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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

漫画界では伝説の「つのだじろうの巻紙」、ちばてつや氏も貰って叱られてたそうな。

twitterでのやりとりをそのまんま。
モトの話、そんなやりとりだったのか(笑)

https://twitter.com/gryphonjapan/status/597885613212246017

原田 実 @gishigaku 19 時間19 時間前
「男性の描くランジェリーの違和感と、女性の描くメカの違和感 」
Togetterまとめ
http://togetter.com/li/819402
 
@gishigaku 川崎のぼるの「男の条件」で、描かれた旋盤が現実とはちがうことにがっかりした主人公(旋盤工)がその漫画家のところに違う!と乗り込むシーン、ありましたねぇ…パンツでそれやるほどのフェチがいるかどうかはわからんですが。
 
gryphonjapan @gryphonjapan
つのだじろうは巻紙でトキワ荘の新漫画党に「君らは駄洒落やバカ話ばかり。真面目にやれ」と怒ったのは有名だけど、ちばてつや氏にも「細部描写が違う」と叱ったんですね
@Ra_koyama @toronei_sub @gishigaku

画像では引用して無いところの内容をざっくりかくと
少年マガジンで1963年、本格医者漫画「ハチのす先生」を連載した。
当時の人気ドラマ「ベン・ケーシー」の人気をみて、それに挑もうと考えた
自分もお世話になった医者の先生があり、それが(外見は違うが)モデルだった
だが人気があまり出ず、あせりはじめたところにつのだ先生が……


というね。
ちなみにちば氏はトキワ荘の客分というとへんだが、直接的にそこで遊んだり語ったりをどれぐらいしたかはわからないけど、伝説の(伝説ばっか)「電気アンマ入院事件」では、トキワ荘グループに代作で助けてもらってる(そのことを漫画にしていますよ)

あ、「トモガキ」という作品だ。

http://blog.livedoor.jp/hitoshione/archives/50767577.html
久しぶりに漫画雑誌からページを切り取りました。
ちばてつや先生(御歳69歳)の新作「トモガキ」。
先々週とその前のヤンマガに2週掲載された、50年前の、ちばてつや先生20歳の時の実話。
これが素晴らしかった。
伝説では知っていた、ちばてつや先生とトキワ荘の不思議なつながりを自伝的に描いた作品なのだが、もうさすがに語り尽くされたと思っていた俺の大好きなトキワ荘物語が2008年の今、やはり俺の大好きなちばてつや先生によって描かれるとは!!
物語は原稿執筆中に大怪我を…(略)

ちばてつや『トモガキ』前後篇(ヤングマガジン):夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2008/12/post-93f9.html

これを執筆する様はドキュメンタリー番組にもなっているらしい

にっぽんの現場 動画 「ちばてつや再びの“マンガ魂”〜ありがとうトキワ荘の仲間たち」 TV小僧 
『数年前に患った網膜剥離で視力が落ち、遠近感が取りにくい。思ったような線が描けない。描き始めて4か月目、描いていたトキワ荘の友、赤塚不二夫が亡くなった。「気が抜けてしまったというか、筆が進まなくなっちゃって」ちばは気落ちし…』



話をもどして。
トキワ荘の「つのだじろう巻紙事件」はあまりにも面白い話なので藤子不二雄A先生らがおもしろおかしく…

http://ayamekareihikagami.hateblo.jp/entry/2014/10/30/235158

孫子 そういえば、僕ら新漫画党の会合にあとから参加したつのだ氏(新漫画党のつのだじろう氏)が、毛筆の決闘状みたいな巻紙を送りつけてきたことがあったな。新漫画党は新しい児童漫画を開拓するための会だと思っていたら、映画や女性のくだらない話ばかりしている。もっと漫画のことを話し合わなきゃだめだ、という非難の手紙で。
  
石ノ森 それほど漫画の話をしなかったということなんですよ。でも、藤本氏が返事を書くことになったんだよね。
 
孫子 彼は参謀格というか、そういう文章を書かせるとうまいんですよ。「漫画家だからといって漫画の話ばかりしてたらだめだ。ほかの話をしたほうがむしろ勉強になる」って書いたら、つのだ氏が感心しちゃって、それまでは酒も飲まなかったのが、酒は飲むわ、煙草は喫うわ(笑)。
 
石ノ森 駄洒落は言うわ(笑)。
  
孫子 そのくせ藤本くん自身は全然遊びをしないんですよ。

あ、自分この話、ここでも書いてたわ。ここから再引用。

空手バカ一代」「うしろの百太郎」のレジェンド・つのだじろう氏は「引退」していた…。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130917/p2

http://ameblo.jp/noboruzark/entry-11103110075.html

(略)
新漫画党の月例会では、ちっとも建設的な話をせず、馬鹿話が中心で、もっぱら、真面目?な話と言ったら映画の話くらいで、くそ真面目だった、つのだ先生は、作品の品評会やデッサン会とをやろうと提案したのですが、誰も相手にしてくれず…(略)…ついに、つのだ先生も年下という立場だったけど堪忍袋の緒が切れて、

有名な「巻紙事件」に発展します。

巻紙に毛筆で書いた、まるで果たし状のようなものだったそうです。
主旨はこういう無意味な集会ばかりなら脱党するというもので、怒り、怒りの文面だったそうです。
(略)
藤本先生曰く、「無駄の効用」を書かれたんだそうです。
主旨としては、無駄にみえても、それが結局、血肉になっている。
 
当時、『宮本武蔵』にこっていた、つのだ先生は、「張りつめた弦(つる)は切れやすい」に感銘を受け・・・謝りにいったそうです。
しかし、藤本先生はその謝りにきたつのだ先生に対して、いよいよ乗り込んできたのか?と…(略)

ちなみに藤子・F・不二雄先生は後日、
「それまでつのだ君はクソマジメだったけど、その後はマジメがとれて、ただのクソになった」
という、ドラえもんの作者とは思えない毒舌を発している。そしてつのだ先生は好んでこの評を引用している(笑)。




ま、ちば氏への巻紙に戻ると…最近こういう細部の指摘を「○○警察」と呼ぶようになったりと色々ですが

自作してみて(笑)ちょっと考えた、ポジティブな着地点としての「○○警察」。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150206/p2

つのだじろう氏の、時代を先取りしすぎた「医者漫画警察」も、なぜかセピア色の懐かしさをともなって伝わってくる。