【速報】漫画版「皇国の守護者」(故佐藤大輔原作、伊藤悠画)が正式に『絶版決定』か…名作中の名作がなぜ? - Togetter https://togetter.com/li/1205741
というまとめを作ってから、丸一日が経過しようとしている。
15万の閲覧があろうかという勢いで、ありがとうございました。
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おい、値段が・・・忠告しとくが、ブックオフではまだ常識的な値段で、けっこう店頭に出てるし、どうかすりゃ百円の棚に並んでるよ…。
ところで…ちょっと感じた、どうでもいいこと。
※画像は細野不二彦「電波の城」より
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自分がこのまとめを作ったのはたしか6日午前4時すぎごろ。
中核となる伊藤悠氏のツイートは午前2時前、赤松健氏のツイートは午前3時ごろ。
自分が読んだ時には、伊藤氏のツイートは2000あるかないか、ぐらいだったと記憶している。
ここにニュース性、重要性があることは間違いないが、こういうツイートには直に「はてブ」がつくことも多いのに、今回はない…その理由のひとつは、やっぱり深夜に投稿され、さらにまだ深夜の約2時間後にそれを先頭においた「まとめ」が作られ、そして夜寝て朝起きる堅気の人から見れば、ツイートでなく「togetterまとめ」とそれへの反応を通して、このニュースに接したからだろう。だからすべてはてブは、まとめへのそれに収斂されたのだろう。
そして、その後、これは「ネットニュース」となった。いわゆる2ch系?のまとめサイトも含めてね。
そんな……
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2018年3月6日
漫画『皇国の守護者』絶版決定の見通し 伊藤悠先生、電子書籍にならないことなど明かす https://t.co/kYkIs6enZb @itm_nlabから pic.twitter.com/ICHGK5YAmZ
比喩抜きで漫画界の損失です。
— BUZZAP!(バザップ!) (@BUZZAP_JP) 2018年3月6日
伊藤悠の漫画版「皇国の守護者」が絶版に、電子書籍化も無し | BUZZAP! https://t.co/PvDdRv2tRU pic.twitter.com/65DCFusB4o
「皇国の守護者」伊藤悠による漫画版が絶版に、電子書籍化もなしhttps://t.co/LMeMw4VBS0#皇国の守護者
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) 2018年3月6日
【悲報】マンガ『皇国の守護者』が絶版になることが決定。電子書籍化もナシ https://t.co/QyteTd478u
— はちま@バーチャルブロガー (@htmk73) 2018年3月6日
【業界の闇】 名作漫画『皇国の守護者』 が絶版&電子書籍にならない事が決定。漫画家と赤松先生のツイートがせつねぇ・・・ https://t.co/huMhPiFHlT
— オレ的ゲーム速報@刃 (@Jin115) 2018年3月6日
どれも、6日に、内容をまとめている。時間がいつかはそれぞれで、たぶん起床とネットチェック開始時間に関連している(笑)。ただどれも、ツイートの内容から外には出ていない、いわゆるネットを見ればそれだけでかける「コタツ記事」だ。
・・・・・・・・・・ただ、何度か書いているかもだが、「コタツ記事」というものは決して間違いではない、と思っている。
ネットの情報量はあまりにも膨大であり、誰かがどこかで何かを「書いた」ら、それですべての情報が完結しているわけではまったくない。「…というところに、…という話がかいてあったよ。これまでの経緯がこれこれであり、だから重要だよ」というのを、誰かが…あるいは自分自身で紹介しないと、その情報が埋もれるだけである。
コタツの中からネットに接続し、モニターを眺めるのは2018年の「現場」であり、あさま山荘や内戦のユーゴスラビアに行くのと同じ…とはいわないが、それでもそこが現場であることは、善悪を超えて事実として正しい。
ただ、そうすると、発表から二時間後にまとめをトギャり、そこには佐藤氏の急逝や、マンガ図書館Zの公開騒動などの過去まとめへのリンクも取り込んであったわたくしのまとめ作成は、それだけで「スクープ報道」だったことになる(笑)
わっはっは、それほどのものでもあるがね。
いや単に、たまたま夜更かししてただけだろ。そうだ。
・・・・・・・・・いや、ここで言いたいのは自慢話ではなく、「スクープというのも、なんか昔と今では価値や意味、そこへ至る手段が違う」ということなのじゃいな。
※逆に言うと、たったそれ(まとめ)をしただけなのに
結果的にこういう広がりに拍車をかけてしまうところ、
能力(がない)とかに関係なく、おそらくタイミングで
こういうふうになってしまう、ってことを言いたいのよ。ここメモ。
そもそもこの「ニュース」は、当事者の伊藤悠先生がツイートした時点で始まり、いまや数万に到達した「リツイート」によって伝播され、人々の目に届く。それをちょっぴり、togetterまとめも後押しする。
そして「ネットニュースメディア」が、さらに拡大し、あるいは報じることによってそれ自体がニュース価値を高める。予言の自己成就というか「ネットニュースが書かれるから、これは大きな事件なんだろう」とね。これは旧来メディアも同じだ。功も罪もそこにはある。
ちなみに、あまり見てないので現状やこれまでの経緯を把握してないのだけど、例えば悪名だけは聞いてる「はちま」なり「俺的ニュース速報」なりも含めた旧2ch系?のまとめというのも、一般論や全体論でいえばまことに結構なものだと思っています。
もちろん情報元のスレッド内から一方的な意見だけ抜き出すのはアンフェアだし(比較して、gryphonjapanのまとめるtogetterの公正なことよ…(笑))、どこかで勝手に虚報を入れるのもとうぜん問題だが、膨大なその種のスレッドやtwitterからニュース価値のある文章、記録性、文学性のある文章を編集して保存するのはまことに結構だし、もとをたどれば中核はそもそもきちんとしたメディアの一報だ、ということも普通にある。それ自体は特に毒でも薬でもない。TLや検索結果に出てくれば、ふつうに反響を示すものとして扱うべきだろう。
ねとらぼは「配信力」がすごかった。
YAHOOニュースと、ニコニコニュースだったかな?そこに配信してた。
【漫画皇国の守護者 絶版決定?】漫画版「皇国の守護者」の作画を担当した漫画家の伊藤悠さんが「絶版決定しちゃうようです。電子書籍にならないことも決定のよう」とツイート。2004年から2007年に連載。 https://t.co/iIDTJXIpjj
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年3月6日
漫画『皇国の守護者』絶版決定の見通しhttps://t.co/4Loa2hCGUd
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) 2018年3月6日
漫画『皇国の守護者』(原作:佐藤大輔さん、漫画:伊藤悠さん)について、作画を担当した漫画家の伊藤悠さんが「絶版決定しちゃうようです」と明かした。なお、電子書籍にもならない見通しだそう。 pic.twitter.com/GstQfpJJvY
いまや、YAHOOニュースにいちはやく配信すること自体が、そのニュースそのものより重要だったりする。
そういう点でねとらぼすごかった、のだろう。
老舗J-CASTニュースは、実はよく「コタツから一歩外に出た」記事を書く。今回も「著作権継承者の意思」だという”スクープ”を…
Jキャストニュースも記事にした。
記事発表は、2018/3/ 6 19:27 だから相当に遅い。
しかし……
名作漫画「皇国の守護者」が「絶版に」 作画者ツイート内容、出版社に聞いた https://www.j-cast.com/2018/03/06322933.html
集英社の広報部は3月6日、J-CASTニュースの取材に対し、次のようにコメントした。
「『皇国の守護者』については、著作権承継者のご意志により、出版を継続しないこととなりました。電子書籍化の予定もございません」
と、広報部のコメントをつけているところが違う。そして『著作権承継者のご意志』が理由だという回答を引き出した。
著作権承継者のご意志により
著作権承継者のご意志により
著作権承継者のご意志により
著作権承継者のご意志により
これはどこをどうみても間違いなく「新情報」であり「スクープ」だろう。
これをなぜJキャストができたのか。
たぶん、「実際に聞いたから」だと思う。GIGAZINEやねとらぼの規模が、J-CASTニュースより下とも思えない(どうなんだろ?)
実はJ-CASTニュース、運営者が書いた本の中で、2次情報じゃなく1.5次情報…いや2.5次情報と言ってたのかな…こういう、ネットで話題のニュースに対して、広報みたいなところに確認をするのをひとつの特徴、戦略として打ち出していた。
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元朝日新聞の人だし、そりゃそうだろう。で、相手がネットメディアに返答するか、だが、大きいところほどむしろ「大手のメディアと小さいメディアで対応に差をつける理由(正当性)がない」ことを知ってるので、返答がかえってくることも多い。某や某は、「ネットメディアには返答しないことを原則にしている」という潔さだが(笑)
ただ、今回の話であらためて思うのは、じゃあスクープとは何か、ニュースとは何か、ニュースの発信とは何か、ということですね。
そもそも、「だれの」スクープなのかを厳密に認定せよと言われれば、やっぱり当事者の伊藤悠さんによるスクープ、そこが「ニュース」である。
ただ、いくら手塚治虫文化賞の新生賞をシュトヘルでとった有名人といえども、ほんの一昔前、ブログとかだったらこう簡単に情報は拡散しないし、ブログというものがある前、ネット以前だったら言わずもがなだ(笑)
同時に、「べつにずっと増刷もされてない訳あり作品のひとつが、正式に絶版と決まったからってニュースじゃあるまい」と考える人もおりましょう。というか大手メディアのニュースとしてはこれは流通されてないわけで、サブカルに特化したニュースを作った毎日の「まんたんWEB」やインディペンデントの「ナタリー」は大したもんだった…けどそのへんも、まだこれを記事にしてないよね?したかな??
そんなこんなで、今回、たまたま夜更かししてつくった、あるニュースに関するまとめがバズったり、他のニュースサイトが後追いしたという現象を題材に、以前から思っていた「ニュースの変化」について書いてみました。