用の被害を受けたノンフィクションライター溝口敦氏の発案によって誕生した。

佐野氏は「ハシシタ 奴の本性」問題、さらには『ガジェット通信』荒井香織記者の追及に対して、『週刊ポスト』『創』誌上で釈明文を公表してきた。佐野作品を「商品」として頒布する版元は、この釈明文によって「禊(みそぎ)」とする腹積もりのようだが、だからといって27年間にわたる盗用行為に“恩赦"が与えられる道理はない。

本書では、出版界内部からの自浄作用を促すことを目的に、佐野作品に発覚した140件以上の盗用・剽窃箇所(ネットメディアではまだ指摘されていない盗用を多数発掘)および、その疑惑をすべて公開するとともに、佐野氏の釈明がいかに欺瞞に満ちたものなのか、徹頭徹尾、指弾する。

溝口敦氏の切れ味するどい批判論考を中心に、佐野取材班として活動してきたジャーナリストの安田浩一氏・今西憲之氏×断筆派のジャーナリスト西岡研介氏の激論座談会、佐野ブランドが週刊誌ジャーナリズムの「てっぺん野郎」に上り詰めた業界構造の解析、盗用被害者の手記、告白、そして新たに発見された「無断引用」への佐野氏の詫び状公開など、内容は盛りだくさん。

全出版人、マスコミ関係者、取次ぎ、書店関係者、そして何よりも「佐野文学ファン」必読の書! 読者はこうして27年間、欺かれてきた!

宝島・ジャーナリスト個人批判シリーズ

TV映像の不可解な部分を徹底解析!『News23』、その印象操作&偏向報道の作られ方
●珍コメンテータ ●テレゴング多事争論 ●怪しげな市民団体 ●親中・媚朝報道
「事実」を封印し、「危機」を煽り、「祖国」を断罪し、そんなに“視聴率”が稼ぎたいか!?
内容(「MARC」データベースより)
News23」が放映を開始してから15年。報道の「真実」は記者の「主観」の中にこそ宿るという信念は理解できるが、主観報道にもマナーはあるはず。キャスター筑紫哲也の発言から報道の作られ方を考える。

ペンの力を武器に、かつて時の首相・田中角栄を失脚に追い込んだベストセラー作家・立花隆。今や立花は先端科学にも通じる「知の巨人」となった。だがその著作は、「巨人」の商号に相応しい価値を真に備えているのか?政治・経済、現代物理学から臨死体験、東大生バカ論まで、立花隆の多彩な著作・発言を徹底検証し、事実歪曲・誤謬の実態を白日のもとにさらして話題となった書、待望の文庫化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
「教養」や「知」を楯にとった立花隆の仕事ぶりをつぶさに検証していくと、浮かび上がるのは「シロウト騙し」の手練手管。こんな仕事ぶりが、なぜまかり通る!? 事実歪曲、知的怠慢、デタラメ解釈の証拠に鋭く迫る。

偽りのノンフィクション作家 猪瀬直樹の肖像

偽りのノンフィクション作家 猪瀬直樹の肖像

猪瀬直樹著「交通事故鑑定人S氏の事件簿」を、嘘、欺瞞、ごまかしだらけのエセノンフィクションとみなし、そのデタラメさを、精緻に立証していく勇気溢れる書。ライター生命を懸けて猪瀬氏の偽像に肉薄する。

(これの元になった原稿は「宝島30」に掲載)