中東の新たな冷戦〜サウジとイランの何やら不穏なトピック (鈴木一人氏のツイートを中心に) - Togetterまとめ http://togetter.com/li/965168
というまとめを創ったのだが、その冒頭を飾るサウジの動きがなんとも不気味だ。
サウジがちょっとヤバい。米議会が9.11報告書の未公開部分を公開する法律を審議しているが、これが通ればサウジが保有する数兆ドルに及ぶ資産を売却すると脅したとNYT。こんな露骨な脅迫を同盟国にするのも珍しい。 https://t.co/73StUcy9Ee
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2016年4月17日
承前)9.11独立調査委員会の未公開の28ページには、テロ実行犯とサウジの関連が書かれていると言われている。それが明るみに出ることを避けたいのだろうが、こんなあからさまな脅迫をすると、公開しなくても自らが関与していることを自白しているようなものだ。
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2016年4月17日
あかんやろ……
サウジが持つ、不気味なプレッシャーというか「闇の力」でいえば、もはや「未解決事件」になりつつある「浅草寺仏像破壊事件」。
浅草寺仏像破壊事件は「宗教テロ」か?…取材者が「各所が一斉取材拒否」「恫喝まがいも」と暴露。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151010/p1
その不気味な神聖国家、サウジアラビアで実権を持ちつつある副皇太子が、冒険主義者とも改革者とも言われ、いまだに「不確実性」があることも、以前書いたとおりだ。
サウジアラビアに「危険な冒険主義者か、果断な改革者か?」と注目される謎の副皇太子がいる。彼は「日本のアニメにも詳しい」(朝日新聞)/池内恵も懸念 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160207/p2
そしてイランが「米国の敵」だった時代は米―サウジ関係は良好なわけだが、レガシー(歴史的遺産)つくりを急ぐオバマ政権とイランが、制裁解除から関係が深まると、逆にサウジはアメリカとの関係を見直し、中国やロシアと関係を深める―という複雑な連立方程式である。
サウジ―イランの中東をゆるがす冷戦については
池内恵
連載「中東 混沌の中の秩序」 第4回
サウジ・イラン関係の緊張 背景と見通し
を一読ありたい。