「秋本治の仕事術」
『こち亀』作者・初のビジネス指南書!長く、そして面白く仕事をする秘訣がここに!秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由
- 作者: 秋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/08/05
- メディア: 単行本
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「なぜ、40年間も週刊連載を休まずに持続できたのか」 これは僕がとてもよく聞かれる質問です。対する僕の答えは、
さほど面白いものでは ないかもしれません。いまになっていえることといえば、“目の前にあることをこなし、
ひとつ ひとつ積み重ねること”。月並みかもしれませんが、これしかないのです。(まえがきより)週刊少年ジャンプで『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』を一度の休載もせずに40年間連載し続けた作家=秋本治は、どのような思考・行動で日々仕事をしていたか?
・週刊連載時代、そして現在もどのようなタイムスケジュールで働いているのか。
・『こち亀』の毎回のアイディアはどこから出てきたのか。
・歴代担当全員とうまくいった人間関係はどうやって築いたのか。など、偉業を成し遂げた著者の仕事の取り組み方、考え方を「セルフマネジメント術」「時間術」「コミュニケーション術」「発想術」「健康術」「未来術」の6章立てで、本邦初公開。
巻末には本書のために描き下ろした特別漫画「両津勘吉の仕事術」も掲載!
読んでみたけど、こち亀の作者の肉声という点で、まずもって無条件で面白いし、リスペクトに値する。
だけどね…まあ、たぶん、そうやろうと思いつつ読んだんだけどね……
・週刊連載の合間に、時間をどうやってつくるか?→1本のこち亀に丸々7日間かけるのではなく、5日で仕上げる。そうすると1週間で2日縮まるから、10本かけば20日の余裕が生まれる。その余裕で、読切が1本描ける。
・ネームは、ふだん2日かけているのなら「1日でやるぞ!」と決めてしまう。そうすると、1日空く。
・相手に、納期のサバを読まれたら、それよりも早く仕上げて渡す。
・机の前に座る段階で頭の中ですっかり準備して、プロットもまとめる状態にしていれば、後は描くだけで済む。
実に、有用なアドバイスだと思います。冨樫義博と岩明均と木多康昭各氏に、担当編集者はこのちょっとした工夫を教えてあげてください。
いや、真似できるかよ、こんなの!!
いや、まあ、そんな「仕事術」なんで、かえって読み物として割り切って読めましたけどね。
そういう読み物部分で…ほとんどやってないゴルフをやってみたらおもしろく、さいとう・たかを、ちばてつや、藤子不二雄Aさんらとゴルフをやるのが楽しいひと時だ、という話が書いてある。
その時の、秋本治が見た藤子A先生の話。
水木しげる先生が鬼籍に入られた現在、おそらく現役で最高齢の安孫子先生は、とにかく明るい方です。
大病もされているのに、「この前、手術して死に損なったよ~」と明るく話すその見た目はいつも真っ黒に日焼けして若々しく、サングラスにアロハを着ています。「麻酔で眠っているときトキワ荘が見えて、死んだはずの石ノ森(章太郎)が手を振っていたんだ。それにつのだ(じろう)もいたな」。するとほかの先生が、「あいつ、死んでないでしょ」と突っ込み、安孫子先生が「あ、そうか」ととぼける。そんな雰囲気です。
ははははは、と笑った一方で…「いや…つのだ先生なら…ひょっとして、そこと往復することぐらい…は…」と、少し恐ろしくなったので、あります。
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つのだじろう先生に関する過去記事
すでに「引退」されているとか。
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