#真田丸 が大坂編、「幸村」編ということで、一度twitterでも多くの人の注目を得たみなもと太郎 #風雲児たち との比較をしたいと思うっす。
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年10月12日
大前提として、脚本の三谷幸喜氏は「新撰組!」も含めみなもと作品を尊敬し、学んでいると公言しています。
だからこそ差異が面白い。 続く
続き
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年10月12日
過去のやつも紹介しとくね
犬伏の別れは「風雲児たち」では…https://t.co/JDiCl8gaVs@gryphonjapan
3:#真田丸 ばばさまの「ナレ死フェイント」というか、ナレーション自体をギャグにするのもみなもと作品にはいくつかあるねん。https://t.co/ZbplbUmBsxhttps://t.co/hyRRWfpPX7
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4:さて真田関係の絵。
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秀忠の上田城攻め。杉浦茂キャラを平然と使う点は置いて(笑)「西へ急ぐべき所を凡庸な秀忠が余計な城攻めした」と、風雲児たちも司馬遼太郎も描写したが「秀忠の使命は元から真田攻め。急な変更が悪い」と今回の#真田丸 は最新研究を基に描写し、そこが話題でしたね。 pic.twitter.com/Qc5YbhU8z7
5:九度山の光景と、信行(信幸)の世渡り。
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みなもと太郎氏はなんだかんだと京都・西国文化の洗礼を浴びてるので、家康のヒール性はけっこう前面に出てる(司馬遼太郎も)。
ほんとうに信之の藩は「にらまれて」いたかどうかは、いろいろ議論があるとかないとか。
秀忠の器も結構測りがたいしね。 pic.twitter.com/h6ZfIKifcW
6:「方広寺釣鐘事件」
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で、twitterクラスタを見ると、最新研究では「家康は穏便に抑える気だったが、大阪のほうが挑発的だった」「公平に見て、当時の常識としては「大坂有罪」で仕方ない」という意見が多い…のかな? #真田丸 はあっさり感があったね。
司馬遼太郎と比べるべきか? pic.twitter.com/edZStUatWY
7:うん、方広寺事件は司馬の方がカゲキだわ(笑)
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清韓は確かに意図的に家康や豊臣の字を(喜んでもらえると思って)盛り込んだという #真田丸 の描写は勿論ない。
ただ天海、林道春、崇伝の「3怪人」が張り合いながらここに因縁をつける、という描写が喜劇性もあって物語として見事だ。 pic.twitter.com/HZlE0NZOjY
8:ここから先は #真田丸 ではまだの展開(ネタバレだとか言わないでよ!)。
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わずかな手勢での入城、
「真田丸」を築いての奮闘。 pic.twitter.com/9Vcr9ak8My
9:そして、#真田丸 でも最終盤の見せ場になるであろう、夏の陣で「家康本陣の旗を倒す」ほどの果敢な突撃。 pic.twitter.com/fz0Xfd9xaL
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10:「真田、日ノ本一の兵」と後世に残る武名を挙げ、そして伝説に…
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戦国時代は大阪城とともに終わるのだけど、終わるからこそ
「華々しく終わろう」
「名を遺せれば命は要らぬ」という価値観は武士に生き続けた。
だからこそ真田は「勝者」だった。#真田丸 でもここが描かれるのでしょう。 pic.twitter.com/1Jf0iFX4E2
11:
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ただ #真田丸 では省略された重要で有名な九度山の挿話がありますよね…!
これ。
死の床の昌幸が「儂には大坂勝利の戦略があるが、これは儂の『名声』を前提に成立する。信繁の才を儂は知っておるが、世間の知名度、説得力がないから成立せん」と(「真武内伝」「武将感状記」など)。 pic.twitter.com/8ThzfPJ5ih
12:今の「内政チート」「異世界チート」もそうなんだが(笑)、異世界に飛ばされた主人公に未来の科学知識があるとして、その才能・知識を発揮できる権限や地位をいかに得るか?は大きな問題。
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私見では、チートものの優劣はまずここを説得力あるように描けるかだと。(JINは良かった)
んで…
13:要は #真田丸 の大坂編は、異世界にとびこんだ武勇チートの真田幸村が、まずいかに才能を認められて、軍事権限をどう握るのか(或いはそれに失敗するのか)を見どころにしようと考えて、だから敢て九度山の「お前は知名度がないからまず城内で権限を持てまい」という問答を略したのかな…と。
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14:まあ、 #真田丸 では淀殿が幸村と面識があり、高く評価し好意をもっている…という設定があるから 逆に「大坂城で権限を握れず苦労する」という展開はかえって難しいかな?
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まあとにかく、以上、みなもと太郎「風雲児たち」や司馬遼太郎を引用しつつの「真田丸」これから話でした。
【資料について】
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風雲児たち 関ヶ原や大阪夏の陣前後の描写は潮社版(今とは版元違います)の1−3巻。
真田昌幸・幸村や信之の登場するのは同27巻、だがこれは佐久間象山の出た松代藩の紹介のマクラとして出てきた、あくまでも枝葉の挿話です。
司馬遼太郎は小説「城塞」より。
(了)