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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ネットの断片からニュースを発見するとは〜本日BS1で放送、高木徹(「戦争広告代理店」「大仏破壊」著者)の紹介文から考える

NHKBS1で本日17日(日)午後8時から放送するBS1スペシャル「デジタルハンター~謎のネット調査集団を追う~」では、アメリカ・イギリス・オランダ・オーストラリアに取材し、いまや世界のジャーナリズムの主流となりつつある「調査報道革命」の実態を密着取材したドキュメンタリーとしてお送りする。

こう書くと、何かアサンジ氏のウィキリークスのようなイメージを持たれるかもしれないが、それとは全く違う。はるかに能動的で、自らインターネット情報の海に分け入り、必要な情報を見つけ出し、分析して答えを出す。

(略)
画像や映像をアップする市民は、分析する側の都合など考えずにそれぞれが「勝手に」好きなSNSにアップしていくのであり、関係ない無限の他のデジタル情報の中に埋もれている。それらを効率よく見つけ出し、互いに照合することが重要だ。

さらに、画像や動画には「いつどこで誰が撮った」といった正確なキャプション情報をつけてくれているわけでもないから、それらを確定する分析技術が必要になる。そのために、画面の端にたまたま映っている樹木の影の長さと角度から撮影日時を割り出す、あるいは店の看板に注目する、そのほかあらゆる驚くような手法で事実を解明していくのだ。

驚くことにこうした作業は部屋から一歩も出ずに、粘り強くPC画面と向き合い、ネットからリアルの世界の真実に踏み込んでいくことで可能となる。

いま、急速に広がりつつあるこの調査報道革命は、世界を代表するメディアBBCニューヨークタイムズでもチームが立ち上げられ、次々と成果を上げている。


gendai.ismedia.jp

高木徹氏は、これらの著書で知られる。




番組のほうのサイトを見てみよう。

BS1スペシャル「デジタルハンター~謎のネット調査集団を追う~」 (NHKBS1)
5月17日(日)
午後8:00~午後8:50(50分) 政府や犯罪者が隠そうとする真実をあばけ!ウェブで公開されている画像やSNSの情報、データベースを解析することで真相に迫る、デジタル時代の新たなジャーナリストたちに密着。先駆者はひとりのイギリス人ゲームオタクだった。いまや彼の仲間たちはBBCやニューヨーク・タイムズなど世界の主要メディアの精鋭として大活躍。中国のコロナ危機の実態から、謎の航空機墜落事件まで、巨大な国家権力との息詰まる攻防を描く。

www.nhk.jp


中国ではたしか「腕時計ウォッチャー」とかがいたな。中国の官僚が、給料では絶対に買えないような高級時計を身につけている、というのを映像で暴く。
日本だと「WAIWAI調査」とかはすごかった。


まずは放送を録画せねば。

ひとこと追加 つまり「取材は足でしろ」「現場を踏め」は正しいが、「現場」や「足」が時代によって変わるという事。/「コタツ記事」軽視してはいかんのだろう

この話、何度も書いたのでコピペしよう


さらに言うと、昔と「現場」は違っている部分もある。もちろん地道な「足を使う」取材が完全に不要になる時代は絶対にこないだろうが、足で現場に行くより、だれも普段は見ない小さな団体のHPの「代表」名が代わっていたり、会員制のファンクラブサイトでタレントが「休養」を宣言したことをいち早く報じたり「XXXという名前で検索したら、あの市民団体の代表は以前XXXXという事件を起こしてるじゃないか!」と発見するのが、21世紀の『現場』なのかもしれないのだ。
m-dojo.hatenadiary.com

(前略)…ただどれも、ツイートの内容から外には出ていない、いわゆるネットを見ればそれだけでかける「コタツ記事」だ。


・・・・・・・・・・ただ、何度か書いているかもだが、「コタツ記事」というものは決して間違いではない、と思っている。
ネットの情報量はあまりにも膨大であり、誰かがどこかで何かを「書いた」ら、それですべての情報が完結しているわけではまったくない。「…というところに、…という話がかいてあったよ。これまでの経緯がこれこれであり、だから重要だよ」というのを、誰かが…あるいは自分自身で紹介しないと、その情報が埋もれるだけである。
タツの中からネットに接続し、モニターを眺めるのは2018年の「現場」であり、あさま山荘や内戦のユーゴスラビアに行くのと同じ…とはいわないが、それでもそこが現場であることは、善悪を超えて事実として正しい。
m-dojo.hatenadiary.com

m-dojo.hatenadiary.com


「ただ単に「〇〇がツイートでXXと書いた」を報じるだけの記事と、その映像の影の長さや腕時計から隠された情報を暴く分析記事と一緒にするな」という意見が正しいことは認める。ただ、その二つは間違いなく「延長線上」にある。膨大な「平凡なコタツ記事」の山から、「世界を揺るがす映像分析を交えたコタツ記事」が生まれるのであろう。