※twitterから再構成。
- 作者: 早良朋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/07/12
- メディア: コミック
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- 作者: 早良朋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/12
- メディア: コミック
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漫画「へんなものみっけ!」を紹介したい。月刊!スピリッツ@spiritsofficial連載中。
作者は早良朋先生https://twitter.com/michitomo1
ひとことで言うと
「動物のお医者さん+MASTERキートン+役所もの(ここにいい作品名が入らんかったな…)」
という感じ。
過去にこういうまとめを作って、その中にも紹介を収録してるので、それを起点にしよう。
最近の「月刊!スピリッツ」に面白い漫画が多いと思う(個人的感想)―作品紹介 - Togetter https://togetter.com/li/1234670
5:それ以外の作品では早良朋「へんなものみっけ!」
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2018年6月6日
博物館が舞台、つうと「珍しいお仕事漫画、はもう珍しくないよ(矛盾)」と最初は正直思ってたんだけど、ふつーにクオリティが高いんすよ。
今回も「雷の化石」なんてものが登場し、MASTERキートン的な味わいすらある。
良いブレーンが?(続く) pic.twitter.com/KfycIiY0Zl6:あるいは良い編集担当が?と思ったのだけど、(そうかもしれないが)単行本1巻のあとがき漫画見る限り、作者も各種の動物を研究しまくった専門家あがりの漫画家だそう。こりゃ得難い人材だな。
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2018年6月6日
同時にホームズ・ワトソン的な「知的畸人(女)と常識家の補佐役(男)」を描くのも2018年の風景。 pic.twitter.com/0K7AZriUGS
上記ツイートにて書いたように
【ホームズ・ワトソン的な「知的畸人(女)と常識家の補佐役(男)」を描くのも2018年の風景】
…シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン、遡ってドン・キホーテとサンチョ・パンサ的か関係性。
やはりこれはお話づくりの王道だし、暴走役が女性、抑え役が男性の物語もすっかり定着。
こちらの「へんなものみっけ!」に出てくる薄井透も、云わば「キョン度」が高い(笑)。しかし、彼を初回からカモシカの解剖に突き合わせる女性主人公・キヨスもかなり大概だ(笑)。
だが、理系の専門家に対しては、「むしろ、浮世離れした畸人であってほしい」というのが、一種の「大人のおとぎばなし」としてあるような気がする。
その点においては、キヨス女史はやはり、そこにしっかり沿ったロール・モデルである。
なにしろ、専門は鳥類学者。最近次々と良書が出たことでも有名になってきたが、昆虫学者とか鳥類学者は、大自然のフィールドを闊歩し、あるいは何日も潜むサバイバルのノウハウをマスターした連中である。
ハンターやマタギに畏敬や敬意を払うように、彼らも一騎当千だ。
そして、もともとこの作品の舞台は小自治体の博物館なので規模は大きくないが、それでも周りには水滸伝やAチームのような個性的かつ有能だが癖の強いプロがいる。
彼らの多くは、「動物のお医者さん」に出てくる学者連も超えている。(笑)
だが市役所から出向した薄井さん、普通に事務や整理能力が高い子。
それが実は博物館、ひいては学問の発展に欠かせない能力であることを描いてるのがこの作品の特徴。
ふと「猛獣のような個性派ギャングどもの中に入った常識人、だがその常識が逆に一目置かれる才能の一つ」ということで、ハルヒのキョン君だけでなく、ブラックラグーンのロックこと岡島緑郎にいま連想がつながった(笑)書いてると新しい発見があるな。
ただ、そのためには今後もう少しひどい目にあってほしいところ(笑)
そして、「MASTERキートン」を連想したのは、小さい頃の記憶や故人の発言から「〇〇って聞いたけど、あり得ないよね」→「いや…それは◇◇では?」という、ちょっとした謎解き仕立てや「…年ごしの夢の実現」話がいくつかあることだ。「ツバメの神様」「タカのわく谷」「父が残した石」「雷の化石」「クジラ発掘」など。
そのへんがMASTERキートンぽいかな、と。
編集部が過去作の伝統を継承するのかよく分からないし、ビッグコミックスピリッツとビッグコミックオリジナルに壁があるか交流があるかも知らないけど(笑)。ただ、そういう部分も含めた「知的啓蒙作品」として、ドラマ化なども含め今後も期待したいと思います。(了)
おまけ
ツイートでは紹介した
巻末自己紹介漫画(単行本1巻のあとがき漫画)見る限り、作者も各種の動物を研究しまくった専門家あがりの漫画家だそうだし、担当編集も「博物館とかが大好き」な人らしい。
第3回内山安二賞、最有力候補か?それともあの作品か?
3年連続で有力候補で、ことしアニメにもなったりスピンオフ「〜BLACK」も描かれまさに時、熟したか?という「はたらく細胞」には気の毒だが…まぁ、「内山安二啓蒙漫画賞」自体が俺の脳内にある妄想の賞なので、気の毒も何も無いか(笑)
「知の巨人」内山安二氏賛歌。そして第1回「内山安二賞」受賞作が決定!(※俺の心の中で) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160706/p1
(受賞作)決してマネしないでください。(1) (モーニングコミックス)
- 作者: 蛇蔵
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「2017年マンガ10傑」を選定します。第2回「内山安二賞」なども併せて授与。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20171202/p1
(受賞作)
- 作者: 縞野やえ,MB
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
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