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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「銃・病原菌・鉄」より「メジャー家畜5人衆」「マイナー家畜9人衆」をメモ。(※大型哺乳類)

(註:下で主に語っているのは「大型哺乳類」の話です。鳥や、犬猫などは含みません)

ユリアン、馬という生物が地球にいなかったら、この宇宙歴799年は、まだ古代だったろうね」。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130924/p4
 
「馬はいつから人間の家畜になったのか」論争(「興亡の世界史」2巻) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150608/p4
 
日本で猟師になる人は多いのに「遊牧民になる」人はいないね(当たり前だ) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150619/p3

この3本の記事を書いたときに関連して紹介しようと思っていたら、実は詳しいことを覚えていなかったことに気付いた(笑)。あの本の中で一番興味深いところだったんだが。


なので、ちょっと再確認してメモしておく。メモといっても読み直したキーワードを元に検索して引用するという手抜きっぷりだが(笑)

http://yumiko333.blog.fc2.com/blog-entry-150.html
家畜の役割を挙げると、次のようになります。

 ・肉と乳製品を得ることができる
 ・農業に必要な肥料を得られる
 ・毛から織物を作ることができる
 ・毛皮や皮を得られる(エスキモーのコートや砂漠地帯での水筒)
 ・陸上での輸送運搬に役立つ(荷車をひいてくれる)
 ・農耕動物として役立つ(鋤をひいてくれる)
 ・軍事的な動力として役立つ(馬に乗って、いざ出撃!)

こうやってみると、あらまあ、なんてまあ、貴重なんでしょうか!

さて、一方、地球上に数ある動物のうち、家畜になってくれる動物の条件とは
次のことだそうです。

 ・家畜のための餌を入手しやすい(餌がないと飼えない)
 ・おとなしい性格(気性が荒いと飼いならせない)
 ・のんびりな性格
   神経質だとちょっとしたことでパニックになって、人の手に負えなくなる。
 ・成長するのに時間がかからない
   例えばヤギや牛が子どもを産んで、極端な話、
   成長するまで100年かかるとすると、
   それまでの餌や世話する労力などを考えるとワリにあわない。
 ・飼われながらも繁殖していく
   というのは、人間と同様、衆人環視下での交尾を嫌う動物もいる。
 ・集団生活をする
   人間や他の動物と暮らすことになるので、その集団で
   序列を守って生きていく性質がないと家畜として成り立たない。

これらの条件を満たすものは少なく、メジャーな5種は次の通り。
 ・羊、山羊、牛、豚、馬

マイナーなものは次の通り。
 ・ラクダ、ロバ、ラバ、アルパカ、トナカイ、水牛、ヤク、バリ牛、ガヤル

http://e-tsurezure.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21

「なぜシマウマは家畜にならなかったのか」
 言われてみればそうですね。アフリカ大陸であれほど群れているのですから、家畜にすれば馬肉がもっと安くなった(笑。ヌーなどのレイヨウ類が沢山生息していますから格好のタンパク源になりそうです。
 著者によると、大型哺乳類は世界で148種類存在するが、そのうち家畜となったのはわずか14種類にしか過ぎないそうです。世界に広く分布する羊、やぎ、牛、豚、馬の「メジャーな5種」と限られた地域で家畜化されたヒトコブラクダフタコブラクダ、ラマ及びアルパカ、ロバ、トナカイ、水牛、ヤク、バリ牛、ガヤル(インド野牛)の「マイナーな9種」です。
 北米大陸で暴れまわっていたバイソンなど、家畜として増やせば牛肉が...。ところがシマウマやバイソンは家畜とはならなかったんですね。何故ならなかったのかについては、多くの理由があるのですが、へぇと思ったことをひとつ。家畜となった14種類はすべて、群れの中で序列ということに敏感な性質を持っているということです。つまり、主従をはっきりさせれば動物を家畜化でき、人間が群れの頂点に立てば、群れ全体が人間の命令に従うということです。そうした性質を持っていないシマウマには鞍を置いて乗るということが不可能であり、バイソンを「放牧」することはできないそうです、なるほど。
 大型哺乳類を家畜化した集団は、食料の確保だけではなく、乗り物(軍事転用)、運搬(車輪)の利用と、家畜を持っていない集団より優位に立てます。また、この集団は家畜の病原菌が突然変異した「病原菌」に対する免疫を持ち、免疫のない集団に対して優位に立てます。フランシス・ピサロは馬と病原菌によってインカ帝国を滅ぼしたのです。


人間は品種改良に改良を重ねて、犬や牛や豚は「こんなふうにまでできるの?」と驚くほどのバリエーションを生んだけど、そもそも家畜になる動物というのはほんの一握りのエリート中のエリートであり、人間の知恵が数千年積み重なっても、逆にいうとこれまでしかできない。

インドやアジアであれほど使われ、ハンニバルらが最終兵器とした「ぞう」も、結局家畜としてのプロ契約はできなかった。
子供を生み、育てる部分まで管理してはじめて「家畜」なのだが、21世紀の今にいたるまで、世界の象使いは管理下においた象から子象を生ませることはごく希にしかできず、ほぼぜんぶ、野生の小ぞうをポケモンのようにゲットして、育てることしかできないのであります。


人間が家畜にできた動物は本当に希な存在だ……ということを念頭におくと

もさらにおもしろい。