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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

元難民担当国連職員(東祥三)が「SEALDsは(紛争の)現場に行きなさい。日本にいる限り机上の論理だ」〜ここにもジェシカ論法か…

東祥三・元衆院議員(元公明から小沢側近、生活の党幹部)が「安倍晋三支持」「安保法制賛成」を明言(宗教問題) - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160111/p2

で紹介したように
季刊雑誌「宗教問題」12号が、「創価学会vs公明党」という特集を組んでいる中で、東祥三という懐かしい人のインタビューがあり

宗教問題 12:創価学会vs公明党

宗教問題 12:創価学会vs公明党

公明党だが、公明を離れて小沢一郎の側近となり、生活の党では幹事長も努めた重鎮が、落選後大学教授となってからは「安倍政権支持、安保法制支持」を公の場で言うようになった…という、なかなかにスクープなインタビューでありました。

で、この前書ききれなかったんですけど、東氏は若者のつくった政治集団「SEALDs」の活動についても感想を聞かれている。

―安保法制反対デモを仕掛けたSEALDsの若者はどうですか。
 

東 彼らのことはよく知らないが、現場を知らないんじゃないかな。マザー・テレサなどのノーベル平和賞を受賞するほどの人たちというのはものすごいですよ。貧困層や病気の人たちのいる現場や、戦闘状態の場所に直接行って活動している。
SEALDsの若者たちと会うことがあれば「平和が侵されている現場にまず行きなさい。そこからです」と言いたい。「君たちの平和論は、日本にいる限り、身に危険の及ぶことの無い机上の厭離だ」と。(略)平和のための活動というのはそういうものです。一番平和な日本にいて平和を論じるというのは不十分だと思います

……あーーー。おなじみの主張ですね。
これを当方は「ジェシカ論法」あるいは「ジェシカ・百田論法」と命名しておりました。過去記事で何度も書いたのだが。


ただ、東氏のために一応弁じるなら、彼は安倍政権、安保法制支持者の自分と意見が異なるからこういう言葉を投げかけているわけでなく、過去には身内に対しても言っていたんだそうだ。

東  過去のことですが、僕が国連から日本に戻ってきたとき、創価学会の「難民支援室」という部署に呼ばれたことがあるんです。室長さんは「何をしたらいい」と聞いてきた。
僕は「まずスタッフを現場に行かせましょう」と言った。すると室長さんは「でも東さん、危ないでしょう」と。「そりゃあ、危ないですよ。危ないから難民が命からがら逃げてきて、キャンプで生活をしているんです。『危ないからスタッフを行かせられない』というのなら、そもそも難民支援なんておやめなさい」といいました。


そういっている当人は

http://azuma-shozo.jp/?page_id=5
国連難民高等弁務官事務所職員。 (ヨーロッパ、アフリカ、中米、西アジアで勤務)

なわけだから、まさに「現場を踏んだ」経験がある人だ。説得力じゅうぶんだ……となるか?
まず、この、先ほど紹介した「ジェシカ論法」の命題の是非自体を問わねばならない。


今回以降も増えたりするだろうから、リンク集は別立てにするかな。
よし、別立てにした。

いわゆる「ジェシカ論法」(ジェシカ・百田論法)…「戦争に賛成ならお前や息子が戦場に行けよ!」的論法の、あれこれに関するリンク集 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160115/p1


もう、過去記事の紹介で十分に過ぎると思うから再論は略すが、東氏の言葉には警句的な意味合いは認めるものの、論としては端的に間違っていると思う。


しかし、このジェシカ論法は、支持者もたしかずいぶんに多かったろう。
そういう論法の支持者は、実際に難民支援に携わった経験を持つ東氏の「シールズは現場を知らない。まず紛争地へ行け」という論に、賛同でも喝采でも送られるとよかろう(笑)。

ただ、言う主体と対象が変わったのをきっかけに「…うん、やっぱりこの論法は間違いだったね」と転向するのもいいかもしれないね、と。